工房にお越しくださったお客様の靴をご紹介しています。
今日ご紹介するのは、先日いらっしゃったHさんのこちらの靴です。
黒いスウェードのギリーシューズ。
この靴はHさんにとって初めてのオーダーメイド靴で、先日もお出かけの時に履いて行かれたとのこと。
けっこう長い時間歩いたそうですが、足はほとんど疲れなかったのだとか。
それは、Hさんの足がもう革靴足になっているのかもしれません。
おそらく多くの方が革靴とスニーカーを比べたら、スニーカーの方が歩きやすいと思うかもしれませんが、じつはそれは一概に正しいという訳ではないのです。
もちろん走ったりするような時には断然スニーカーの方が良いのですが、そうではなくてあくまでも歩く時を考えた場合に、普段から革靴を履いている方には革靴の方が本当に疲れなくて、むしろそんな方がスニーカーを履いて長時間歩くと不安定で逆に疲れてしまうという意見をよく耳にします。
少し前にお越しいただいたYさんも、お仕事でそこそこの距離を歩かなくてはいけなかったときに、スニーカーだと足が持たないかもと思い革靴を履いて行かれたとおっしゃっていました。
それは、普段から革靴を履いていると革靴はソールが硬いために足の衝撃を吸収する機能が鍛えられて知らないうちに強くなっていきます。
また、足に合っている革靴では足をしっかりと機能させて歩く癖がつき、ここでもまた足が知らないうちに鍛えられます。
そうなってくると、もう革靴を履いて長い距離を歩いても全然平気になり、逆にスニーカーを履くとソールが柔らかいことや靴そのものが柔らかいことで不安を感じたり、もしくはその柔らかさゆえに足の余計な力を使って疲れてしまうのです。
もし、革靴は疲れるし足が痛くなると感じているのであれば、まだ足が十分に鍛えられていないのではないかと思います。
このように、革靴を履いて快適に歩けるようになった足を私たちは革靴足と呼んでいます。
じつは、お客様の多くが私たちシューリパブリックの靴を複数足ご注文してくださっているのですが、2足目、3足目と履いている時間が増えてくると足の計測の際に変化が見られます。
それはどんな変化なのかというと、全体的に足が引き締まり、高さが出てきて、そしてメジャーでギュッと締めた時にビシッとメジャーが止まるのです。
日々私たちは靴を履いて生活していますが、その時に足に合った革靴を履いているとそれだけで少しずつですが足を鍛えていることになり、その積み重ねが将来の身体の状態に少なからず影響を及ぼしているはずです。
そう考えると、靴って本当に大切ですよね。
ぜひどなたもHさんのようにお出かけの時に革靴を履いて行って、たくさん歩いたのにほとんど疲れなかったというくらいの革靴足になっていただきたいと思います。
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