ウェルティング糸のビーズワックスを作る

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ハンドソーンウェルテッドの靴の場合、ウェルティングに使う糸は自分で作ります。

必要な長さに切って、そこに松脂のワックスを塗り、乾いた布でしごきながら松脂を溶かして糸の中まで染み込ませ、表面にビーズワックスを塗るという手順になります。

その時に使うビーズワックスは、市販でも売っていてこんな形をしています。

ビーズワックス

でも、これが結構高くて80gのものが安いモノでも900円くらいしますし、Amazonで買うと1300円以上もします。

ダイソーでろうそくを買ってきて溶かして使えばよいのではと思うかもしれませんが、あちらはロウの種類が違っていてちょっと使えない、もしくは使えても使いにくいのです。

探せばたまに安いものもありますが、送料をクリアするためにたくさん買わないといけなかったり・・・。

なので、最近は自分で作るようにしています。

ビーズワックス

こちら、ビーズワックスのチップですが、以前に購入したときは1キロで3800円ほど、今でも900gで3800円ほどのようです。

ビーズワックス

このビーズワックスのチップを鍋に入れて加熱して溶かします。

ビーズワックス

そして、シリコンのマフィンの型に流し込めばOKなのですが、ここでポイントがひとつあります。

ビーズワックスを完全に鍋で溶かすのではなく、先にこの型の8分目くらいまでチップのままのビーズワックスを入れておき、その隙間を埋めるように溶かしたビーズワックスを注いであげれば、冷えて固まったらちゃんとしたかたまりになります。

何かを溶かしてブレンドするわけではないので、そんなやり方で十分です。

そうして出来上がったのがこちら。

ビーズワックス

冷えて固まっている途中のビーズワックス。

まだ完全に冷えたわけではなく、完全に冷えると少し小さくなるので型から勝手に剥がれてくれます。

1キロで12個くらいできますし、使って小さくなって使いにくくなったらまた溶かして成形し直しもできるので、これはなかなか合理的です。

職人の技術が・・・みたいな話じゃなくて、スミマセン。


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