普段はあまりカーフは使いません。

成形するのが大変ですから。

でも、カーフにはカーフにしかないメリットがあって、時々こういう革で靴を作ってみたいって思うこともあります。

今日ご紹介するのは、イタリアの名門INCAS社のparmaという革。

ベビーカーフというカテゴリーになり、マル革（1頭分の革）でだいたい75～80デシほどのものになります。

つまり本物の仔牛です。

仔牛の革なので、キメが恐ろしくキレイで、こんなふうにちょっと意地悪にシワを入れてみてもなんともありません。

再度チャレンジしてもこの通り。

とにかくキレイな革なのです。

このparmaに関して私が革やさんから聞いた話では、とにかくタンナーのINCAS社が強気な商売をしていて半端な量の発注では購入する事ができないそうで、こうして私の手元にあるのはほぼ奇跡ではないかと思えるほど。

そんなparmaは、今では価格が上がりすぎてしまってもう購入できないとのことで、革屋さんとしては今在庫しているもので終わりであり、この濃い目のブラウンはすでに完売しています。

キメがキレイで何をしなくてもブラッシングだけでツヤが出てくるという恐ろしい革です。

ちなみに、いつも革のクオリティの参考に見ていただいている裏側はこんな感じです。

スウェードよりもはるかにキレイで、これはもう最近流行りの解説者さんの言葉を借りると「ヤバい」です。

革の厚さは、規格としては１㎜となっていますが、端っこの方は多少薄くなっているようです。

そんな、大変貴重なINCAS社のparmaの濃い目のブラウンですが、私どもの在庫はあと２足分となっています。

もうこれで終わりなので、特にオプション革扱いとせずに普通の価格でご注文いただけます。

それから、色味ですがカメラの関係で若干赤みが増しています。

実際にはもう少し茶っぽい色合いになります。

大変貴重な革なので、ぜひこの機会にご注文ください。

こちらの革は完売しました。

 

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