ここ数日は、2月納品予定の靴たちのクリッキングを進めています。
クリッキングとは、革を裁断する作業のこと。
当然ながら、お客様にお選びいただいた革を倉庫の中から探して持ってくるところから始まるのですが、まれにこの革はどこにしまったのかすっかり忘れてしまうことがあります。
基本的には、国産の革(レギュラー)、国産の革(準レギュラー)、インポートの革(フォーマル)、インポートの革(カジュアル)、起毛の革、オイルレザー、そしてその他という具合に分けているのですが、その他にあると思っていた革がなかなか見つからなくて、あれやこれやと出してみるとすっかり忘れていた、それもとてもクオリティの高い革が1足分だけ残っていたりすることがよくあります。
今回もまさにそのパターンで、今日発掘したのがこちらの革。

イタリアのRUSSOのキップ、それもかなりクオリティが高いヤツです。
革の名前ががいてある紙が紛失してしまっていて詳しいことがわからないのですが、RUSSOであることは裏側の刻印から間違いないようです。
そして、じつは私はこの革に見覚えがありまして、これはたぶんかつてRUSSOの最高傑作とも言われた(私が言っていました)あのWINDSORではないでしょうか。
このいわゆるよくあるRUSSOの革とは異なり、ちょっとゴムのような質感(少々失礼ですが)でしっとりとしていて、ラスティングの時に強く引いてもしっかりと耐えてくれるあの革の質感です。

このシワの入り方は、間違いないでしょう。

革の厚さは約1.6㎜で、フォーマルな靴にもちょっとキレイ目なカジュアルの靴にも適しています。
すっかり忘れていましたが、まだあったのですね、1足分だけ。
これまでにたくさんの革を扱ってきましたが、この革を越えるものは私の記憶にありません。
この革だったら、ちょっと無理して作ってしまうのも全然アリだと思います。
それくらい素晴らしい革です。

当然ながら、裏もこんなにキレイです。
キレイなところだけで作るとすると、1足分となります。
もし、この革で何かステキな靴を作りたいという方、お早めにご連絡ください。
1足分なので、メールの先着とさせていただきます。
お取り置きもOKですが、なるべく早くお越しいただけると嬉しいです。
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