イタリアのトスカーナ地方にあるTempesti社は、バケッタレザーを作っていることで有名なタンナーです。
バケッタレザーとは、植物性のタンニンで鞣され、牛脂・魚脂などが革の芯まで加脂されている革のことで、使い込むほどに深みが出てくるのが特徴です。
そのTempesti社を代表する製品のELBAMATTは、まさにそんなバケッタレザーの特徴をそのまま生かしており、特にオイルを多く含んでいる革です。
私たちシューリパブリックではこれまでにそんなELBAMATTを永いこと取り扱っていますが、その中でも今日ご紹介する#sienaという色は日本では作れない味わいの深い独特な雰囲気を持っている革だと思います。

赤みがかった茶なのですが、赤でもなく茶でもなく、見方によっては深みのあるワインにも見えなくもない色で、それでいてもうずっと昔から当たり前のように市民権を得ているような顔をしています。

靴といえば黒やこげ茶のものが多く、それらは失敗がなく奇抜でもなく服との相性も良いといういわゆる優等生なのかもしれませんが、この#sienaはぽっと出かもしれないけれど自分の立ち位置をしっかりと確立していて、黒いパンツにも茶系のパンツにも、そしてデニムにも馴染んでくれそうです。

ちなみに、ELBAMATTの生地は牛の身体の中でも非常に繊維が整っているバットという最も良い部位を使っており、ある意味贅沢な革なのです。
私たちシューリパブリックでは、オリジナルの2.2㎜厚のもののほかに1.6㎜厚のものも用意していまして、靴の雰囲気に合わせてお選びいただけます。
厚い2.2㎜のもので作ると、よりカッチリとした履き心地で安定感十分な靴ができ、1.6㎜のもので作るとキメの細かいシワと優しい履き心地の靴ができます。
といっても、それほど差があるわけではないのですけどね。
ただ、履き込んでいった時に2.2㎜のものと1.6㎜のものとではやはりシワの入り方は違ってきまして、比べれば厚みがあるぶんどうしても2.2㎜の方が大きなシワが入ります。
なので、靴のデザインや雰囲気に合わせて厚さを選んでいただけると良いでしょう。

革は芯通しがされていないタイプで、裏側はこんな感じになっています。
ELBAMATTは、色によって芯通しがされているものとされていないものがあり、この#sienaはされていません。
派手さはあまりないけれど、永く履く靴を作るのならこの#sienaは非常に適していると言えます。
ぜひ皆さんにカッコウ良く履いていただきたいと思っています。
★★★お知らせ★★★
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