さて、4月納品予定の靴たちがだいぶ完成に近づいてきまして、あとはアッパーと全体的な仕上げをして、インソックをセットして、靴ヒモを通して、シューツリーを製作して完成となります。
明日には全て完成する予定です。

今の状態がこんな感じ。
コバインクも塗り終わりまして、ぱっと見ではだいぶ完成に近づいていますね。
そして、今回の靴たちも非常に個性派揃いなのですが、

こちらのチャッカブーツが目を引きます。
詳しくはお客様にお渡しする際にご紹介をさせていただきますが、Tempesti社のIbizaという私がイチオシのバケッタレザーを使って製作したチャッカブーツで、Lストームウェルトだったりセミダブルソール仕様だったりと、なかなか良い雰囲気を出しています。
ちなみに、この革の色はPomerolというアメリカンチェリーのような濃いワイン色なのですが、ラスティングで引いた時にたくさん引かれた部分は色が薄くなっていて、全体として非常に格好良いグラデーションになっています。
仕上げをするともう少し色が落ち着くと思いますが、それはそれで深みが出て格好良さそうです。
さて、今回も仕上げでソールのコバの部分にコバインクを塗りました。
以前にも何度かお伝えしましたが(なのでタイトルが度々なのです)、コバインクは単なる飾りやお化粧ではなく、タンニン鞣しのウェルトを保護するために非常に重要な役割を担っています。

こちらはサンプルのオックスフォードですが、この靴もコバインクがしっかりと塗ってあります。
コバインクには、ロウの成分やモノによっては樹脂の成分も入っていて、一般的な靴クリームとは成分が異なります。
コバインクはしっかりとコバに食いついてしっかりとコバを保護することを目的としているので、もし誤って服に付けてしまうと落ちません。
扱う時にはぜひご注意ください。
そして、私たちが使っている業務用のコバインクですが、このようなものを使っています。

こちらがブラウン用で、

こちらが黒用です。
製造元のコロンブスさんにお話をうかがう機会があったのでちょっと聞いてきたのですが、このSL-K10やSL-KB6は結構古い商品だそうで、最近ではもう少し違うものがあるとのこと。
どうなんでしょうね?
私たちシューリパブリックでは、コバのウェルトがタンニン鞣しの革でソールがダイナイト(合成ゴム)という組み合わせなので、じつは何気に厄介なのかもしれないのです。
昔は革には水性のインクを使い、ゴムには油性のインクを使っていたので、このような場合はどうしたら良いのかちょっと迷ったのですが、最近ではそんなに気にしなくても使えるインクがあると思うので、機会があったら変えてみようかと思っています。
もし、ご家庭でコバインクを補修する時には、市販でコバクレヨンなるものが発売しているのでそちらを使っていただくと簡単で良いと思います。
コバは何気に大切なパーツなので、しっかりと保護してあげましょう。
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