気が付けば、今乗っているクルマは購入してからもう８年以上になります。

乗ってみたら思いのほか使いやすいところが多く、たくさん荷物が詰めて過不足ないエンジンで長距離の移動もできて安心して乗れるクルマです。

そして何よりも気に入っているのが、トランスミッションのセッティング。

前に乗っていたクルマは、今のクルマと同じメーカーのものでしたがちょっと早いタイミングでシフトアップしてしまい、なんとなく調子が合わない印象があったのに対し、今のクルマはちょうど良いタイミングでシフトアップしてくれて、必要な時にはしっかりとエンジンブレーキも効かせてくれて、私には非常に嬉しいセッティングです。

時々お客様から・・・、

「次はどのクルマにするの？」

と訊かれることもありますが、今のところ乗り換える予定は全くなく、まだまだしばらくはこのクルマに乗る予定です。

そして、こちらも気に入って永く使っています。



ペンタックスのKPというカメラ。

使い始めてもう５年くらい経ちます。

もうすでにこの次のモデルが発売されていて、すっかり型落ちになってしまっていますが、比較的小柄なボディの割にはしっかりとした作りで、機能的にも何の不満もなく、なんならこのカメラじゃないと出せない色合いなんかもあって、とても大切にしています。

じつは、このカメラを買った時はその名前に惹かれて勢いで買ってしまったのでした。

私が初めて買ったクルマがKP61スターレット（ご存じの方はかなりマニアックな方ですね）で、そのKP61とともにあちらこちらに出かけて楽しかった思い出があり、そのKP61つながりで買ってしまったのですが、いざ使ってみるとペンタックスらしさ炸裂で本当に素晴らしく、今でもメインのカメラとして使っています。

カメラつながりでは、最近観ているドラマで「海のはじまり」という目黒連さん主演のドラマがあるのですが、その目黒連さんがドラマの中でお父さんから譲り受けた古いフィルムカメラを使っていて、今になってフィルムカメラも良いなぁって思いだし、試しに電池を入れてみたらちゃんと動いたというこちらのカメラももう購入したのが30年近く前です。



これを買った時も、ずっとこれが欲しくてとにかくお金を貯めて、ようやく買えた時の嬉しさはいまだに覚えています。

とても気に入っていたカメラなので、デジカメの時代になっても処分するにもできず、ずっと奥の方にしまっていました。

このカメラ、今回はとりあえず動いたけれど、ちゃんと撮れるのかはまだ試していなくて、近いうちにフィルムを買ってきて試してみたいと思っています。

一時期は新しいものを見ると欲しくなっていたこともありましたが、最近は本当に欲しいものをしっかりと見極めて購入するようになり、ムダにモノが増えることもなくなり、ひとつひとつに愛着を持って接するようになって、それらの魅力を感じながらとてもシアワセな時間を過ごしています。

本当に好きなものが与えてくれるエネルギーというか、シアワセを満たすパワーは限りなく大きなものですが、安いからといって買ったモノや妥協して買ったものだとほんの僅かか、もしくはマイナスだったりします。

ほんのわずかとマイナスをどれだけ集めても大したものにはならなず、日々のシアワセ具合が全く違うんですよね。

私はお客様のために靴を作るという立場になりました。

靴も本当に好きなものを履くのと、妥協して買ったものを履くのとでは、そのシアワセ具合が全く違っていて、特にそれまでなかなか合う靴がなくて困っていらっしゃったというお客様にお会いすると、何とかこの足に合った靴を履くことのシアワセをお伝えしたいと強く思います。

革靴は、よほどひどい扱いをしない限り10年15年と永く履いていただけます。

足元がシアワセと感じていただける靴をお届けできることをいつも願っています。

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