オールソール交換修理の時にできるカスタム

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こちらは先日オールソール交換+ウェルト交換修理のためにお預かりしたMさんのギブソンブーツで、片足だけウェルティングが終わったところです。

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元の仕様がLストームウェルト仕様でしたので、同じようにLストームウェルトを縫い付けています。

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ところで、せっかくこうして一度ばらすのでこのタイミングで何かカスタムすることができないかというお問い合わせをいただくことがあります。

実際には、できるカスタムとできないカスタムがありまして、できないカスタムとしてはLストームウェルト仕様を平ウェルト仕様にすること、そしてその反対で平ウェルト仕様をLストーム仕様にすることが挙げられます。

というのも、平ウェルトとLストームウェルトでは、ウェルトを縫い付ける位置が微妙に違うため、違うウェルトを縫い付けることができないこと、さらにリブの形状も違うし、インソールの端からのリブの位置も異なりますので、結局できないのです。

また、この写真を見ていただくとわかりやすいと思うのですが・・・、

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Lストームウェルトがついていた靴のアッパーには、ウェルトが擦れた後が残ってしまうため、これを平ウェルトにするのはこんな理由からも難しいと言えます。

では、どんなカスタムができるのかということですが、ウェルトとソールの間に革を1枚はさむセミダブルソール仕様にすることや、ウェルト、ソールの色を違う色にすることは問題なくできます。

また、コバのインクに関して、これまで黒やこげ茶のインクを塗っていたものを、無職のインクにすることや、その逆に無色のインクだったものを黒やこげ茶のインクにすることは簡単にできます。

なんとなくイメージしていただけましたか?

できることは比較的簡単なことに限られますが、もしオールソール交換のタイミングでやってみたいことがありましたらお気軽にお声がけください。


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