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しっかり感

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話


私がモノに対して求めることのひとつに、「しっかり感」があります。

最近では、カメラを選ぶ時やパソコンを選ぶとき、イスやテーブル、シャープペンやカサ、コップやスプーン&フォークなど、もうとにかく使っていて物理的に破損する心配があるようなものは納得いきません。

そりゃモノはいつかは壊れるでしょうから、永遠になどということを求めたりしませんが、ちょっと触ってみて心許ないというのはダメです。

ちょっと前になぜかスプーンとフォークに興味を持った時期があったのですが、エレガントなものは確かにキレイではあるものの、持った時に心許ないと感じてしまいます。

だから、私が選ぶスプーンとフォークは、十分すぎるくらいに厚みがって超能力で曲げようとしても並みの超能力では曲がらないようなモノでした。

また、昔々私がまだ子供の頃には、中学生くらいだったと思いますがウォークマンが流行りまして、でも実物を見てみるとあまりにも華奢な作りだったので、どうにも許せなかったことを思い出します。

私が思うに(私だけかもしれませんが)、人にはモノを持った時に感じる安心感というものがあって、これが感じられるモノとそうでないモノとでは、製品としての信頼性が大きく変わってきます。

そんなことを言っていると、私の身の周りのモノはどんどん重くどんどんいかつくなってきて、

その結果が、先日の出張の時のスーツケースであり、日頃持ち歩いているズッシリとくるカメラや手帳やカバンになるのでしょう。

でも、やっぱり根本的にはモノはしっかり感が感じられるような重厚なモノであってほしいと思っています。

作り手である私のそんな考えが、私たちシューリパブリックの靴にも宿っています。

チャッカブーツ

スティフナー(カカトの芯)も靴のねじれにおいても、ちょっと持っていただくだけでしっかり感が感じられる作りになています。

タフさは安全靴やワークブーツには及びませんが、みんなが1日に10キロも15キロも歩くわけではないのに、長時間歩いても疲れにくいような作りになっていて、その根底には適正なフィッティングとしっかり感があります。

先日もあるお客様と打ち合わせをしていた時に、そのお客様がシューリパブリックのオックスフォードを見て、

「かなりしっかりと作ってありますねぇ。」

とおっしゃっていました。

靴は、人間の身体を支えるモノですから、履いた時に十分な安心感が感じられるモノであるべきだと思います。

必要に応じて、しっかりとしなやかさが上手にバランスしているような靴が、安心感をもたらす靴になるのだと思っています。

 

お知らせ 

8月6日(土)~12日(金)まで夏休みのため、工房はお休みになります。

 

10月までのイベント情報:

9月4日(日) Rifare自由が丘店さんにて、恒例の計測&オーダー会開催 (無理言ってスケジュールを変えていただきました。すみません)

9月9日(金)~11日(日) コージ製靴新潟工場さんの、ファミリーセールに出品します。

久しぶりのコージ製靴さんですが、今回はグッドイヤーウェルテッドのチャッカブーツ(黒)を出品する予定です。隠し球もあります。「ブログ観たよ」とお申し出ください。

10月1日(土)~2日(日) 神戸三宮 SUNさんにて、恒例の計測&オーダー会開催。今回は、SUN特別仕様のこだわりいっぱいのチャッカブーツ(ダークグリーン)を用意していきます。こちらは数に限りがありますので、早い者勝ちです。

 

シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。

今週末のスケジュールはこちら
旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら

メールアドレスは mail info@shoe-republic.com です。

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