9月納品予定のグループの中に、黒のヌバックの革をお選びいただいたチャッカブーツがあります。
スウェードは結構皆さんよく知っていらっしゃっても、ヌバックはそこまでよく知らないという方も多いので、ぜひご覧になってください。

まず、ヌバックとスウェードとの大きな違いですが、ヌバックはギン面(一般的にツルツルしている面側)に起毛加工を施すのに対して、スウェードは床面(裏側)を使います。
ギン面は、
- 繊維が非常に細かい
- 繊維同士が強く絡み合っている
- 密度が高い
- 表面が緻密で滑らか
等の特徴があるの痛いし、床面は、
- 繊維が太くなる
- 繊維の束が粗くなる
- 繊維の絡み方が疎になる
という特徴があります。
ただ、これはギン面がよくて床面が悪いという対比ではなく、用途によってそれぞれ特徴を生かした使い方があることを知っておいてください。
スウェードのあの暖かさはギン面では出せませんし、繊維が柔らかくしなやかで非常に優しい履き心地の靴になります。
ということをふまえて、その上でのヌバックは毛足と言って良いのか迷うくらいの起毛で独特の雰囲気を持ち、どちらかというと季節を問わない使い勝手があります。

そんなヌバックに、このタイミングでシルキーコートを吹きかけて1日置きました。
思っていたとおりのしっとりとした深いツヤで、上質という言葉が最適の雰囲気になっています。
そして、このヌバックはタンナーさんにお願いしてしっかりと2.0㎜厚で仕上げていただいており、優しい履き心地としっかりとしたホールド感が得られます。
こうして見ているだけでも格好良いのに、履き心地も申し分ないのは、とっても贅沢です。
このヌバックが気になっている方、ぜひ実物を工房にお越しいただいてご覧ください。
★★★お知らせ★★★
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