まずはこの写真をご覧ください。

これはQtr(クォーター)ライニングの端の部分です。
靴のパーツは、つま先側のパーツをVamp(ヴァンプ)、カカト側のパーツをQuarter(クォーター)と言い、それぞれの内側の革のことをヴァンプライニング、クォーターライニングと言います。
そして、私が指さしている部分はちょっと見にくいのですがクォーターライニングの端の部分になります。
パターンを作るうえで、ギブソンシューズやチャッカブーツなど、いわゆる外羽タイプの靴の場合のライニングはこんな感じでスティッチが入りません。
というか、スティッチが見えないような作りのパターンを習ってきたのでそのままやっています。
ノーサンプトンの靴のメーカーすべてがそうやっているわけではないと思うのですが、たまたま私が習った方法がそうだったのでした。
このようにスティッチが見えないようにする理由を訊いたところ、
「こうすることで表面が平らになって、見栄えが良く足が当たっても痛くないから。」
とのこと。
この部分はあまり当たることはないかもしれませんが、それでも靴を履いた時にこの部分のスティッチが足に当たっていたらそりゃ痛いですよ。
では、この部分にスティッチをかけない場合、どうやってとめているのかと言いますと、接着か両面テープになります。
私たちシューリパブリックの場合は、強力な両面テープを使っています。
その理由は、接着剤の場合はもし一度剥がれてしまうともうくっつくことはありませんが、両面テープの場合はもう一度くっつく可能性があるから。
ただ、両面テープでも粘着力が無くなってしまったらダメですが。
時々お客様からこの部分が剥がれてしまったけれどどうしたら良いかというお問い合わせをいただきます。
この部分は、10㎜幅の強力な両面テープで貼っているので、剥がれてしまった場合は同じように両面テープで貼っていただけると良いでしょう。
もしくは、工房にお越しいただく用事があれば靴をお持ちください。
ほんの1分くらいで補修をさせていただきます。
改めてスティッチをかけてブツ縫いしてしまうことも可能なのですが、一長一短なんですよね。
まぁ、細かいことを言ってしまえば、スティッチをかけない方がギリギリまで大きいサイズのスティフナーを入れることも可能というメリットもあります。
一長一短なのですが、私はノーサンプトンで永い時間をかけて淘汰たされたであろう方法をそのまま続けていきたいと思っています。
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