スコッチスウェードこげ茶あるよっ!(完売しました)

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少し前にTVドラマで木村拓哉さん主演のHEROを観まして、田中要次さん扮するバーのマスターの「あるよっ!」が耳に残っています。

そうなんです、じつは完売してしまったスコッチスウェードのこげ茶#539ですが、お取り置きをされていたあるお客様がキャンセルされまして、復活しました。

スコッチスウェード

#539というのは色番で、このシリーズのこげ茶にはもう少し黄色みが買っている#38というのもありました。

このスコッチスウェードは、これまでに何社かのタンナーさんに改めて作っていただけないかとお願いしたものの、これほどの生地の手配ができないとのことで全て断られてしまいました。

この革の何がそんなにすごいのかと言いますと、通常スウェードは表面のギン面と呼ばれる、いわゆるスムース革の表面の部分を1度スライスして、次の層を使って作ることが多く、それゆえにこのように起毛された面になっていますが、

最近の生地ではスムース革の表面の部分を1度スライスして次の層でスウェードを作ろうとすると、もう非常に薄いスウェードしか作ることができないのです。

ちなみに、このスコッチスウェードの厚さは約2㎜。

さらに、生地が厚ければ何でも良いという訳ではなく、キメがキレイにそろっていて大変キレイな仕上げをされているのがもうひとつの特徴で、生地のクオリティが高いゆえに永いこと履き込んでもなかなか生地がヘタってきません。

つまり、もう今となっては作ることができないスウェードなのです。

スコッチスウェード

その中でもこの個体は、さらに生地がしっかりしているように感じました。

スコッチスウェード

こんなふうにしたり、

スコッチスウェード

こんなふうにすると、生地がとってもしっかりしているのがお分かりになるはず。

スコッチスウェード

ただし、こちら側の縁の部分は結構クタクタなので靴には使えず、もし使うとしたらベロの部分のみです。

スコッチスウェード

こちらは背筋側で生地がしっかりしている方。

比べると断面のボサボサ具合が違うのがわかりますよね。

スコッチスウェード

そんなわけで、残りはあと1枚(2足分)です。

どうやっても3足分は無理なので、きっちりと良い部位を使ってカチッとしたスウェードの靴を作ります。

参考までに、カチッとしたスウェードで作る靴は、KUDUの革で作った靴と履き心地が似ているところがあって、靴そのものはカチッとしっかりしているのに足当たりは思いのほか柔らかく、それでいてしっかりと足をホールドしてくれて、おまけに安心感があるというものです。

スウェード好きの方、お早めにご連絡ください。

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