前回のレザーフェアで見かけて、革の雰囲気がとてもステキだったので数色購入してみたTempesti社のTEXASという革が、ここにきてさらに熱くなっています。
つい先日納品させていただいたKKさんの3穴ギブソンシューズもそうですが、革の状態で見るよりも靴になるととても雰囲気が良くなります。
この革のコンセプトは、以前にもお伝えした通り・・・、
「アメリカのカウボーイたちが使い古した革製品をイメージして・・・。」
ということだそうで、真新しいうちはまだその印象はありませんが、これを使いこんでいくととても良い雰囲気になりそうです。
また、こちらのチャッカブーツに使っているのは同じくTEXASの色違いの革で、これは#safariという色になります。
革の状態で見るとこんな感じで、確かに同じものであることはわかりますが、やはり革の状態で見るのと靴になったものを見るのとでは全然雰囲気が違います。
革の表面には擦ったような仕上げが施されていて、これが深みを出しているようです。
革の厚さはカタログによれば1.8~2.0㎜ほどということになっていますが、実際にはなんと2.4㎜もありました。
いやぁ、どうりで革がしっかりしているはずです。
ちなみに、革の裏側はこんな感じでしっかりとした良い生地であることがわかります。
そうそう、このTEXASは革の部位がキップという表記ではなくバットとなっています。
これ、革に詳しい方だったらそういうことねで済むのですが、そんなマニアックな方がたくさんいらっしゃるとは思えないので改めてお伝えすると、
キップやステア、カーフというのは牛の年齢による分け方であるのに対し、
今回のバットをはじめ、ショルダーやベリーというのは革の部位をあらわすものです。
おそらく部位に分けられる革というと、それなりに成長した大きめの革のはずなので、キップからステアあたりの革だろうと思いますが、そんな革のお尻から背中のあたりをバットといいまして、キメが細かく大変丈夫な、いわゆる最も良い部位になります。
この#safariのほかに一緒に入荷した革がありまして、
こちらが#navyです。
実物はもう少しトーンが低い落ち着いた色なのですが、どうしてもデジカメで撮ると若干明るくなってしまいます。
さらにこちらが#verdeという、いわゆるダークグリーンです。
これも実物はもう少し深い色になります。
この#verdeは私の個人的なお勧めの色で、こうしてパッと見てみるとこの革でどんな靴を作ったら良いのかと思ってしまいますが、私が目論んでいるのはこの革でフルブローグのブーツを作り、少しずつ履き込んでいってちょっとずつ色が濃くなり、良い雰囲気に変化していくのを楽しむことです。
この革はちょっと手入れするとすごく味が出て良い雰囲気になります。
とってもステキな革ですよね。
じつはこれらの革は入荷が少ないため、2足ずつしか作ることができません。
こんな革で靴を作ってみたいという方、ぜひお早めにご連絡ください。
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