昔は私は絶対に中古のものは買わないなんて思っていた時期もありましたが、いろいろと経験を積むに当たって中古のもののアリだと思うようになりました。
私が覚えているものの中で、初めて中古を買ったのがクルマです。
まだ学生の頃、夏休みにバイトをしていたのがトヨタレンタカーで、そこで働く先輩方はアマチュアレーサー上がりや峠を走ることしか頭にないような方々で、自然に私も感化されて人生の目標が自分のクルマを持つことになり、がむしゃらに働いて夏のバイト代だけで中古のトヨタスターレット(KP61、27万円諸費用込み)を買ったのでした。
3年落ちでしたが、とりあえず普通に走るには十分すぎるもので、そのKPでたくさん出かけたのを覚えています。
時は過ぎ、最近になってまた中古のものを良く買うようになりました。
たとえば、数年前に気が狂ったように買い漁ったウールメルトンの厚手のコート。
自分でも何が起こったのかよくわかりませんでしたが、何かがとりついたようでグローバーオールとロンドントラディションのダッフルコートやピーコートを片っ端から買いまして、異様なコレクションが出来上がっています。
ただ、どれも3,000円とか5,000円程度の程度の良いものばかりを選んで購入したので、新品を5万とか10万という価格で買うことからすればクリーニング代を含めてもある意味合理的だと思っています。
ちなみに、その時に買ったコートは毎年2着ずつを着倒していて、もうすでに元がとれているのではないかと思っています。
また、このレンズ。

SMCペンタックス28mmF3.5という、マニアからすれば廉価版のレンズではありますが、数年前に中古レンズ専門店で見つけて確か5,000円くらいで買ったのでした。
これに関しては、1975円頃のレンズで当然ながら普通に新品を入手するのは困難な、もしくは不可能なものであり、手ごろな価格で入手してペンタックス専門の修理をやっている方にお願いしてキレイにオーバーホールしていただいたものなので、中古であるデメリットはほぼありません。
カメラ関係に関しては、これまでに買って今は使っていないものを先日まとめてマップカメラに売りまして、その売り上げ金を元にこの写真を撮っているカメラのレンズを1本買いました。
カメラやレンズに関しては、ちゃんと専門店が製品を検査してどのレベルのものか、どこに不具合があるかもしくはないのかということをしっかりと表示しているので、最近では私はカメラやレンズに関しては中古もアリだと思っています。
そして、靴ですよ。
靴に関しては靴の仕事をしている身からすれば中古の靴はやめた方が良いと思っています。
もし、あなたが靴に対して非常に詳しくて、革の状態をしっかりと判断できて、その靴がちゃんと足に合うのであれば良いのかもしれませんが、これがなかなか難しくて、手放しで大丈夫とは言えません。
もしくは、その靴はまだほとんど履かれていないような状態で、作られてからさほど時間が経っていないのであればOKというモノもあります。
ですが、インソールが真っ黒になるくらい履かれていて、すでに前オーナーの足の形にインソールが沈んでいるようなものでは、どんなに有名なブランドの靴でも私はお勧めしません。
なぜなら、見えない部分の劣化が恐いからです。
インソールが炭化していたり、ボトムフィラーがボロボロになっていたり、アッパーの革がカサカサになっていたりすると、これを履ける状態にすること自体がかなり困難なケースもあります。
また、デッドストックなどでまだ誰も履いていない靴でも、ずっと箱に入ったまま保管されていたものだと革がどんな状態になっているかわかりません。
表面だけ手入れしてあっても、ちょっと履いたら亀裂が入ってしまうことだって無いとは言えないのです。
なので、まず素性のわからない靴には手を出さないようにしましょう。
知人が譲ってくれるなどで、ある程度の素性がわかっていれば検討する余地あり。
靴は見えない部分がたくさんあって、インソールの裏側、ボトムフィラー、シャンク、トーパフやスティフナー、そして見えていてもアッパーの状態は安心できないこともあります。
私が勧めるのは、新品を買って永く履くこと。
初期投資は大きいかもしれませんが、長い目で見ればその方がずっと安心。
中古品を買う買わないは皆さんの判断にお任せしますが、私はこんなふうに考えています。
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