先日の棚卸の際に在庫の革をひととおり広げてどれくらい残っているかの確認をしたのですが、その中にはすっかり忘れていた革や改めて見るとなかなか良いんじゃないかと思うようなものがたくさんありました。
今日は、後者の中のひとつをご紹介させていただきます。
それがこちら。

イタリアBretagna社のArizonaです。
このArizonaは、トスカーナ地方で作られるタンニン鞣しのいわゆるバケッタレザーです。

ちなみに、シボというと型押しのイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらは天然のシボだそうで個体によってシボの雰囲気が大きく異なることもあります。
私たちシューリパブリックの工房に入荷しているこの茶色(#チョコ)は比較的大きめのシボがあるもので、カジュアルテイストの靴に適しています。

革の硬さはオイルを含んでいる革にしてはやや硬めですが、タンニン鞣し特有のゴワゴワの硬さではなく、硬めの仕上がりに仕立ててあるというのが正しい表現でしょう。

色によって異なりますが、この#チョコは芯通しがしていなくて、裏側は生地色をしています。

革の厚さは実測で2.3㎜でした。
カタログスペックでは1.9~2.1㎜となっていましたので、やや厚めの個体なのでしょう。
ざっくりと商品説明的なことを書きましたが、じつはこの革の素晴らしいところはそんな文章で表現するのはとても難しく、靴になった時のシボの雰囲気や革の質感、そして実際に履いた時の優しいのにしっかりとしているホールド感なのです。
これはとても文章でお伝えするのはとても難しいこと。
Arizonaは実際には19色の展開なのですが、それも何というか個性がちょっと強めの色が多く、普通にクラシカルな靴を作るにはなかなか難しそうな色ばかり。
その中で、私たちはこの#チョコと#ネロ(黒)、そして#パープルの3色を入荷しています。
オレンジとか朱色とか黄色とかもあるのですが、ちょっと難しいと思いませんか?
というわけで、この#チョコです。
この革でもし何か靴を作るとしたら、お薦めのデザインはチャッカブーツやギブソンブーツ、もしくはフルブローグやセミブローグのブーツでしょうか。
プレーンのギブソンシューズやギリーシューズも格好良さそうです。
革の厚みがやや厚くてどっしりとした雰囲気に仕上がるので、最近流行りのワイドなパンツに合わせるのも格好良いと思います。
女性の方がスカートに合わせるのもとてもステキですよね。
革を見て靴をイメージするのはなかなか難しいかもしれませんが、ご興味がありましたら工房にお越しいただいて是非一度この革をご覧になってみてください。
★★★お知らせ★★★
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