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ライニングを見る

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

私たちシューリパブリックでは、完成した靴をお客様にお渡ししてからだいたい半年ないし1年くらい経た時点で、一度点検をさせていただいております。 この話は以前にも何度か書いたことがありますので。ご存知の方もいらっしゃるはず。 今日はもう少し奥深く入っていきます。 履きこんでいただいたお客様の靴を見せていただくときに、アッパーの革を見るとどんなメンテナンスをしていらっしゃるのかがわかるのですが、 靴のフィッティングや履き方を知るには、タイトルの通りライニングを見るのです。 たとえば、こうしてカカト周りを見た時に、擦れた跡があまりにも激しいようであるなら、 それは靴ヒモをしっかりと締めていないか、もしくは靴そのものが緩いかということです。 私たちの靴で使用しているヌメの牛ライニングは、初めはサラサラした質感ですが、履きこんでいくうちにツヤが出てきて耐久性が上がります。 これが、靴を履いて歩いているときに、靴の中で足があまり動かなければ次第にツヤが出てくるのですが、 ヒモの締め具合が緩いとか、しっかりと収まってない状態だと表面が擦れてしまって、少し白い地が出てくるのです。 また、つま先のほうを見ると指先が当たっているのかどうかがわかります。 ときどき薬指がガッツリ当たってしまうような方がいらっしゃって、この加減を表現するのがちょっと難しいのですが、 ちょっと触れる程度の擦れ方はOKで、むしろそうありたいと囲状態なのに対し、 ガッツリ当たって擦れてしまっているような状態は、靴の中で足が滑って前のほうに動いてしまっていることを意味するわけで、 これもヒモをしっかりと締めていない可能性が否定できません。 ヒモの締め具合は好みもあってなかなか難しいかもしれませんが、良くない跡が残らないようにしっかりとひもを締めて履いていただけるようにお願いいたします。 せっかく足に合わせて製作した靴ですので、しっかりとひもを締めて履いていただいて初めて靴のスペックを十分に発揮しますから。 お時間のある時に、ぜひ靴の中を覗いてみてください。 既製品の靴が合っているかどうかを確認する目安としても良いかもしれませんね。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 ★★★under-29企画、受付中です★★★ under-29と言えども、ご注文される方が実際に29歳未満である必要はなく、気持ちがunder-29ならどなたでもOK。 初めてのオーダーメイド靴にピッタリな、ラスト(木型)がセットになったお買い得企画です。 デザインは、使い勝手の良いチャッカブーツ(黒)です。 そして製法はもちろんハンドソーンウェルテッド。 残り少なくなってきました、ご希望の方はお早めにご連絡ください。 11月5日(火)のブログでご紹介しています。 【 お知らせ 2 】 靴の価格の改定に関しまして、お知らせいたします。 材料の価格の高騰により、2020年1月ご注文分より靴の価格を改定させていただきます。 靴の価格は、現在96,000円(税別)を2020年1月ご注文分より97,000円(税別)とさせていただきます。 ご了承ください。 よろしくお願いいたします。 【 お知らせ 3 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。          

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