オックスフォードを納品しました

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今日ご紹介するお客様は、東京都にお住いのNOさん(女性のお客様)です。

ご注文いただいた靴が完成しましたので、フィッティング確認と靴のお渡しのためにお越しいただきました。

NOさんは、今回の靴が初めてのシューリパブリックになります。

早速履いていただきました。

オックスフォード

NOさんは、既製品の靴では長さと幅のバランスが足に合わず、加えてカカトが非常に華奢なので、これまで靴選びにとっても苦労されていたそうです。

以前にご注文のためにお越しいただいた際にも某有名ブランドの革靴を履いていらっしゃったのですが、その靴も痛くて堂にも履けないとのことで処分されたそうです。

ということで、お待ちいただいていた靴がやっと完成しました。

オックスフォード

こうして見てみると、そんなに標準的な足から外れているように見えませんが、靴はほんの数ミリの違いでもフィッティングはとってもシビアなのです。

そして、履いていただいたご感想は・・・、

「ちゃんと指が動かせます。」

とのこと。

これまで履いてこられた靴のほとんどはおそらくタイトフィッティングにならざるを得なかったと思うので、今回完成したこのオックスフォードはストレスなく履いていただけることと思います。

オックスフォード

女性用の靴のラストは、男性用のラストとは全く違うバランスなので、こうしてスカートに合わせて履いていただいてもとても良く似合います。

今回完成した靴を大変気に入っていただいて、お帰りの際にはそのまま履いてお帰りになりました。

ただ、夜になって改めてご連絡をいただいて気になることが・・・。

右足小指の付け根あたりが少し当たって痛いとのことでした。

そのご連絡をいただいて、ご注文いただいた時の計測データと、今回2足目のご注文をいただいたので改めて今回計測したデータ、そしてNOさんのラストを確認したのですが、形状や数値的には問題なさそうです。

ただ、改めてよくよく思い返してみると、ちょっとだけ気になることがありました。

それは、足の計測ののちに靴を履かれたときにNOさんがご自身で靴ヒモを締められて、そのままこの靴を履いてお帰りになられたのですが、その靴ヒモの締め具合が気持ち緩めだったように見えまして、もしかしたらそのことが影響している可能性も考えられるのです。

それを含めて、NOさんから右足小指の付け根あたりが少し当たって痛いという旨のご連絡をいただいて考えた時に、可能性として思い当たる原因が3つありました。

ひとつ目は、上記の通り靴ヒモの締め具合が関係している可能性。

特に新しい靴では、靴ヒモの締め具合は少しでも緩いと、特にNOさんのようなジョイント部分が広い形状の足の場合には、歩く際に足が前にズレて小指の付け根あたりが靴の狭くなっているところに当たり、ちょうど小指の付け根の部分が痛くなることが考えられます。

NOさんの足は、非常に甲が低いため結構しっかりと靴ヒモを締めないと足が動いてしまう可能性があるので、可能性として十分に考えられます。

靴ヒモの締め具合は、慣れないとなかなか正しいところがわかりにくいのですが、目安として靴が新しいうちはちょっときつめだけど痛くない程度にきつめに締めて、靴に足の形を覚えさせるようにしていただきたいと考えています。

ふたつ目は、靴が馴染むことを逆算したセッティングで作っていることによる可能性。

特にハンドソーンウェルテッドやグッドイヤーウェルテッドの靴にあることですが、オーダーメイドで作る場合は数か月後にインソールが沈んで靴が十分に馴染むときにベストなフィッティングを得られる想定で作るのですが、まだ履き始めだと特に今後沈むであろうジョイント周りの容積がややタイトになっており、それが理由できつく感じることがあります。

その場合は、短い時間で履いていただいて少しずつ慣らしていって、徐々に時間を長くしていただくと無理なく靴の慣らしができます

加えて、NOさんの足は確かに右足の小指の付け根がピンポイントで当たるような形をしているのですが、そのままの形で靴を作ると将来的に足が外側に流れて緩くなったり靴の中でズレやすくなってしまうため、敢えてピンポイントで当たるものを面で受けるような形状にして、当たるところが少しずつ馴染んで足の形に変わることを想定して作りました。

実際には、足の形状のままで作る場合にはピンポイントで厚さがあと0.5㎜くらいの肉付けをすれば良いくらいのことだったので、今回の面で受けるセッティングが影響しているとは思えないのですが、敏感な方はそれでも痛いと感じますのでその場合は靴の調整をさせていただきます。

三つ目は、インソールやソールがまだ硬いことに起因する可能性。

まだ新しい靴なので、屈曲が硬くてそのぶん足が前にズレてしまう可能性が考えられます。

その場合は、靴を履いた状態で背伸びをするように靴を屈曲させて癖をつけていただくと良いです。

この3つのうちどれかひとつが原因かもしれませんし、複合的に発生しているかもしれません。

もうすでにこれらの内容はNOさんにお伝えしてありまして、このようなことはしっかりと理解されるタイプの方なので判断はNOさんにお任せすることにしまして、そのうえで必要であれば調整することも可能とお伝えしてあります。

NOさんのことなので、きっと確認をした上でお返事をしてくださることと思います。

ただ、これもお伝えしたのですが、痛いのを無理して履くのは良くないので、無理はしないでください。

同じ条件でも、私が痛くないと思っても、それを痛いと感じる方もいらっしゃいますから。

ちなみに、NOさんには折れジワが発生していたい場合のための解決方法として、靴のライニングを濡らしたうえで足側には当たるところに絆創膏を貼ってガードして折れジワを克服できるという裏技をお教えしまして、今回の小指のつけて部分の対策をその方法でやっても良いかとお問い合わせいただいたのですが、それはやらないで下さいとお応えさせていただきました。

というのも、可能性として考えられるのは靴ヒモの問題や靴の馴染みの問題など、もしくはそれらの複合的な要因かもしれませんが、基本的には靴をいじらなくても解決できる可能性があります。

その状態のまま靴を伸ばしてしまうと、将来的に靴が緩くなって予定外に足が動いてしまって小指の付け根よりも小指の先とか薬指の先が当たってしまう可能性も出てくるので、今回のケースでは上記のようなアドバイスをさせていただきました。

実際のところ、メールでご連絡をいただいたのみで、実際の状態を見れば一目瞭然で判断できるのですが私としてはまだ動けない状況なのです。

この件に関しましては、NOさんからご連絡があるかと思いますので、また後日改めてその後のことをお伝えしたいと思っております。

ともあれ、フィッティングの問題はちゃんと解決するまでフォローせていただきます。

メールでお送りしたよりも多少細かく書きましたので、不足しているところはこの記事を参考になさってみてください。

引き続きよろしくお願いいたします。

NOさん、痛い思いをさせてしまってごめんなさい。

オックスフォード

オックスフォード

オックスフォード

靴の仕様

デザイン:オックスフォード

レザー: キップ

ソール: ダイナイトソール

ラスト: マイサイズラスト(SRLA+お客様の足に合わせた調整)

製法:ハンドソーンウェルテッド

今回使用した革の在庫の有無:有り

 

お知らせ

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★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。