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リッヂウェイソール

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話


ところで、最近ウチの小学生の娘は、国語の授業でスーザンバーレイさんの「わすれられないおくりもの」をやっているそうです。

音読の宿題で、いつも家で読んでいます。

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この「わすれられないおくりもの」をご存知の方も多いと思いますが、改めて読んでみるとまた違ったところで響きます。

年老いたアナグマさんは、みんなに頼りにされているのですが、だんだん体が動かなくなって・・・、

ということが、私自身にも決して他人事ではなくなるのだろうと感じるのです。

かつて、私が40歳になった時に「後々後悔しないように」と思って、スポーツチャリに乗り始め、一眼レフカメラを買ってみて、とりあえずやってみたいと思ったことを積極的にやるようにしました。

スポーツチャリは、日々自転車に乗って体を動かすのとそうでないのとでは、体力的にもあとで大きな差が出るのはもちろんですが、それ以前に誰かが楽しいと言っている自転車に乗ってみて、どんなふうに楽しいのかを実際に体験してみたかったのです。

一眼レフも、靴の写真をよりキレイに撮る必要があるのはもちろんですが、カメラを持って旅をしたり、実際に見える景色をどのように切り取ろうかという意識をもって世の中を見ることで、また違った世界が見えるという楽しみを実際に味わってみたいと思ったのです。

当時、40歳の体力と感覚をもって思う存分楽しみました。

どちらも今でも続けていて、思い返せばあの時始めていて本当に良かったと思います。

よく、いくつになっても始めるのには遅くないということを言う方がいて、それは決して間違っているとは思いませんが、早く始めればそれだけいろいろな見方や感じ方ができるはずです。

あと10年くらいたって、私が今よりも10歳年をとって、その時に自転車に乗って100キロ走ってくるなんてもしかしたらできなくなっているかもしれませんが、でもかつて自転車で100キロ走った時には100キロ走るってこんな感覚なのかと感じたことがとても大切な経験になっているはずです。

でも、何かを始めたいと思っても、思い切って「エイヤっ!」って始めないと、なかなか物事って始めることができません。

いつかはクラウンに乗りたいと思っていても、本気で買おうとしないと、たぶんいつになっても買わないでしょう。

オーダーメイドの靴も、たぶんクルマに比べればかなりハードルは低いはずですが、それでも今「エイヤっ!」ってオーダーしてみないと、いつになっても、もしくは一生経験することがないかもしれません。

ほとんどのお客様が、口をそろえて「もっと早くオーダーしていればよかった・・・。」とおっしゃっているのに、なかなかそのことを世の中の方々に伝えられないのがとっても残念です。

 

さて、本題に入ります。

私たちシューリパブリックでは、ダイナイトソールをメインにお取り扱いしていますが、昨年試験的に入荷したリッヂウェイソールがまだ少し残っておりまして、こちらをご希望されるお客様もいらっしゃいます。

リッヂウェイソール

ただ、リッヂウェイソールはその意匠をご覧になっていただくとお分かりになる通り、ラストの形状やサイズに大きく影響を受けます。

形が合わないと、だし縫いを縫うことができません。

私たちが入荷したのは、写真左のsize8-9というサイズで、それもこげ茶色のみで、靴のサイズでいうとサイズ6 1/2から7 1/2くらいまでのサイズしか使えません。

さらに言うと、極端に幅の細い足の方も使えません。

なかなか誰でも使えるというものではないので、ちょっと面倒なのです。

ですが、もしご希望の場合は形状や仕様を確認したうえで使用の可否をお伝えいたしますので、一度使ってみたいという方はお知らせください。

リッヂウェイソールは、ダイナイトソールに比べて若干ソフトなタッチになります。

製造元のハーバララバーでは、リッヂウェイのほうがダイナイトよりもややラグジュアリーな位置づけとしているようです。

こういうものは、あくまでも好みですからね。

スペックや他人の評価ではなく、ご自身のお好みでお選びください。

 

10月までのイベント情報:

10月1日(土)~2日(日) 神戸三宮 SUNさんにて、恒例の計測&オーダー会開催。今回は、SUN特別仕様のこだわりいっぱいのチャッカブーツ(ダークグリーン)を用意していきます。こちらは数に限りがありますので、お早めにお越しください。13時オープンです。

 

シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。

今週末のスケジュールはこちら
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メールアドレスは mail info@shoe-republic.com です。

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