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ウェルトのこと

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

今日は、朝一から市内の健康センターに行って、年に一度の健康診断を受けてきました。 毎年春先に、市のほうから健康診断の案内が来ますので、予定を確認して申し込みます。 今年は、新型コロナウィルスの影響で申し込める枠が少なくなっているらしく、近くの健康センターはすぐにいっぱいになってしまったため、 ちょっと離れている健康センターへ行って受けてきました。 写真は、しっかりと血を抜かれた跡です。 毎回、特にこれといった問題点もないので、健康のありがたさをしみじみと実感することがなく、 でも、健康診断を受けるたびに、普段からもっと運動しようと決意だけはするのでした。 今回の結果は、1か月くらい先になるそうです。 今回も、何の問題もないことを願っています。 さて、健康診断のあとは通常通りの作業です。 今日は、ウェルティングの日。 ウェルティングとは、つり込んであるアッパーにウェルトを縫い付ける作業のことですが、これを手縫いで縫うのがハンドソーンウェルテッドです。 グッドイヤーウェルテッドにしても、ハンドソーンウェルテッドにしても、ウェルトの役割はほぼ一緒で、 アッパーと縫い合わされたウェルトを介してソールを縫い付けるということになります。 私が指さしているウェルトに見えるステッチは、ソールと縫い合わせているもので、だし縫いと言います。 アッパーとウェルトを縫っている方は、靴になってしまうと見えなくなってしまいます。 じつは、これまで何度となくお客様からこんなふうにしたいというご希望を言われたことがあるのですが、 それは、なんとウェルトがほとんど見えないようにしてほしいということでした。 見ていただくとお分かりになるかと思いますが、ウェルトがほとんど見えないくらいになってしまうと、だし縫いを縫うことができませんし、 もし仮にだし縫いを縫ってからギリギリまで削ったとしても、修理でソール交換をした時にだし縫いが縫えません。 セメンテッドの靴で、だし縫いがイミテーションなのにわざわざコバを張り出してウェルトを主張するようなものもあるかと思えば、 コバの張り出しをナシにしたいということもあって、ご要望はいろいろだと思います。 ただ、ハンドソーンウェルテッドの靴を構造的に理解していただきたいので、このような内部の構造も知っておいていただきたいと思いました。 ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。 ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、 前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。 靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。 こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。 詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。 オーダーではなく、ちょっと話を聞いてみたいとかちょっと相談してみたいという場合には、リモート見学という方法もございます。 まずはメールやお電話でお問い合わせください。 【お知らせ 3 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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靴ヒモの話

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

今日は中秋の名月だそうで、先ほどベランダから見てみましたが、月がとってもキレイでした。 中学生の娘に月を見てごらんといったところで、まったく興味がなく、そういう私も子供のころは全然興味がなかったことを思い出しました。 大人になると、何かに趣を感じられるようになるもので、京都に行ったら寺院でその良さを感じたり、夕焼けを見てキレイだと思ってみたり、 なかなか良いものだと思います。 でも、じつは私はあまり神社仏閣や古いものに興味はなく、どちらかと言えば京都に行ったら和菓子がおいしいと思う方が多いかもしれません。 元気なうちに、早く大人にならないといけません。 さて、今日は靴ヒモの話です。 これまで何度か書いていることなので、ご存知の方はおさらいということでご覧ください。 このチャッカブーツは、少し前に靴ヒモを交換しました。 靴を履いていると、どうしても靴ヒモが傷んできてしまいます。 靴を履く頻度にもよりますが、見ているとだいたい1年から1年半くらいで交換の時期になります。 お客様の中には、靴ヒモが傷んでくるのは良くないとのことで、ちょっと高価な丈夫なヒモに交換される方がいらっしゃるのですが、 私個人的な考えでは、そのような丈夫なヒモはお勧めできません。 というのも、靴は履いているとヒモの部分が擦れてしまいまして、こんな感じになってしまいます。 これでも、まだ弱い靴ヒモを使っているのでこれくらいで済んでいますが、丈夫な靴ヒモの場合、確かに靴ヒモは切れませんがアッパーのほうにダメージが入ってしまいます。 簡単に交換できる靴ヒモが無傷で、交換できないアッパーの革にダメージが入ってしまうのは本末転倒です。 そんなこともあって、私たちシューリパブリックでは強度的に靴ヒモが勝たないように、敢えてあまり強度が高くない靴ヒモを使っています。 つまり、靴ヒモがへたってしまうのはあらかじめそうなるように考えていることで、靴ヒモは消耗品として定期的に交換していただくことをお勧めしています。 ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。 ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、 前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。 靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。 こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。 詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。 オーダーではなく、ちょっと話を聞いてみたいとかちょっと相談してみたいという場合には、リモート見学という方法もございます。 まずはメールやお電話でお問い合わせください。 【お知らせ 3 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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