お客様からオールソール交換でお預かりした靴のソールの厚さを調べてみました。
普段からお客様には・・・、
「ダイナイトは、センターの凸が完全にすり減って平らになったタイミングでオールソール交換をしましょう。」
とお伝えしていますが、果たしてその時のダイナイトの厚さはどんな感じなのかを検証してみます。
もう、理想的なすり減り状態のダイナイトのソールです。
修理を進めている途中なので、靴から取り外してあります。
この一番薄くなっている部分の厚さを測るわけですが、そのままだと計測器のアーチが届かないのでソールを裁断します。
これで一番薄い部分の厚さを測ってみます。
ちなみに、断面はこんな感じでやはり接地部になる真ん中あたりは結構薄くなっています。
結果は、最も薄い部分の厚さは2.3㎜でした。
ダイナイトは前半分と後ろ半分で厚さが異なるのですが、前側は新品の状態の柄のない部分で厚さが5㎜です。
約半分の厚さになっているというとまだまだ使えそうなイメージもあるかもしれませんが、裁断する前のこのソールの一番薄い部分を触ってみると、これが結構ぷくぷくしていてなんとも頼りない感じがしました。
セミダブルソール仕様であればまだその裏に革があって多少なりともしっかりしているかもしれませんが、シングルソールだとこの状態でちょっと何か尖ったものを踏んでしまったら破れてしまうのではないかと思うほど頼りない感じがしました。
そんなわけで、ダイナイトのセンターの凸の柄が擦り減って完全に消えたらオールソール交換の修理に出しましょう。
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