■ VOICE vol.06-026(発行:2006/07/14)
【靴の中は快適に(蒸れ対策)】
今年もまた暑い夏がやってきました。
ただでさえ、一日中靴を履いて入ると、靴の中は蒸れて熱を持ち、とても不快な状態になっていますから、この蒸し暑い日本の夏は、足にとっては尋常ではありません。

ですから、この時期になると、靴の中の蒸れの問題が他人事では片付けられない方も少なからずいることと思います。また、それほどではないにしても、靴の中は少しでも快適であるに越したことはありません。そこで、靴の蒸れ対策についてSR流に簡単なアドバイスをします。

まず私達がお勧めするのは、5本指のソックスを試してみることです。5本指のソックスは、足の指一本一本を隔てることで、それぞれの指がソックスに接していてソックスが汗を吸収してくれることや、足の指が独立することでしっかり地面を踏みしめて歩くことができるなどの特徴があります。

そして靴に関しては、靴選びの時点で注意してほしいポイントがあります。それは、足に接する部分の素材を確認することや、正しいフィッティングなどです。フィッティングに関しては以前に書いているので、そちらを参考にしてください。

足に接する部分の素材如何は、快適性を大きく左右する要因のひとつになります。例えば、靴のライニング(内側の革)は、天然素材の中では牛革や豚革の素上げのものが最適で、さらにインソール(中底)は牛革の厚口のものが吸湿性に優れています

インソールは、たくさん汗を排出する足の裏に接するパーツなので、同じ条件なら厚さの薄いものより厚いものの方が汗を吸収する容量が大きくなります。

さらに足の甲や側面に接するライニングも、非常に大切なパーツです。吸湿性のよいライニングは、カカト周りやつま先周辺の汗を十分に吸収するばかりでなく、歩くたびに靴の中を循環する湿った空気をしっかり全面で吸収するという働きをします。

しかしながら、たとえ牛革のライニングでも表面にラッカー仕上げなどが施されているものでは吸湿性が大きく低下するので、注意してください。ライニングが素上げの革であるという点が重要なポイントになります。

私たち、シューリパブリックでは、ライニングやインソールにもこだわりを持っています。ライニングは、全面に牛革の素上げのものを使用しています。この素材は、たくさん汗をかくと濡れて変色してしまいますが、しっかり休ませることで十分に汗を放出し、快適な履き心地を取り戻します。

そして、自信を持って勧められるのが特殊加工をした厚さ5ミリのインソールです。通常、インソールの表面は、きれいに見えるよう目の細かい番手のサンドペーパーできめ細かい表面バフ加工をすることが多いのですが、私たちは実用性を優先し、比較的目の粗い番手の特殊サンドペーパーを使って高回転のエンドレスグラインダーでバフ加工をしています。これにより、インソールの表面は見た目には分かりにくいですが、粗く起毛された状態になり、吸湿性に優れたインソールとなります。

これらの素材や加工を用いることで、非常に吸湿性に優れた靴が仕上がります。一般に手のひらや足の裏は体のラジエターと言われ、体内の熱や汗を多く放出する部分です。その部分の機能を阻害しない靴を履くことで、快適に過ごせたり、体調を良い状態に保てることにつながります。

シューリパブリックでは、いつでもどんな時でも、より快適な状態でいられる靴をこれからも提供していきたいと考えています。


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