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Heavyでいこう

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話


過去にほんの何度か言われたことがあるのですが、

私たちシューリパブリックの靴のライニング(裏革)の履き口の断面が厚くて野暮ったいとのこと。

ライニング

履き口に関して言えば、表側の革は基本的にビーディング(折り込み)という処理をしてあり、ライニング(裏革)はステッチをかけたあとにトリミングをしていて、言ってみれば切りっぱなしの状態になっています。

そのライニングのトリミングをしたあとが、厚くて野暮ったいのだとか。

確かに、多くのイタリアの靴や日本の靴は、薄いライニングを使ったり、厚いライニングの革でも薄く漉いてあって、こざっぱりしています。

それに対して、私たちシューリパブリックの靴やイギリスの靴は、ライニング自体が厚い上に、端を薄く漉くこともないので、野暮ったく見えてしまいます。

私たちシューリパブリックの靴のライニングが厚くて野暮ったいのは、丈夫さや耐久性を考えてのこと。

薄くしてしまえば、見栄えは良いかもしれませんが、そのぶん強度や耐摩耗が弱くなってしまいます。

それと、私個人的には厚くて野暮ったい事自体、それはそれで安心感があって結構好きです。

モノづくりに関しては、どうしても作りての考え方が製品に反映されてしまうもので、シューリパブリックの靴には私の「丈夫さ優先・使い勝手優先」という考えが出てしまうのでしょう。

お客様に気兼ねなく使っていただけるよう、道具として使い勝手の良い靴を作っていきたいと考えています。

ギブソンブーツ

 

シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。

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