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ラストの話

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

私たちシューリパブリックの基本的なラスト(木型)は、イギリスの古いビスポークのものをベースとしています。 このラストは、日本のものと比べると形状がだいぶ異なっていて、 でも私が思うに、その違いは非常に履き心地を追求していて、大変理にかなった作りになっています。 こちらは、今製作中のサンプルのチャッカブーツで、私たちのオリジナルラストである#SREというモデルの調整していない標準ラストを使っています。 ちなみにラストは、既製品というものはほとんどなく、各メーカーが独自に開発、もしくは木型職人さんに依頼して開発してもらったものを使っており、 それぞれに特徴があります。 私たちシューリパブリックの場合は、先述のイギリスの古いビスポークラストをベースに、つま先の形状を変えて作っています。 こうしてみてみると、あまり違いを感じることはないのですが、 こうしてセンターを出してみると、なるほどと気づいていただけるかもしれません。 気づいていただけましたか? これはラストに対する考え方で大きく異なる部分なのですが、 私たちのラストは、靴のセンターとラストの尾根のラインが全く異なっています。 つまり、靴の甲の途中でラストをバッサリ切ったら、断面は頂点が完全に内側に寄った三角形になります。 これがイギリスのラストの特徴のひとつです。 日本のラストでもそういう形のものはありますが、そうじゃないものもたくさんあります。 改めてこうして見てみると、結構靴がねじれていますよね。 おまけに、親指のあたりの厚さがかなり薄い。 これも、ちゃんと理由があっての形状です。 靴を作る際には、ラストの内側と外側が対称だったら結構楽なのですが、 こんなふうに内側と外側が全然違っていて、尾根のラインもこんな感じだと、 じつは靴としてキレイにまとめるのが若干面倒になります。 そういえば、あるイギリスの有名メーカーの靴で、 それはオックスフォードのフルブローグなのですが、ハネのセンターとウィングキャップのセンターがずれていたものがありました。 それって、見た目よりも実用の履きやすさ重視した結果なのでしょうか? イギリスらしいと言えばらしいです。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 3月17日(日)に、自由が丘のRifare自由が丘店さんにおいて、イベントを開催します。  イベントは、Rifareさんの営業時間と同じ11時から20時までです。 今回は、1日だけのイベントなのでお間違いのないようご注意ください。 ぜひお客様にご自身の足の特徴を知っていただき、今後の靴選びの参考にしていただき、 できれば靴や足にもっと関心を持っていただきたいと思っております。 Rifare自由が丘店さんは、自由が丘の駅から、もしくは奥沢の駅から徒歩で数分のところです。 こちらをご参照ください。 【 お知らせ 2 】 4月13日(土)に、大阪梅田のRifare大阪店さんにて、店舗移転後初のイベントを開催します。 詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 4月14日(日)に、神戸三宮のSUNさんにお邪魔して、皆様の足の計測をさせていただきます。 SUN×シューリパブリックで今後新企画の靴の発売を予定していますが、それに先駆けてご自分のサイズをご確認いただくための計測です。 ご注文の予定の有無にかかわらず、お気軽にお越しください。 詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 4 】 5月25日(土)と26日(日)に、Rifare仙台一番町店さんにてイベントを開催いたします。 Rifare仙台一番町店さん におけるイベントは、今回が初めてとなります。 詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 5 】 旅行用チャッカブーツ(ブラックラピド製法)は、既定数に達しましたので受付を終了いたしました。 たくさんのご注文、ありがとうございました。 【 お知らせ 6 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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