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チャッカブーツ

今日のお客様は、埼玉県の住まいのKさんご夫妻です。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 今回は、ご夫婦そろっての靴の完成になります。 というのも、前回ご主人の初めての靴が完成して納品のためにお越しいただいた時に、ちょうど入荷したばかりの革がありまして、まぁ参考程度でご覧いただいたのですが、 その革をお二人とも大変気に入ってくださいまして、ご注文ということになりました。 早速履いていただきました。 ご主人は、前回同様にチャッカブーツ、 そして、奥様は新たにラストを作るというこだわりのモンキーブーツです。 お二人とも、とってもステキです。 ご主人のチャッカブーツは、今回は厚さ8ミリの厚口インソール仕様で、履いた時に早速その違いを感じていただけました。 奥様のモンキーブーツは、女性ならではだと思うのですが、このようなガウチョパンツにもロングスカートにも、そしてパンツに合わせても、とっても相性が良さそうです。 女性が履くモンキーブーツも、なかなか格好良いですね。   元々、奥様が足に合った靴がほしいということで私たちシューリパブリックでご注文いただいたのがきっかけだったのですが、 奥様の靴が何足かが完成してしばらく経った頃に、ご主人が突然靴に興味をお持ちいただくようになり、お二人で見学にいらしていただいた時にご主人もご注文してくださったのです。 その時のご主人の言葉がとっても印象的で、 「子供たちが少しずつ大きくなってきて、自分は格好良い父であるように、服装にも気を遣ってみようと思いまして・・・。」 とのことでした。 それまでは、奥様は身体に触れるものは妥協しないようにしているとおっしゃっていて、大変なこだわりをお持ちでしたが、ご主人も関心を持てくださって、非常に嬉しかったのを思えています。 でも、これまでいろいろとお話をさせていただいて改めて振り返ってみると、ご主人はファッションに関していえば奥様ほどではないかもしれませんが、モノに対するこだわりは相当お持ちだということがわかりました。 なので、1足目の靴の時はたしかにそんな理由があったのかもしれませんが、今回完成したご主人の2足目に関しては、きっと靴の機能面と革の素材としての魅力があってご注文してくださったのだろうなぁって思っています。 何しろ、この革をご覧いただいた時に、お二人とも目が「キラー!」って光っていましたから。 いずれにしても、お二人に気に入っていただけて良かったです。 お二人とも、今日もありがとうございました。   靴のスペック デザイン:チャッカブーツ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド 靴のスペック デザイン:モンキーブーツ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(MRT+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド   ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ1】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【お知らせ2】 Rifareさんにて恒例のオーダー会&計測会のイベントを開催します。 恵比寿店は、 7月23日(日) 11時~20時 大阪店は、 7月29日(土) 11時~20時 名古屋店は、 7月30日 (日) 11時~20時 となります。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ラストの調整の話

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

ラスト調整

余談ですが、私は普段は裸眼で過ごしているのですが、時々メガネを必要としています。 クルマを運転するのには裸眼で十分に問題ないのですが、少々乱視気味で普通に生活していて目が疲れてしまうのです。 なので、乱視用のメガネを数本所有しています。 メガネを作るときには、ご存知だと思いますが、眼科で処方箋を書いてもらうケースと、メガネ屋さんで視力を測って作るケースがありまして、私はいつも後者の方を選んでいます。 かつてお世話になっていたのが、メガネのチェーン店のP社、その後昨年は格安メガネで有名なZ社で数本作り、今日は同じく格安メガネのJ社に行ってみました。 会社の違いに関しては、それぞれ価格の設定や品揃え、補償内容などそれそれですが、私個人的にはあくまでも会社のスタンスという点ではJ社が良いかなぁって思っています。 でも、それよりもメガネを作る際に視力を測っていただいて、その結果からどのレンズを選ぶのか、言い換えれば私が希望する見え方にどのような手法でアプローチするのかは、担当してくれる方如何によります。 昨年お世話になったZ社のMさんは、かなり丁寧に私の希望を聞いてくださって、細かい要望だったにもかかわらずかなり満足度の高いモノを作ってくれました。 にもかかわらず、今日ライバルであるJ社に行ったのは、この店舗ではどのようなアプローチをしてくれるのか以前から興味があったことと(担当してくれる方に寄るのですが)、私が気に入ったフレームがあったことという理由です。 今回も事細かに希望を伝えまして、まず視力を測っていただき、いくつかのレンズの中から希望するモノを選ぶという流れでしたが、やはり担当する方によってアプローチが違うことを改めて実感しました。 昨年のZ社のMさんは、「そのような使い方なら、もうちょっと度を上げた方が私は良いと思いますけど、でも実際にいくつかかけて比べてみてください。」 という攻めのアプローチだったのに対して、 今日のJ社のAさんは、あまり多くを語らないタイプで、「これくらいが良いと思います。もしくはコチラですが、いかがですか?」 と、やや控えめながらど真ん中に投げ込んでくるタイプ。 今日のメガネはまだ受け取っていないので結果はどうなっているのかまだわかりませんが、ちょっと楽しみです。   実際に、靴のオーダーメイドにおいても似たようなことが言えます。 つまり、お客様の足に対してどのようなフィッティングにするのかは、作り手が決めるわけですから、なるべく多くの情報をお客様から頂いて、タイト気味が好きなのかとか緩めが好きなのかとか、もっと細かく言えばどのあたりはどんなフィッティングが好きなのか、足を見て私の考えを伝えて、そしてお客様のご意見とすり合わせていく必要があります。 ただ、メガネと違うのは実際にその場で履いて良いか悪いか合うか合わないかを判断することが難しいこと。 タイト気味といってもその程度においては言葉で説明していただくのは難しいですから。 さらに言えば、お客様の中には何が正しいフィッティングなのか判断に困っていらっしゃる方もいるので、そのような場合は私がお勧めする、そのお客様にとっての理想であろうフィッティングに仕上げています。 作り手によるフィッティングの違いは、本当に興味深いところです。   そのフィッティングに大きく影響するのが、ラストの調整です。 今日は、少し前にお越しいただいたあるお客様のラストを調整しました。 このお客様の足の計測の結果は、左右差があまりないように見えますが・・・、 計測の結果を元にラストを調整したところ、このようになりました。 右足(向かって左側)の方には、外側に革を貼ってプラスの調整が必要でした。 でも、数値的には計測結果に基づいています。 それはなぜかと言いますと、そんな大げさな話ではないのですが、ジョイントの部分関していえば右足は薄くて幅が広い。 対する左足は厚みがあって幅は標準。 そんな違いがありました。 数値だけではわからないことですが、骨格やちょっとした特徴から、判断できることです。 そして、それに伴ってどれくらい締めるのかに関しても、若干ですが左右で違ってきます。 シューズであるなら、左足の方が前にずれやすい形状であるため(今回はブーツですが)、細かい部分でラストに調整を入れる部分がたくさんあります。 先ほどのメガネ屋さんの例で言えば、私はきっと先回りしていろいろとやってしまうタイプですね。 ちなみに、このお客様のように小指側の骨がピンポイントで出ている方は、革の硬さによってラストの調整を変えてあげる必要があります。 ラストの調整は、とっても深いのです。 そして、そんな心配をまったく気にせずに、お客様には涼しい顔をして靴を履いていただけるのが、裏方の喜びなのです。   ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ1】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【お知らせ2】 Rifareさんにて恒例のオーダー会&計測会のイベントを開催します。 恵比寿店は、 7月23日(日) 11時~20時 大阪店は、 7月29日(土) 11時~20時 名古屋店は、 7月30日 (日) 11時~20時 となります。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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チャッカブーツ

今日は水曜日で私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 このお休みを利用して、家のクルマの点検に行ってきました。 もうすぐ2年になるので、そろそろクルマを運転する人のクセが出てくる頃ではないでしょうか? 私、個人的にこのような点検とか、健康診断とか、いわゆる専門の方に診ていただくというのが好きで、今日もとっても楽しみにしていました。 クルマの方は特に異常もなく、オイル交換やタイヤのローテーションをしていただいて、1時間半ほどで完了。 点検の後にサービスの方から説明をしていただいたのですが、私としてはそれが一番楽しみなのです。 なぜなら、なかなかその道のプロに直接話を聞く機会なんてないですから、この時ぞとばかりにそのクルマに関してわからないことやなぜそうなのかといった素朴な疑問などを迷惑にならない程度にぶつけてみました。 先日もちょっと書きましたが、クルマのバッテリーに関して、通常どれくらいで交換する必要があるのかと訊いてみたところ、 そのクルマが置かれている環境や使い方にもよるのですが、だいたい5年くらいとのこと。 もちろん車種にもよります。 この車種に関しては、そんなところらしいです。 次に、ドライブシャフトのブーツはどれくらいの頻度で交換するのが良いのかと訊いてみたところ、これは思いもしていなかった答えが返ってきました。 私の予想では、まぁだいたい4~5年くらいだろうと思っていたのですが、なんと最近のドライブシャフトブーツはジャバラの山が小さめで、さらにゴムの質も良くなっていて、ほとんど切れることがなくなっているとのこと。 なので、大事をとって交換するにしても7年くらいで良いでしょうとのことでした。 ビックリです。 やっぱり聞いてみて良かったです。 世の中はどんどん進化していて、その道のプロの方は最先端の環境下にいらっしゃるわけですから、当然に情報もアップデートされています。 そのような専門家の方の話は、大変貴重です。   さて、余談が長くなりましたが、7月にはリファーレさんのうちの3店舗でいつもの計測会&オーダー会を開催いたします。 7月23日(日)が恵比寿店にて、 7月29日(土)が大阪店にて、 そして7月30日(日)が名古屋店にて開催です。 名古屋店は、今回が初めての開催になります。 私自身、まだ名古屋店には行ったことがないので、どんなところか今から楽しみです。 7月の名古屋は蒸し暑いですよね。 でも、ちょっとお時間を作っていただいて、ぜひお越しください。 オーダーするかしないかということはさておき、足を計測するのはなかなか貴重な経験だと思います。 これまでに私が強烈な印象を受けたのが、お金をためてちょっと高級な靴を買って、ヴィンテージスチールの取り付けでリファーレさんにお越しいただいたお客様が、 待ち時間の間に足の計測をしたところ、せっかく喜び絶頂で買った高級な靴のサイズが合っていなかったということです。 決して他人ごとではすみません。 靴のサイズ選びは、ほとんどの場合、誰かに教えてもらったわけではなく、自分で何となく判断してそれがそのまま自分のサイズだと思い込んでしまっていることが多く、 実際に計測してみると、違っていたということが少なくありません。 また、こんなケースもあります。 それは、おそらくそのブランドの靴のサイズ選びとしては正しいのですが、根本的にそのモデルの形が足に合っていないというケース。 つまり、足の幅が細いとか広いとか、形状のバランスの関係で、そのモデルはどんなにサイズをしっかりとプロに選んでもらっても合わないということだってあります。 それが、靴はそういうモノ、革靴は痛くて当たり前と思ってしまうケースが多く、足を計測することで実は特殊な足の形をしているとか、幅広だと思っていたけれど実は細かったなど、数値を見ていただきながら専門家としてお話をさせていただきます。 計測は、だいたい20分くらいです。 その際に、私がクルマのサービスの方に話を聞いたように、私に向けてどんどん靴に関係する質問を投げかけてください。 まぁ、わからないこともありますから、そのあたりはお手柔らかに。 皆様のお越しをお待ちしております。   クルマの点検の帰りに、食品がべらぼうに安いお店に立ち寄って、面白そうだったので買ってきました。 2つも買ったのか!と驚くかもしれませんが、いいえ2つではありません。 3つです。 私、そんなにお菓子は食べないので、暫く持つでしょう。   ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ1】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【お知らせ2】 Rifareさんにて恒例のオーダー会&計測会のイベントを開催します。 恵比寿店は、 7月23日(日) 11時~20時 大阪店は、 7月29日(土) 11時~20時 名古屋店は、 7月30日 (日) 11時~20時 となります。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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革が入荷しました

カテゴリー: Leather:革入荷情報

motown

久しぶりに力が入っています。 4月にオーダーした革が、今日入荷しました。 新たに取引をすることになった革問屋さんから仕入れたモノです。 「MOTOWN」という商品名の、イタリアのタンナーさんの革です。 今回入荷したのはこの1枚だけなのですが、1枚でも非常に迫力があって重みがあります。 写真だとどれくらい伝わるのかちょっと心配なのですが、とにかくとってもキレイで雰囲気のある革です。 たとえば、これまでとってもキレイで品質が高い革では「Windsor」が挙げられますが、Windsorはクロムなめしでキメ細かな生地とマットな仕上がりという特徴でしたが、 それとはちょっと方向性が違います。 また、ELBAMATTやVACCHETTA800などはタンニンなめしの生地でオイルを含んでいて、ザックリだけどしなやかという特徴でしたが、 それとも違います。 革の質感というのは、こういうモノもあるのかと改めて実感しました。 このMOTOWN、生地はしっかりとキメが細かく緻密で、触った感じはややしっとりとしていて上品な印象を受けました。 実際に持った時には、見た目よりも少し重いと感じました。 仕上げはグレージング仕上げですが、一般的なグレージング仕上げに比べると艶は控えめですね。 こんなしっとりとした仕上がりの革は、靴になった時に懐の深い履き心地になります。 先ほども書きましたが、今回入荷したのはこのcottoという色1色のみです。 赤みがかった茶色です。 私が見た感じでは、この革を使って作るのならプレーンのブーツやシューズのような、革の質感を際立たせるようなデザインか、逆に思いっきりにぎやかにフルブローグなどが良いのではないかと思います。 もしくは、もっとこの革を生かせるデザインがありましたら、ぜひご提案ください。 ドレッシーな雰囲気でもOKですし、キレイ目なカジュアル仕様でもOKです。 この革で5足製作できますが、かなりの人気になりそうな気がしますので、この革を使って靴を作りたいという方はお早めにお取り置きのご連絡をお願いいたします。 リファーレさんのオーダー会などでご注文予定の方も、ご予約OKです。 7月には恵比寿店、大阪店、そして初の名古屋店にお邪魔する予定ですし、 9月には自由が丘店にお邪魔する予定です。 なお、この革は誠に申し訳ございませんがオプション扱いとさせていただきまして、価格が+2,000円(税別)とさせていただきます。 ご了承ください。 では、皆さまからのご連絡をお待ちしております。 近いうちに工房に行ったときに・・・というのは、無くなってしまう可能性がありますので、まず先にお取り置きのご連絡を頂くことをお勧めいたします。 実物をご覧になって、気に入らないようでしたらキャンセルで構いません。 ホント、とってもステキな革ですよ。 私なら、ラスト#SRCでフルブローグ+生地色のLストームウェルトという仕様で作りたい(こっそり作ります)と思っています。   ★★★お知らせ★★★ 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ダブルモンク

余談ですが、私はなぜかバッテリー好きです。 正確に言えば、好きというよりも持っていると安心するということなのですが、 家にはエネループが充電された状態で30本以上も用意してあって、停電になった時にはキャンプ用のランタン3個がいつでも使えるようになっていて、いざという時に困らないようにしてあります。 また、スマホなどに使うモバイルバッテリーは、大きいヤツから小さいヤツまでいくつも用意してありまして、その時の荷物の大きさで持って行くものを選んでいます。 デジカメのバッテリーは、それぞれに必ずスペアを2個以上用意してありますし、通話専用の携帯電話のバッテリーも2個スペアがあります。 どうしてこんなにバッテリーばかり気にしているのか自分でもよくわからず、でもとりあえずはあっても困らないモノなので、気が向いた時に少しずつ買い足しています。 そして、少し前に買ったのがこちらのジャンプスターターです。 ジャンプスターターって、ご存知ですか? クルマのバッテリーが上がってしまった時に、これをクルマのバッテリーにつないでセルモーターを回すという、いわゆるレスキュー用のバッテリーです。 安いのから高いのまで、メーカーもいろいろありましたが、とりあえずアマゾンで人気所品になっていたこれを買ってみました。 簡易的なものですが、とりあえずケーブルも付属しています。   最近のクルマは、アイドリングストップの機能がついていたり、電装品が多くなっていたりして、昔のクルマに比べるとバッテリーにかかる負担が大きくなっているとのこと。 さらに、私はそれほど頻繁にクルマに乗らない方なので、バッテリーの充電が十分にされていない可能性があるため、お守りとして買ってみました。 かつて、数年前のことですが、いつものように仕入れのために浅草へ行ったときに、いつもお世話になっている材料屋さんの前にクルマを止めたら、そのままエンジンがかからなくなってしまって、 ブースターケーブルをつないでいただいてエンジンをかけたという経験があります。 また、最近のクルマのバッテリーは、ついさっきまで全く問題がなかったのに突然に上がってしまうという傾向があるらしく、普段の乗り方にもよりますが2年を過ぎたら注が必要と言われます。 だいたい、クルマの故障は出先や急いでいるときに起こります。 そんなこともあって、このジャンプスターターを買ってみたのですが、まだバッテリーは問題ないようで試すにもまだ試せていません。 いざという時に役に立たないといけないので、何かの時に練習でもしておきたいと思っています。 ただ、バッテリーは経年劣化が心配なので、半年くらい使ってみて判断しないといけないですね。   さて、先日このブログでダブルモンクストラップのアッパーが縫えた状態で掲載したのですが、ちょっとイメージが伝わらなかった方もいらっしゃるようなので、 今日はラスティングが終わった状態をご覧いただきます。 奥側が先日ご覧いただいたモノで、手前側は同時に進めているほかの女性のお客様のダブルモンクです。 ダブルモンクは、男性が履くと上品な感じに見えますし、女性が履くとかわいい感じに見えます。 あまりカジュアルすぎるダブルモンクは、その上品さがなくなってしまいますので、やっぱりある程度ちゃんと作られたものをお選びいただくのが良いと思います。 今日のJ-WAVEの午後の番組で、Brift H の長谷川さんが出ていらして、靴磨きな話をしたり実際にクリス智子さんのブーツを磨いたりしていましたが、 そのつながりで靴を永く大切に履く話や、靴はその人となりが現れるといった話が出ていました。 靴が全てとは言いませんが、やっぱり靴に対してどれくらい気を遣っているのかということが、その人のことを表していると言われるのは間違いないと思っています。 高価な靴でも全く手入れをしていないと、それなりに評価は下がってしまいますし、それほど高価な靴でなくても、ちゃんと足に合っていてキレイにしていれば、評価は上がります。 「いやぁ、他人にどんなふうに評価されたところで、仕事ができれば・・・。」 というわけにはいかないことだってあります。 靴が汚いということは、モノを大切にしていないということになり、結局はちゃんとしていないと見られてしまうかもしれません。 靴に限らす、本来はこれくらいの費用を出すべきという価格があって、確かに極端に安く入手できることもあるかもしれませんが、 実は本人が知らないだけで、周りは残念と判断しているかもしれませんから、安いだけでモノを選ぶのは気を付けましょう。 良い革を使ってちゃんと作られたダブルモンクは、履き込んでいくとキレイなシワが入ってとても格好良いです。 これらの靴の成長が今から楽しみです。   ★★★お知らせ★★★ 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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フルブローグ

今日のお客様は、神奈川県にお住いのTWさんです。 靴のメンテナンス&カカトのトップピース交換と、靴のご注文のためにお越しいただきました。 TWさんがお持ちいただいたのが、こちらのフルブローグです。 というより、実はTWさんがこの靴を履いていらっしゃって、予備の靴に履き替えて、この靴はお預かりということになりました。 TWさんがいらっしゃったときに、チラッと見えたこの靴がとても格好よくて、オシャレなTWのことだからまたどこかで格好良い靴を見つけたのだろうくらいに思っていたのでですが、 よくよく話を聞いてみたら、私が作った靴でした。 そのことをTWさんにお話ししたら、 「高山さん、遠回しに褒めすぎですとよ。」 と言われてしまいまして・・・。 そんなつもりはなかったのですが。 この靴は、ラストがMRTで、ネイビーのバッファローの革を使っています。 黒ではなくて濃いネイビーです。 そして、生地色のLストームウェルトがポイントですね。 そろそろカカトのトップピースが限界ですので、修理をしました。   カカトを修理した写真がコチラ。 TWさんも、この靴の使用頻度はちょっと高めとおっしゃっていました。 やっぱり格好良いですよね。 ついつい履いちゃう気持ち、よくわかります。 ともあれ、カカトが修理できましたので、またたくさん履いてください。 今日はありがとうございました。   ★★★お知らせ★★★ 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ラスティング

10年後に無くなる仕事とか、AIの普及で仕事がなくなるなどと言われていますが、 靴を作る仕事もAIを装備した機械にとってかわるのかということを考えてみたところで、先のことはわかりません。 でも、少なくとも今現在の技術では、ラスティングに関して言えば手作業の方が圧倒的に良いものが上がります。 私もかつてトゥラスター(つり込みの機械)を使って靴を作る仕事をしていた経験がありますが、機械の構造や動きから見ても、履き心地や型崩れの少なさにおいては手作業で正確に作ったほうの圧勝だと思います。 仕方ないと言えば仕方ないわけで、トゥラスターはあくまでも大量生産を前提としているわけですから、1足の靴の革の状態を確認して正確にということは難しくなります。 個体差のある革を、いかにシワを出さないでキレイに上げるかという機能はついていても、履き心地とか型崩れしにくいということに関しては、手作業にかないません。 履き心地がよくて型崩れしにくい靴を作るには、ラスティングの際に引く方向と引く力が重要になります。 引く方向においては、トゥラスターとはちょっと異なります。 そんな細かいことを言ったところで、履いている人にはわからないんじゃないの? と思うかもしれませんが、30分も履いていただければ足をホールドする感覚が機械でラスティングしたものと全く違うということを感じていただけるはずです。 将来的にはAIに抜かされてしまうかもしれませんが、今はまだ圧倒的に人間の勝ちです。   ★★★お知らせ★★★ 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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チャッカブーツ

今日のお客様は、千葉県にお住いのMIさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 早速履いていただきました。 今回完成したのは、ネイビーのスウェードのチャッカブーツです。 これまでMIさんはたくさんのチャッカブーツをご注文いただいています。 初めはお仕事用のビジネスシューズをご注文いただいていたのですが、3足目に製作したチャッカブーツを大変気に入ってくださって、 その後は同じデザインの素材違いや色違いなどを続けてご注文いただきました。 そして、今回のネイビーのスウェードがチャッカブーツ8足目にしてシリーズのラストとなります。 普段はお仕事に行く際にチャッカブーツを履いていらっしゃるそうですが、ジャケット+スラックス+チャッカブーツというのがMIさんのスタイルになっているようで、MIさんご自身のスタイルを上品まとめていらっしゃるところがとってもステキです。 電車に乗っているときやちょっと出かけたときに周りを見渡しても、靴にちゃんと気を遣っていらっしゃる方がまだまだ少ないように感じるのですが、 MIさんはしっかりと足元にも気を遣っていらっしゃって、どなたにお会いしてもきっと良い印象を与えているに違いありません。   先日、ちょっと知人と話をしていた時に、 「初めて会う人を判断するには、靴と腕時計を見ますよね。」 という意見で一致しました。 例えば、飛び込みで営業の方が来た時には、私も靴と腕時計は必ず見ます。 仕事で初めてお会いするという方においても、必ず靴と腕時計を見ます。 全く予備知識がないので、その人はどんな人なのか判断する材料として靴と腕時計を判断材料にするのです。 それは、高い腕時計をしているからちゃんとしているとか、ブランドの靴を履いているからちゃんとしているということではなく、 モノってそれぞれに特徴があって、そのようなものを選ぶということで、その人はこんな考え方の人なのだろうというように受け取ったり、 靴の場合は特にちゃんとメンテナンスしているかとか、靴に多少なりとも気を遣っているかという部分で、ブランドよりも扱い方を見てしまいます。 そのほかに、クルマもその人を判断する材料のひとつになることもあります。 逆に言えば、私もそんなふうに見られているのかもしれませんね。   ともあれ、MIさんのチャッカブーツを見れば、きっと誰もがMIさんのことを十分に理解してくださるはずです。 すべての靴を上手にローテーションして上手に活用していらっしゃるところも、靴屋からすれば高く評価させていただく部分です。 MIさん、今日もありがとうございました。   靴のスペック デザイン:チャッカブーツ レザー: キップスウェード ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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今日のお客様は、埼玉県にお住いのKFさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 早速履いていただきました。 KFさんは、確か5年くらい前にお越しいただいて2足ほどご注文いただいたお客様です。 そして、数か月前に突然お電話を頂き、ご注文にいらしてくださいました。 今回完成したのは、黒のチャッカブーツです。 KFさんには、初めてのブーツになります。 スーツに黒のチャッカブーツは、なかなか格好良いですよね。 初ブーツなのでご感想をうかがってみましたが、 「まだ馴染んでいませんね。」 とのこと。 まぁ、早くても半年くらい履かないと馴染みません。 言い方を変えれば、それくらいしっかりと作られているので、修理しながら10年以上履けるということになります。 「やっぱり、一度足に合ったオーダーの靴の良さを知ってしまうと、なかなか既製品の靴は履けなくなっちゃいますね。」 とおっしゃっていました。 オーダーメイドの靴は、確かに価格だけ見れば既製品よりも高価ですが、履いていてストレスが少ないとか、永く愛用できるとか、疲れにくいなどのメリットがありますから、 単なる贅沢品ではありません。 足元って本当に大切ですから、お仕事を頑張るためにも靴に関心を持っていただいて、少しでも足に合ったものを履いていただけると良いと思います。 KFさん、また必要な時にいらしてください。 お待ちしております。   靴のスペック デザイン:チャッカブーツ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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伝えること

カテゴリー: Message:伝えたいこと

秀島史香さん

今日は水曜日で 私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 朝から雨が降っていまして、今日はおとなしく過ごす日にしました。   ところで、みなさんは加須市についてどれくらいご存知ですか? 埼玉県北東部にあって、田んぼが多い田舎の町には違いありませんが、思いのほか歴史が古く、それなりに文化もあります。 そもそもは不動岡の不動尊の門前町として発展した経緯があり、そのためにうどん屋さんが多かったり、和菓子屋さんが多いという特徴もあります。 また、5年くらい前に近隣の3つの町と合併して新たな加須市ができまして、その中には食品のアウトレットのお店もあったりして、知っていると楽しい町なのです。 じつは、私は加須市に隣接している羽生市にある「キヤッセ羽生」という、いわゆる道の駅的な施設に行ってきました。 隣の市といっても、加須市を出てほんの数分のところにあります。 ここには何があるかというと、地元の食品などを売っている店舗がひとつ、 そこには、地元の「いがまんじゅう(ご存じない方はネットで検索してみてください)」や地元のパン屋さんのパン、そして地元で採れた野菜などがあります。 また、その隣にはやや小さめな店舗があり、ここが私の目的だったのですが、日新ヨークのアウトレットショップがあるのです。 日新ヨークという会社自体あまりなじみがない方もいらっしゃるかもしれませんね。 「十勝飲むヨーグルト」や「ピルクル」を製造している会社です。 扱っている商品は、上記のほかヨーグルトやゼリーなどもあります。 アウトレットなので普通に買うよりも安くて、スーパーで特売の時の価格には敵わないかもしれませんが、スーパーの通常の価格より少々お得です。 アウトレットなので、扱っている商品は至って気まぐれで、かつて500ミリのパックのジュースが数十円ということもありました(今日はありませんでした)。 クルマで加須にいらっしゃる方は、ちょっと足を延ばして行ってみてください。 向かいは「埼玉水族館」です。   そうそう、今日はおとなしく過ごしました。 私、雨振りの日が好きで、家の中でお茶を飲みながら静かに本を読むのが憧れなのです。 今日は、こんな本を読んでいました。 戦場カメラマンのロバートキャパの伝記と、 少し前に買った秀島さんの本。 どちらも共通点は「伝えること」です。 ロバートキャパは、スペインの内戦、第二次大戦のヨーロッパ戦線から第一次インドシナ戦争などを取材した戦場カメラマンで、 彼は戦争の悲惨さ、そこに生かされる人々の現実を伝えるべく、戦場カメラマンとして活動していたそうです。 秀島さんは、私がいつも聞いているJ-WAVEの番組のナビゲーターをされていた方で、 この本は、どちらかというと不器用な秀島さんの努力を紹介しているように感じました。 以前にピストン西沢さんと秀島史香さんが渋谷のHMVにあったスタジオで番組を放送していたころに見に行ったことがあるのですが、 秀島さんは本当に口を大きく開けて一言一言をはっきりと話していたという印象があります。 ラジオを聴いている方にはわかりませんが、そもそはがあまり話すのが上手ではなかった彼女がたくさん失敗して自分なりに考えて改善して、その都度感じたことを本にまとめたもののようです。   伝えることって、本当に難しいと思います。 こちらとしては好意的に伝えたいと思っていても、それがもしかしたら相手には何か裏があるのではないかと取られてしまうことだってあります。 靴を作って販売することにおいても、やはりその難しさは感じられます。 ただ馬鹿正直に「履きやすい」ということを伝えたところで、そんな使い古された言葉ではお客様の心に響きませんし、 かと言って何か目新しい手段を使って伝えたところで、目新しさはすぐに古くなってしまいます。 知名度を上げるために多大な宣伝広告費を使って知ってもらうという手もありますが、そのことで商品の価格が上がってしまっては本末転倒ですし、私はそのようなやり方は好きではありません。 結局は、お客様一人一人に丁寧にお伝えして、その中から共感していただいたお客様やご希望に合致したお客様に買っていただくという、地道な手法に落ち着くのです。 じっくりと付き合っていただく商品ですから、伝えかたも対大多数ではなく対一人となるわけですよね。 それでも、しっかりと丁寧に伝えることが大切だと思っています。 秀島さんの本は、とっても勉強になりました。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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