靴を一日履いたら、最低でも2日、できればもう少し長く休ませていただくことをお勧めしていますが、なぜ靴を休ませなくてはいけないのか、そしてどれくらい休ませればよいのかということをお客様からよく訊かれます。
今日はそのあたりを詳しくお伝えしていきたいと思います。
靴を履くと、人によって多少の違いはありますが、靴の中で汗をかいてその汗が靴の中にたまります。インソールにたまった汗はインソールの奥の方に染み込みますが、これをしっかりと乾燥させないとインソールの表面が硬くなってひび割れてしまいます。
さらにそれが進むと、インソールの裏側(見えない側)が炭化したようにボロボロになってしまい、そうなるとウェルトを縫っている部分が割れてしまったり、将来的にウェルトを新しく縫い直すときに縫えなくなってしまったり、はたまたウェルトを縫っている糸にもダメージが及んでその糸が切れてしまうなどの不具合が生じます。
また、革の特性として休ませずに履くと次第にクタクタになってしまうことがあり、結果としてしっかりと足をホールドできなくなってしまうこともあります。
そのような理由から、一日(短時間でも)履いたら靴の中の湿気がしっかりと抜けるまで休ませてあげる必要があります。
これはなかなか判断が難しいのですが、まず環境と時間から判断していただくのが良いと思います。
たとえば、玄関のタイルの上などにそのまま放置していると、玄関のその辺りはひんやりとしていて湿気が多いため十分に湿気が抜けないことがあります。
ですので、まずは靴を休ませる場合は靴を少し高いところにおいてあげることが良いと思います。
そのうえで、特別汗が多い方でなければ、風が通るところに置いているのなら3日くらい休ませてあげれば十分だと思います。
靴の中に手を入れてみて、湿気を感じないようであれば大丈夫です。
時々とても靴を大切にして下さっている方で、換気用のファンを靴箱に設置してくださる方がいるのですが、非常に理想的ではあるもののそこまでしなくても大丈夫です。
あとは、湿気の多い季節と空気が乾いている季節とでは環境も異なりますので、その状況に合わせて調整していただけると良いでしょう。
理想を言えば、靴を履く頻度は週に1度くらいが良いのではないかと思っています。
それくらいのペースで履いてあげられれば、革にもダメージが及ぶこともなく良い状態を永く保てることと思います。

ポイントは、靴の中にの湿気を十分に排出させてあげること。
そうすることで、靴は元気な状態を保ってくれます。
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