最近、なかなか素敵な革が入荷することが少ないのですが、今回はいつもお世話になっている革問屋さんの担当営業さんがしっかりと確保してくださっていて、とても素敵な革が入荷しました。
こちらの革は、国産のオーバーウェイトキップです。
オーバーウェイトキップと言えば、一般的には半歳で150デシを超える少々大きめの革なのですが、今回入荷したこの革は違います。
半歳でだいたい120デシ強ほど。
なぜそんなに小さいのにオーバーウェイトキップなのかというと、私も理由を聞いてなるほどと思ったのですが・・・、
小さいのにオーバーウェイトキップなのではなく、オーバーウェイトキップなのに小さいというのが正しいそうで、
通常であれば革をなめして乾燥させる際に引っ張って大きくしているところを、この革は自然な大きさのままで乾燥させるので、作る側としては面積が小さい為値段が高くならないけれど、質の良い革が出来上がるのだそうです。
かつて入荷したことのある「グレンソン」という革と同じですね。
そんなこともあって、一般的に言うオーバーウェイトキップとは一味も二味も違う、とても質感の良い革なのです。
また、最近では素上げといって表面に仕上げをしていない、もしくはうっすらとしか仕上げをしていないような革が人気ですが、この革はトップコートがしてあるタイプであり、それでいてボックス調の良さがしっかりと感じられる素敵な革です。
写真だけ見るともしかしたらガラスの革のように見えるかもしれませんが、これはぜひ実物をご覧になっていただきたいと思います。
ちなみに、このタンナーさんはお世話になっている革問屋さんの担当営業さんも太鼓判を押すほどのところで、技術もあり雰囲気を出すのもとっても上手です。
この革の厚さは1.6ミリほど。
どちらかと言えばやや厚めですので、繊細なビジネスシューズというよりはある程度しっかりとした靴に適しています。
ですので、日頃のレギュラーとして使う靴に良いと思います。
デザインを選ぶとすれば、チャッカブーツとかギブソンブーツ、もしくはギブソンシューズも良いでしょう。
革の質感が良いのでプレーンですっきりさせるのも良いですし、ここであえてフルブローグなどのに賑やかなデザインも適していると思います。
実物は私たちシューリパブリックの工房にございます。
ぜひ、実物をご覧になって、国産の革にも良いのがあるということを実感してみてください。
★★★お知らせ★★★
【お知らせ1】
2016年4月ご注文分より、靴の価格を以下の通りに改定させていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
旧価格 92,000円(税別)
新価格 94,000円(税別)
【お知らせ2】
#SRF×オックスフォードは、オーダー受付中です(数量限定)。
【お知らせ3】
イベントの予定が決まりました。
①イベント@Rifare大阪店 4月9日(土)~10日(日)
9日(土)の閉店後には、ラスティングとウェルティングの実演をします。
営業時間中は、恒例の計測会&オーダー会を開催します。
大阪近郊にお住いの方、ぜひこの機会にシューリパブリックの靴をお試しください。
②イベント@Rifare恵比寿店 4月16日(土)~17日(日)
恒例の計測会&オーダー会を開催します。
埼玉の工房へお越しいただくのが難しい方は、ぜひこの機会に恵比寿でお会いしましょう。
シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。
今週末のスケジュールはこちら。
旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。
メールアドレスは info@shoe-republic.com です。