なぜか足が幅広と思ってしまうフィッティングのこと

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私たちシューリパブリックでは、お客様から靴のオーダーをいただく際に、必ずおおよその事情をうかがってから足の計測をさせていただいています。

ほとんどのお客様が、既製品では足に合うものがないので足に合った靴を履きたいという理由でお越しいただくのですが、私がこれまでにたくさんの方々の足を計測させていただいた上での経験値として、あくまでも感覚的な数値ですが80%の方は既製品で足に合った靴を探すのは難しいと感じています。

それでもこの靴がこれまで履いた中でもっとも合っていると思いますとおっしゃる方がたくさんいらっしゃって、実際に計測してみると全然合っていないという結果になったことも数えきれないほどありました。

実際に、お客様ご自身で足に合った靴を探すのってとっても難しいです。

お店で試し履きをして合っていると思った靴も、履き込んでいくと緩くなってしまうこともたくさんあります。

言い方を変えれば、その靴がどれくらい変化するのかを見越してサイズを選ぶ必要がありますし、そもそも足に合っている靴ってどんな感じなのかを知る必要もあります。

おそらく、これまでに人生で履いてきた経験でサイズを選んでしまっている方もいらっしゃるでしょう。

似たようなデザインの靴でも、ラスト(木型)によって全然サイズ感が違うことをご存知ない方もいらっしゃるでしょう。

本当に難しいと思います。

既製品の靴も形もそれぞれだし、靴を履く方の足もそれぞれなので、どんなふうに合わせればよいという方程式を出すこと自体がとっても難しいのです。

私がこれまでに靴の仕事をしてきて、そういうこともあるのかと思ったのが、実際には細い足なのに自分の足は幅広だと思ってどんどん幅広の靴を選んでしまい、いつになっても合うものに出逢えないというケースです。

足に対して靴が小さければきつく感じるものですが、じつは大きい靴を履いても靴の中で足が動いて小指などが靴の内側にぶつかると小さい靴を履いた時に似た痛みを感じることもあり、この靴は自分の足には小さすぎると思ってしまうことがあるのです。

でも、誰かがその足を計測して事実を伝えてあげない限り、その方はずっと大きい靴を履き続けてしまい、それが元で外反母趾や内反小趾になってしまうこともあります。

靴の中で足が動いてしまうと靴下が擦れて穴があきやすくなったり、靴のライニングも擦れて穴があいてしまったり、余計な摩擦で靴の中が熱くなってしまったり、そのストレスで汗をかいて足が臭くなってしまったり・・・。

足に合った正しいサイズを知ることは、とっても大切なことなのです。

話が脱線してしまいますが、私は50代も後半になって元気なうちにやっておきたいことをいろいろと考えるようになりました。

クルマで日本をゆっくりと旅してまわりたいとか、

スーパーで肉を買うのなら、安い肉をたくさん買うよりも少し高い肉を少しだけ買いたいとか、

とりあえず興味を持ったことは何でもやってみたいとか、

服は数が少なくて良いので良いものを着たいとか、

身の回りの要らないものはどんどん処分したいとか、

靴屋として生きてきたので靴作りで社会の役に立ちたいとか、

特に仕事に関してはこれまでたくさんの方々に迷惑をかけてきたので少しでも社会に恩返しをしたいと思ったり、

この年になってほしいと思ったものはとりあえず手に入れたいとか、

まだまだたくさんありますが、年齢を考えるとやっておきたいことがたくさんあるのです(まだまだ十分に元気ですが)。

そんな中で、もし私のように今のうちに何かをやっておきたいと考えている方がいらっしゃったなら、これは本当に心からお薦めするのですが、足に合ったオーダーメイド靴をぜひ履いてみてください。

それもなるべく若いうちに。

私たちの靴じゃなくても、ちゃんとしっかり丁寧に作ってくれる靴なら構いません。

きっと多くの方は今履いている靴で十分だとおっしゃるかもしれません。

でも、実際に履いてみるとこれが全然違う次元であることを理解していただけるはずです。

靴は、私たちの身体を乗せて移動するためのツールで、あれだけ繊細な足の裏がずっと接しているものなのです。

どれだけ大切なものかわかっていただけるはず。

靴屋からのアドバイスとして聞いていただけたら嬉しいです。

 

お知らせ

★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。

★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。

★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。

★地元のコミュニティバスのご案内をアクセスのページに追加しました。

★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。