その前に、昨日お知らせいたしました新企画の「最高の靴を作るプラン」に関しまして、何件かですが早速お問い合わせをいただいております。 ご興味をお持ちいただいた皆様、本当にありがとうございます。 いただいたご質問は皆様と共有したいので、こちらで回答させていただきます。 まず、今後の受け付け予定に関しまして、1か月に2足、合計で10足とお伝えしましたが、これには理由がありまして、今回の企画商品は製作にやや手間がかかりまして、たとえばもし仮に10月納品予定の靴がすべてこの企画商品になってしまうとさすがに作業量として難しくなるので、分散させて負担を減らすために完成予定月ベースで2足ずつとさせていただきました。 なので、予定では今受け付けている9月完成予定グループに2足、10月完成予定グループに2足という具合で、来年の1月完成予定グループまで2足ずつ振り分けるということで考えていまして、もしそのグループに2足のご注文がなければそれはそれでナシのままで、結果的にトータルの足数が減るということで考えています。 また、別のケースとして明日10足のご注文をいただいた場合は、初めにご連絡いただいた2名の方が9月完成予定グループに、次の2名の方が10月完成予定グループに振り分けさせていただきます。 靴の仕様に関しましては、お伝えした仕様の通りで、この企画商品における仕様の変更はできないとさせていただきます。 それから、この企画商品のもっとも売りとなるポイントですが、ひとことで言ってしまえば安心感と安定感からくる履き心地です。 今回選んだ革は適度な硬さで十分なしっかり感があり、それでいて時間をかけて育てていくことでしっかりと足に馴染む履きやすい靴になります。 そんな革を、時間をかけてラスティングし、時間をかけて革を落ち着かせ、質感の高いインソールとスティフナー(カカトの芯)でしっかりと安定した靴が出来上がります。 製作は通常よりも1か月ほど長くかけて行いますので、パリッとしていつつ優しい履き心地の靴に仕上がります。 このあたりの違いがなかなか伝わりにくいのかもしれませんが、とっても贅沢な作りの靴です。 おおよそこのようなご質問をいただきましたが、そのほかに何かご不明な点がございましたら、またメールでお問い合わせください。 さて、今日は水曜日なので私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 今日は、ずっと前からウチの家内が一緒に映画を見に行こうと言っていまして、先日日本で公開されたクリストファー・ノーラン監督の作品「オッペンハイマー」を観に行ってきました。 この作品は、アカデミー賞やゴールデングローブ賞を多部門で受賞した話題の作品で、原爆の開発において指導的役割を果たした「原爆の父」ともいわれるロバート・オッペンハイマーの栄光と苦悩を描いた作品です。 内容に関して多くを語る必要はないと思っているので、ご興味を持ってくださった方にはぜひ一度ご覧いただきたいと思います。 ちなみに、ウチの家内はクリストファー・ノーラン監督も主演のキリアン・マーフィーも大好きなので、観に行く前から大絶賛でした。 確かに私もとっても良い映画だと思いました。 これらとは別に、パンフレットのモノクロの写真がとっても格好良く、改めてまたモノクロの写真を撮ってみたいと思うきっかけとなりました。 ただ、いくつか残念なこともあって、これは私個人的なことなのですが、 これですよ、IMAXの映画館で観たのですが若干過敏気味の私には、音が大きすぎで落ち着いて観ていられませんでした。 立体的な音はそれはそれで良いのですけど、もうちょっと繊細な音で流してくれたら私には良かったんだけどといったところです。 私個人的には、IMAXではなく家のテレビで観るくらいがちょうど良さそうです。 今は家でもAmazonプライムなどでたくさんの映画が簡単に観られるので、映画館で観たのは本当に久しぶりです。 時間があれば、じっくりと映画館でくつろぎながら映画を観るのも良いものですね。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★「最高の靴を作るプラン」受付中です。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読むハンドソーンウェルテッドの靴を作る時には、ワックスが必要になります。 ワックスと言っても靴のアッパーに塗るようなワックスではなく、いわゆるロウのかたまりの本当にワックスです。 これをどのタイミングで使うのかというと、松脂ワックスを麻糸に塗り込んだ上に糸が滑りやすいように塗るという使い方が主で、このようなかたまりにします。 このワックスは、どんなワックスでも良いのかというとそういう訳ではないようで、ビーズワックス(蜜ろう)が最も使い勝手が良いようです。 他のワックスでもダメなことはないと思うのですが、ビーズワックスはしっとりねっとりとしていて使い勝手が大変良いので、おそらく結果的にこれが良いということになったのだろうと思っています。 ただ、このビーズワックスは買うとけっこう高くて、使用頻度からすればその都度購入しても良いのですが、気持ち的にもう少し安くならないかなぁって思っていました。 でも、よくよく考えたら、単なるビーズワックスなので、適当な量のビーズワックスを買ってきて溶かしてこの形にすればよいじゃんということで、最近は自作(と言っても溶かして形を変えるだけです)しています。 その時に使うのが、こちら。 カセットコンロと鍋と、 シリコンの型。 そして、Amazonで購入したビーズワックス。 作り方というほどのものではありませんが、皆さんが想像する通りの工程です。 鍋にビーズワックスを入れて溶かし、 それを型に流し込むだけ。 ここでひとつ合理的に作るポイントとして、あらかじめ型の方に7分目くらいまでビーズワックスのチップを入れておいて、そこに溶かしたビーズワックスを注ぎ込めばわざわざたくさんのエネルギーを使って全部のビーズワックスを溶かすことなく目的のものを作ることができます。 そんなことは皆さんご存知でしょうけれど。 そんな感じで、今回もビーズワックスのかたまりを作りまして、これだけ作ればだいたい2年くらい持ちそうです。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む今日ご紹介するお客様は、埼玉県にお住いのYNさんです。 ご注文いただいた靴が完成いたしましたのですが、当初の予定では工房の方にお越しいただけるはずでしたがお仕事の都合でお越しいただくのが難しくなったため、郵送にて納品させていただきました。 今回完成したのは、黒いオックスフォードです。 YNさんのお好みは、靴のつま先があまり尖っていないものということでしたので、今回はこの#SRCというラストを使って製作いたしました。 YNさんの足の幅がやや広めということもあり、このラストでイイ感じの丸みに仕上がったと思います。 また、ご注文時にキャップをやや小さめにしてほしいというご要望をいただきまして、通常の仕様よりもキャップが少し小さくなるようにパターンを製作しました。 このキャップの大きさに関しましては、じつはイギリス靴ではこの大きさという基準がありまして、その通りに作っていればシワの問題や当たる問題もおおよそ解決できるようです。 言い換えると、キャップを極端に大きくしたり小さくしたりすると、折れジワや変なところで当たって痛いという問題が起こりうるわけで、基本には忠実に従うのが無難だと思います。 もちろん今回の靴でも、基本の範疇で調整しています。 そのほか、YNさんは足のある部分が当たると足が痛くなってしまうという症状が出るため、その部分はほんの少しだけ逃がして、その前後でしっかりとホールドするようなセッティングに仕上げています。 このあたりは、実際に確認させていただきたかったのですが今回は叶わず、次回に見せていただきたいと思います。 そして、靴の履き方に関しまして、直接お伝え出来なかったのでこの場でお伝えしたいと思います。 これは、YNさんだけではなく、新しい靴を入手した方皆さんに共通することなので、ぜひ参考になさってください。 まず、靴の脱ぎ履きの際には、しっかりと靴ヒモを緩めて、ハネを広げて履いたり脱いだりしてください。 また、靴を履くときには靴ベラは絶対に必要です。 靴ベラなしで履くと、靴の履き口のスティッチがほつれたり、革がクタクタになって、靴が一気にヤレてしまいますので、靴ベラは必須です(ブーツには不要です)。 靴に足を入れたら、カカトをしっかり合わせるために、カカトでコンコンと地面をたたいてカカトを密着させ、普段よりも20%増しくらいで靴ひもをしっかりと締めます。 20%増しなのは、初めは靴にあなたの足の形をしっかりと覚えさせるためで、履き始めの5~6回くらいはこれをやってください。 靴を履いたら、いきなり激しい動きをせず、ゆっくりと歩いてみて靴の状態を確認してみてください。 たとえオーダーメイドと言えども、成長して変化する分を考慮して靴を製作しているので、履き始めからMaxではないことをご理解ください。 15分も履いていると、インソールが馴染んできて沈み始め、さっき締めた靴ヒモにゆとりができてくるはずです。 そうしたら、もう一度しっかりと締めてみてください。 こんな感じで、靴と対話するような感じで、少しずつ靴の成長を確認しながら履いてみてください。 それから、靴に関しては当たり前のことではありますが念のためにお伝えしておきますと、靴は一日履いたら必ず2日以上休ませてあげてください。 理想は、週に1度、多くても2度履く程度です。 そして、靴を休ませる時には玄関のタイルの上に置きっぱなしにしないで、少し高いところにおいてください。 というのも、玄関のタイルの上では靴の中にたまった湿気が逃げにくく、湿気を放出できない結果になってしまいます。 基本的に、靴にムリをさせないように履いてあげると靴の劣化が少なく、10年後でもパリッとした良い状態を保てることが多いです。 ご参考になさってください。 靴の仕様 デザイン:オックスフォード レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRC+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド 今回使用した革の在庫の有無:有り ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 いつもながらお休みの日には雑用が多く、日用品の買い物に行ったりしていましたが、夕方に時間があったので久しぶりにカメラを持って散歩に行ってみました。 遠くの方に筑波山が見えます。 私が住む加須市は関東平野の中にあるので、遠くの方の山は本当によく見えます。 ここの場所からは木があって見えませんが、工房の建物の屋上からはお天気が良ければ男体山や浅間山、そして富士山などがキレイに見えます。 夕方ですから、脚が長いです。 昔のレンズで、敢えてゴーストやフレアが出るように撮ってみました。 普段はなかなかこうしてカメラを持って散歩に行く時間がなくて行けてないのですが、出張の時にはだいたい午前中の早い時間はゆっくりと過ごせることが多いので、その土地を写真に残すのが私の楽しみです。 次の出張は長野に行くのですが、毎回長野に行くと2日目の朝にはカメラを持って街の中をウロウロ歩き回っています。 さすがに長野は昔からキャンプでよく行っていたところなので、だいたいの場所はわかるようになってしまいましたが、それでも行ったことのない裏道を散策してみるのも楽しいものです。 これが私の出張の楽しみのひとつです。 かつて、あるお客様が転勤で沖縄勤務になった時に、 「会社のお金である期間沖縄に行かせてもらえるなんて、なんてありがたいことか。」 とおっしゃっていましたが、私も似たような気持ちです。 長野に行くと、長野で待っていてくださる方々がいて、初めてお会いするお客様がいて、そして知らないところを散策できて、とってもステキな時間です。 それは神戸も同じこと。 神戸のSUNさんには、5月か6月頃に行けたらと思っています。 いろいろあって、出張はとても楽しみです。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む在庫の革の残りが少しずつ少なくなってきて、もうあと1足ほどになった時には、ダブルブッキングのないように念のためリストから外して倉庫の中に保管しておくのですが、そんな革が結構溜まってきたので「幸運のラストワンプラン」として格安でご注文をお受けしています。 今回の革は、こちら。 黒のカーフです。 この手の革を「ラストワンプラン」に出すのは、本当に久しぶり。 この革は見ての通り小ぶりのカーフで、大変キメが細かく大変きれいな革です。 じつは、この革で作ったサンプルの靴がありまして、工房にお越しいただいたことのある方でしたらご覧になったことがあるかもしれませんが、それがこちらのオックスフォードです。 革だけで見るのとだいぶイメージが異なるかもしれませんが、キメが細かいカーフは靴になって仕上げをするとこんな感じになります。 革の特徴は、先ほどからお伝えしている通り小ぶりなカーフであること。 カーフとは、仔牛の革のことを言います。 よく商品説明でカーフを使用と書いているものを見かけますが、あれって本当にカーフなのかやや怪しいケースもありますが、こちらは間違いなくカーフです。 革の厚さは、1.2㎜ほど。 普段使っている1.6㎜クラスの革と比べると厚さは薄いのですが、革そのものがかなりパリッとしていまして、実際に靴になったものを見てみても強度不足を感じるようなことはなく、むしろ柔らかい仕上げの2ミリ厚の革よりもずっとしっかりしています。 これは、ぜひ実物をご覧になっていただけると良いでしょう。 革の部位によってはシワなどがありますが、靴を作る際にはけっこう余裕を持って作れるので良いところを贅沢に使って作りたいと思います。 シワの入り方はこんな感じ。 ただ、この革のもうひとつの特性として、(実際にはないと思いますが)毎日履いたり無理をさせて履いたりするとさすがに革はヤレてきそうな感じです。 また、お勧めするデザインですが、革が薄めということもあって、フルブローグやセミブローグなど、もしくはストレートキャップ付きのデザインなど、パーツ点数が多いのもがより適していると思います。 モンキーブーツ、ホールカット、プレーンのギブソンシューズやチャッカブーツはあまりお勧めしません。 革の裏側の写真を撮り忘れましたが、メチャメチャキレイです。 詳しい仕様は以下の通りです。 〇 ご注文をお受けできるのは基本的に1名のみ(先着)。 〇 価格は1足の基本仕様が101,200円(税込み)。 〇 オプションを追加することはOKですが、別途オプション費用がかかります。 〇 初めてご注文される方は、別途ラスト費用(税込み28,600円)が必要です。 〇 通常のオーダーメイドの靴と同様に足に合わせて製作+ハンドソーンウェルテッドで製作します。 〇 こちらはご予約はOKですが1か月を超えるお取り置きの対象外とさせていただきます。 この革を使って靴を作ってみたいという方、お早めにご連絡ください。 皆さまからのご連絡をお待ちしております。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
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