少し前にこの暑さ対策として日傘を購入しました。
その日傘は折りたたみができるもので、せっかくなら永く使いたいと思いまして敢えて10本骨+グラスファイバーの骨のものを選んだのですが、これがなかなかの重さで自動開閉機構も付いているため500グラムほどあるのだとか。
日傘で500グラムはかなり重い部類ですよね。
しっかりしていて丈夫な分、重さは仕方ないわけですが、ふと思ったことがあります。
その傘は雨の時にも使えるもので、今後結構な頻度で使うのでしょうけれど、グラスファイバーの丈夫な骨で10本骨で、確かにその部分は丈夫で壊れにくいかもしれませんが、もしかしたら他の部分が壊れてしまったら結局は使えなくなってしまうのではないかと。
修理ができる部分であれば修理しますが、複雑な機構のパーツのひとつが折れてしまったりすると、どんなに骨が丈夫でも意味がないですよね。
傘なんて1年くらい使えればよいと割り切って、強度も価格もそこそこで軽くて持ち運びやすいのものを購入したほうが良いのかと、ちょっと考えてしまいました。
さて、私たちシューリパブリックでは、靴の仕様を決めるうえで革の色に合わせてアイレットの色や靴ヒモの色、そしてウェルトの色なども指定していただいています。
黒い革を使って靴を作る時は、ほぼだいたい黒いアイレットと黒い靴ヒモ、そして黒いウェルトという仕様で、茶系の革を使って靴を作る時にはこげ茶のアイレットとこげ茶色の靴ヒモ、そしてこげ茶色のウェルトという仕様が多いです。
お選びいただけるパーツは、アイレットは最近少し増えて黒とこげ茶のほかにキリンス(金色っぽいもの)や黒ニッケル、そしてアンティークゴールドになります。
靴ヒモは、在庫の関係で黒とこげ茶がメインで、時々ベージュ色のものもあることがあり、ウェルトに関しては黒とこげ茶とあとは生地色(革の元々の色)の3色になります。
こちらはサンプルとして製作した赤茶色のモンキーシューズですが、
アイレットはこげ茶色のものを、
靴ヒモもこげ茶色のもの、
そしてウェルトもコバインクもこげ茶色になっています。
革が赤茶色なので茶系のパーツを合わせると無難にまとまりますが、アッパーの革の色がバーガンディだったりグレーだったり、もしくはネイビーだったりグリーンだったりするとパーツの色はお客様のセンスにお任せすることが多くなります。
バーガンディには黒もこげ茶もどちらも相性が良くて、そこでアイレットや靴ヒモを黒にしてウェルトも黒にすると結構カリッとしたメリハリのある雰囲気に仕上がるのに対し、
こげ茶のパーツを使うと統一感のあるまとまった雰囲気に仕上がります。
どちらが正解ということもなく、なかなかこれが面白くてお客様のセンスを垣間見ることができる部分なのです。
アッパーの革がグリーンやグレーのときも然りで、系統からすれば黒ですがわずかに茶色を感じられるような色味だったりするとその行先はお客様次第となります。
逆に、敢えて統一感をくずしてカジュアルな雰囲気を出される方もいらっしゃったり、私もなるほどと感心させられることも多く、このあたりの自由さはオーダーメイドならではであり、お客様がご自身が正解だと思うところが正解なので、パッとイメージが湧いたものを形にする楽しさなのかもしれません。
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