在庫の革の残りが少しずつ少なくなってきて、もうあと1足ほどになった時には、ダブルブッキングのないように念のためリストから外して倉庫の中に保管しておくのですが、そんな革が結構溜まってきたので「幸運のラストワンプラン」として格安でご注文をお受けしています。
今回の革は、こちら。
ELBAMATTで有名なイタリアのTempesti社の革で、DAKAR(ダカール)と言う革です。
色はPAPAYAと言いまして、ひとことで言えば茶色です。
でも、単なる普通の茶色ではなく・・・、
こんな感じでまるで手もみ加工を施したようなまだらな模様が入っています。
Tempestiの革はクオリティが安定していて良い雰囲気に仕上がる革ばかりなのですが、このDAKARは表面にワックス仕上げが施されていて、靴になった時には適度なツヤと深みがある程よい雰囲気に仕上がります。
また、このDAKARはバットという部位の革を使っていまして、バットとは牛の身体のお尻から背中の部分の、いわゆる繊維が安定している最も品質が良い部分であり、そんな部位を使った非常に贅沢な革なのです。
参考までに、バット以外の部分では前足とわき腹と後ろ足のあたりの革をベリーと言い、肩から首にかけての部分をショルダーと言います。
目的によってそれぞれの特性にあった部位を使うのですが、アッパーの革としてしなやかでも目が詰まってしっかりしているのがバットなのです。
なので、シワの入り方も写真の通りとってもキレイです。
裏側もとってもキレイですね。
革の厚さは約1.3㎜ほど。
若干薄めの革ですがこれまでにたくさん靴を作っていまして、どちらかというとしなやかな履き心地の靴がお好みの方や、フルブローグやセミブローグなど革がたくさん重なるデザインの靴に適していたり、もしくはサイズの小さい女性で硬い靴があまりお好みではないという方に適しています。
とは言え、革自体はしなやかでも結構しっかりしていまして、履いていて頼りない感じは全くありません。
むしろ、1.3㎜の革にしては生地がしっかりしている方なので、あくまでも柔らかいけれどしっかりしているという印象になります。
では、今回の詳細を伝えします。
〇 ご注文をお受けできるのは基本的に1名のみ(先着)。
〇 価格は1足の基本仕様が101,200円(税込み)。
〇 オプションを追加することはOKですが、別途オプション費用がかかります。
〇 初めてご注文される方は、別途ラスト費用(税込み28,600円)が必要です。
〇 通常のオーダーメイドの靴と同様に足に合わせて製作+ハンドソーンウェルテッドで製作します。
〇 こちらはご予約はOKですが1か月を超えるお取り置きの対象外とさせていただきます(現在靴をご注文の方は靴の納品の時まで)。
皆さまからのご連絡をお待ちしております。
★★★お知らせ★★★
★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。
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