余談ですが、今日は11月11日、ベースの日です。
FMラジオのJ-WAVEでは、朝からベースのラインがステキな曲やら、ベーシストが登場するやら、ベースの日で盛り上がっていました。
じつは我が家では1カ月半くらい前からベースブームなのです。
というのも、ウチの家内は高校生の頃にバンドでベースを弾いていて、その頃から使っているポールマッカートニーとお揃いのバイオリンベースを引っ張り出して弾き始め、それを見ていた高校生の娘がベースをやりたいと言い出しましてEpiphoneのSGベースを購入し、それならということで私もヤマハのBBを購入しまして、3人家族の家にベースが3本あり、3人がそれぞれにベースの練習をするというなかなかシュールな状況になっています。
私はベーシストのムツミさんのユーチューブを見ながらお休みの日に練習をしていて、今はとにかく正しいリズムで正確な音が出せることに集中しています。
なかなか上達しないけれど、先週やっとできるようになったことが今週はけっこう余裕でできたりすると、とっても嬉しいものですね。
この年齢になると何かを新たに覚えるということが少なくなってくるので、とっても楽しいです。
さて、以前からシューツリーは靴に合っているものを使うことが大切とお伝えしていますが、これを正しくお伝えするのが本当に難しいと実感しています。
シューツリーは、靴を履いてつま先が反ってくるのをまっすぐに戻すことが一番の目的なので、ある程度のテンションが必要になります。
かといって、テンションが強すぎたり、そもそもシューツリーの形状が合わなかったりすると、つま先の反りを戻ず以前に知らず知らずに靴を変形させてしまって履きにくいものにしてしまう可能性があります。
今回は、お客様に靴のご注文をいただいた際に一緒にご依頼いただいたシューツリーの形をご覧いただきます。
こちらがお客様の靴に合わせて削って調整をしたシューツリーです。
このお客様の足は、いわゆる標準的な幅からすると少し細くて少し甲も低めになります。
近寄ってよーく見てみてください。
おそらく靴のラスト(木型)をご覧になったことがない方だと、本当の靴の厚さがこんなに薄いということをご存知ないかもしれません。
普段私たちが見ている靴は、アッパーの部分には数ミリの厚さのインソールも含まれていますので、実際の足の厚さよりも厚くなっています。
さらに言えば、靴は足の素の状態からすこし締めて履くように作られているので、シューツリーも足よりも少し小さくなって当然なのです。
参考までに、同じサイズのシューツリーで向かって左側が調整する前の状態。
これでも、調整した後にニスを塗ってあります。
シューツリーもメーカーによって形状が異なるものの、おそらくこれは標準的な厚さだと思いますが、靴に対してかなり厚すぎます。
こちらが削って調整したもの。
公の立ち上がりの部分で3㎜くらい落としていると思いますが、直径が3㎜違うと円周は約10㎜違うことになるので、足囲10㎜の差は非常に大きいです。
実際、靴を作る側としては0.5㎜とか1㎜の調整をより心地よいフィッティングのためにやっているので、会わないシューツリーのせいで靴が履きにくくなってしまうのは非常に残念なことです。
完成したお客様の靴にシューツリーをセットしたところ。
シューツリーを入れる前と入れた後で靴の形状がほとんど変わらないけれど、しっかりとテンションがかかっていてつま先が反った時にはしっかりと正しい位置に戻せることが重要です。
シューツリーは、合うものがなければ合わないものを入れるより何も入れない方がまだよいと思います。
でも、靴を永く大切に履いていただくのであれば、やっぱり靴に合ったシューツリーを使ってほしいとですね。
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