先週は、偶然にもお二人のお客様からほぼ同じタイミングでオールソール交換修理のご依頼をいただきました。
通常ならお預かりしてから完成までだいたい1ヶ月ほどのお時間をいただいているのですが、今回は中途半端にゴールデンウィークを挟んでしまうため、いつものスケジュールでやっているとちょっと遅くなってしまいそうな気配もあったため、ほかの作業を止めて前倒してオールソール交換の作業をしてしまいました。
ということで、今日はお預かりした2足のうちのIさんのフルブローグのギリーシューズをご紹介します。

このギリーシューズは、2018年の末に完成してお渡ししているもので、それから約7年と少しの間しっかりと活躍してくれました。
修理をする前はソールの一番すり減っている部分があと2㎜ちょっとという状態でしたので、修理のタイミング的にはちょうど良いと思います。
こうして見てもIさんが大変キレイに履いてくださったのがよくわかります。

ハンドソーンウェルテッドの靴は、ソールを交換することができてもアッパーを交換することはできませんので、アッパーを良い状態に保つこととインソールを良い状態に保つことが靴を長持ちさせる秘訣になります。
それはどうすればよいのかと言えば、靴にムリをさせないことです。
革は、初めのうちは馴染むまで少々硬いですが、馴染んでくると少しずつ柔らかくなっていきます。
この少し柔らかくなった状態を維持していただければ良いのですが、ムリをさせて何日も立て続けに履いたり、もしくは湿気が抜けないような環境で保管すると、アッパーの革がだんだん柔らかくなってクタクタになってしまい、しっかりと足をホールドできなくなってしまいます。
こうなっては、靴の役割をしっかりと果すことができません。
そんなわけで、靴には無理をさせないようにある程度余裕を持ってローテーションすることが秘訣になります。

アッパーの状態が良いと、こうしてオールソール交換をすればとても良い状態に蘇ります。
これでまたしばらくの間快適に履いていただけることでしょう。

交換したソールです。
今回は、ウェルトもボトムフィラーもシャンクも交換してあります。
履き心地が蘇ってとても履きやすくなっているはず。
Iさんのコメントをいただけるのが楽しみです。
Iさん、発送まで少々お待ちくださいね。
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