かつてはモンキーブーツのオーダーが必ずと言って良いほど１か月ごとの製作グループの中に1～２足はあったのに、いつの間にかモンキーブーツよりもチャッカブーツをご注文いただくことが多くなっていました。

そう思っていたら、最近はモンキーシューズがジワジワと来ていまして、今回のグループでも２足ほどモンキーシューズが完成しています。



モンキーシューズは、デザイン的にみると革靴というよりはスニーカーに近く、立ち位置としてもかなりカジュアルになります。

なのでスーツに合わせるケースは本当に稀で、ジャケットとコットンパンツに合わせるとか、なんならTシャツとジーパンに合わせていただくという感じの靴なのです。

もしこれが黒いスムースの革を使って作ったとしてもやはりその立ち位置は変わらず（私黒のモンキーブーツを履いています）思いっきりカジュアルなので、黒い服を着ているけれどフォーマルな雰囲気にしたくないときにはモンキーブーツやモンキーシューズがしっかりと足元をまとめてくれます。



それは、このつま先まであるハネのデザインの影響も大きいはず。

パッと見た感じでは、コンバースのオールスターにもなんとなく似ていたり、もしくは靴ヒモの穴がつま先の近くまであることでカジュアルな印象を持ってしまうのだと思っています。



なので、カジュアルな雰囲気にしたいときにはとりあえずモンキーシューズを履いていればＯＫという解決ができるのです。

そして大切な履き心地ですが、これがこのカジュアルなデザインに反してこれだけ広い範囲にわたって靴ヒモの調整ができることで、昨日と今日と明日の足の状態の微妙な違いが気になる方にもしっかりと対応してくれますし、何なら緩く履きたいときやタイトに履きたいときがある方には、その微妙な調整も対応できるという、大変優れたフィッティング性能を持ち合わせています。

結局、モンキーシューズはなんだかんだ言っても大変機能的なデザインであり、愛嬌のあるデザインなので、１足持っているとフォーマルすぎてはいけないような時の靴として、思いのほか役に立ってくれるわけです。

最近は結構ありますよね、会社でスーツを着なくなってカジュアルな服で出勤するわけですが、どんな靴を履いたら良いのか本当に困ってしまうこと。

スニーカーだとさすがに砕けすぎているし、だからと言ってカジュアルな服にビジネスシューズというのもちょっと違和感があったりします。

そんなときに、ちょっと落ち着いた色のモンキーシューズを履いていると、なかなかイイ感じにわかっている人っぽく見えるのではないでしょうか。

革靴はビジネス向きのもの以外にも、このモンキーシューズのような上品なカジュアルに合わせられる靴がたくさんありますので、上手に選んでみてください。

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