今日は、お客様のYさんがギブソンブーツのプチカスタムのためにお越しくださいました。
どんなカスタムかと言いますと、この2足のギブソンブーツはもともとがブラインドアイレット(裏ハトメ)仕様だったのですが、力がかかるところはどうしてもアイレットが外れやすいので、表ハトメに付け直すというカスタムです。
写真は、アイレットを打ちなおした後のものです。
ギブソンブーツのアイレットに関しては、表でも裏でも私個人的にはどちらでも違和感がなくどちらも格好良いと思っています。
Yさんのギブソンブーツは、奥の黒いヤツはもう10年以上が経過していまして、それでも何の不具合もなく快適に履いていただけているそうです。
というとこは、Yさんとのお付き合いも10年以上ということになりますね。
これまでたくさんの靴をご注文いただき、こうして今でもお付き合いいただけていて本当に感謝です。
今ではある程度の数がそろったから靴のローテーションもゆっくりでいけますし、欲しい靴があったら追加でオーダーするといったところです。
Yさんがおっしゃるには・・・、
「初めはやっぱり足にちゃんとなじむのかちょっと心配でしたよ。最初がブーツだったのでしっかりとホールドしていたから、そのうち馴染んでくるだろうとなんとなく感じられましたけど。」
とのこと。
私たちシューリパブリックの靴は、全く予備知識なしで履くと最初の状態ではピタリと足に合っているとはいえず、でもそこから履き込んでいくと少しずつ足に馴染んでいって、靴が馴染んでくる頃にはとっても履きやすくなっているという設計で作っています。
どうしても革は馴染んでいくうえでの変化が大きく、そこを見越しての設計になるのですが、逆算した初めの状態だとYさんがおっしゃる通りちょっと心配になってしまうかもしれません。
結局Yさんも私たちシューリパブリックの靴を理解してくださって、そこからだいぶ増えまして、今では2週間くらいならローテーションで回せる程度の靴がそろったとおっしゃっていました。
また、Yさんに他の靴屋さんでオーダーしないのかをうかがってみたところ、
「しませんよ、靴のオーダーはこちらだけです。だいたいオーダーメイドの靴ってオシャレ過ぎてかしこまっているものが多くて、自分にはそういうのはちょっと違うかなって思うんです。」
とのことでした。
色々なところで、私たちが理想とするお客様の一人です。
本当にありがとうございます。
このブログを読んでいくださっている皆さんもご存知かと思いますが、私どもの靴はYさんがおっしゃる通り全然かしこまっていなくて、普通に履くことを目的としているものです。
歩きやすくて気兼ねなく履けて、まさに道具のように使い倒していただくことを目的としています。
そして、来てくださるお客様も、みなさんそんな感じに履いてくださっています。
Yさんの靴は、まだまだしばらくは問題なく履けそうです。
このままいくと何年くらい履けるのでしょうか。
お客様の靴の中には、すでに10年を超えても問題なく履けているものがけっこう増えてきていまして、このままずっと永く履いていただけると嬉しいです。
Yさん、ありがとうございました。
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