昨日の投稿では、私はオックスフォードよりもギブソンシューズの方が使い勝手が良いというようなことを書きましたが、それでもやっぱりオックスフォードも必要です。 新年度が始まって、職場に新人さんが入ってきたり、移動になって新たな気持ちで臨むという方もいらっしゃるかもしれません。 昔に比べると職場でスーツを着てネクタイをしてということは少なくなったかもしれませんが、まだまだスーツを着たり、それに準ずるような服装をするケースは多いと思います。 そんなときに、間違いのない靴と言えばやはりオックスフォードです。 お客様に会う時に履いていても、上司と一緒に出かけるときに履いていても、先輩として後輩に背中を見せる時に履いていても、全く失礼がありません。 そして加えて言うなら、履き口がスカスカだったりパカパカしてしまったり、もしくはハネが思いっきり開いてしまうような足に合っていない靴ではなく、ある程度は足に合っているものを履いていた方がスマートに見えます。 昔からよく言われている通り、初対面の人は腕時計と靴を見よというのは、私はその通りだと思います。 腕時計は、その人の人柄をあらわしているものですし、靴も然りです。 何でもかんでも高価なものが良いということではありませんが、自分で納得のいくものを普段から身に着けているのが良いと思っています。 ぱっと見ではわからないだろうと思うかもしてませんが、意外と感じ取っているものです。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★「最高の靴を作るプラン」受付中です。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む余談ですが、少し前にテレ東のドラマの「シェフは名探偵」を観て、西島秀俊さん演じるおせっかいな三舟シェフが問題を解決する時に「ちょっといいですか。」と声をかけてお客さんにふるまう「ヴァン・ショー」がとってもおいしそうで、ここ何回か試しています。 テレビや本を見ておいしそうって思うことって思いのほかたくさんありますよね。 以前には、「孤独のグルメ」で松重豊さん演じる井之頭五郎さんが食べていたカステラパンケーキがとってもおいしそうで、上手にできるまで何度のチャレンジしたこともあります。 また、ドラマ「居酒屋ぼったくり」の中で作っていたナスとトマトのグラタンもとってもおいしそうで、その時は適当な大きさのグラタン皿まで買ってきたなんてこともありました。 それが今回はヴァン・ショーというわけです。 ヴァン・ショーとは、いわゆるホットワインのこと。 ただ、ドラマではレシピを公開していないので、それらしいレシピをいくつか探してみて、自分の好みに合いそうなもの(ハウス食品のレシピ)で作ってみたところ、これがとってもおいしくて、ウチの家内もとっても気に入ってくれました。 私の場合はアルコールをしっかり飛ばしたいので、先に鍋でワインを温め、沸騰したら火をつけてアルコールを飛ばすことと、オレンジの代わりに清見タンゴール(こちらの方がワインに合いそうだったので)を使うところが、ハウスのレシピと違うところ。 もしよかったら、寒い日に試してみてください。 さて、入手が困難と言われているKUDUの革ですが、いつもお世話になっている革屋さんが1枚だけ見つけてきてくれました。 色はブラウンです。 以前に入荷したダークブラウンに比べると明るい茶色で、このままの状態だと以前に入荷した黄色に似ていますが、こちらは引っ張っても黄色くなりません。 これまたなんとも渋い色じゃないですか。 とっても味のある雰囲気で、格好良い靴になりそうです。 革の厚さは、計測してビックリの2.6㎜。 ちょっと厚いなぁって思っていましたが、ここまで厚いとは・・・。 KUDUの特性に関しては、もうすでにたくさんお伝えしているので簡単な説明にさせていただきますが、比較的柔らかいのにしっかりしていて、優しい履き心地で安心感がある革といったところです。 今回入荷した革は、こんな感じでところところに大きな傷があって、さすがに2足は難しそうなので、1足分とさせていただきます。 この革で作ってみたいという方、お早めにご連絡ください。 また、以前にお知らせしたKUDUの中で、スモーキーグレーはまだあと1足分ございます。 こちらも、ご希望の方はお早めにご連絡ください。 そして、「最高の靴を作るプラン」の方は、少しずつご注文やご予約をいただいております。 ご希望の方は、その旨ご連絡ください。 皆さまからのご連絡をお待ちしております。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★「最高の靴を作るプラン」受付中です。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読むハンドソーンウェルテッドの靴を作る時には、ワックスが必要になります。 ワックスと言っても靴のアッパーに塗るようなワックスではなく、いわゆるロウのかたまりの本当にワックスです。 これをどのタイミングで使うのかというと、松脂ワックスを麻糸に塗り込んだ上に糸が滑りやすいように塗るという使い方が主で、このようなかたまりにします。 このワックスは、どんなワックスでも良いのかというとそういう訳ではないようで、ビーズワックス(蜜ろう)が最も使い勝手が良いようです。 他のワックスでもダメなことはないと思うのですが、ビーズワックスはしっとりねっとりとしていて使い勝手が大変良いので、おそらく結果的にこれが良いということになったのだろうと思っています。 ただ、このビーズワックスは買うとけっこう高くて、使用頻度からすればその都度購入しても良いのですが、気持ち的にもう少し安くならないかなぁって思っていました。 でも、よくよく考えたら、単なるビーズワックスなので、適当な量のビーズワックスを買ってきて溶かしてこの形にすればよいじゃんということで、最近は自作(と言っても溶かして形を変えるだけです)しています。 その時に使うのが、こちら。 カセットコンロと鍋と、 シリコンの型。 そして、Amazonで購入したビーズワックス。 作り方というほどのものではありませんが、皆さんが想像する通りの工程です。 鍋にビーズワックスを入れて溶かし、 それを型に流し込むだけ。 ここでひとつ合理的に作るポイントとして、あらかじめ型の方に7分目くらいまでビーズワックスのチップを入れておいて、そこに溶かしたビーズワックスを注ぎ込めばわざわざたくさんのエネルギーを使って全部のビーズワックスを溶かすことなく目的のものを作ることができます。 そんなことは皆さんご存知でしょうけれど。 そんな感じで、今回もビーズワックスのかたまりを作りまして、これだけ作ればだいたい2年くらい持ちそうです。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む今日ご紹介するお客様は、埼玉県にお住いのYNさんです。 ご注文いただいた靴が完成いたしましたのですが、当初の予定では工房の方にお越しいただけるはずでしたがお仕事の都合でお越しいただくのが難しくなったため、郵送にて納品させていただきました。 今回完成したのは、黒いオックスフォードです。 YNさんのお好みは、靴のつま先があまり尖っていないものということでしたので、今回はこの#SRCというラストを使って製作いたしました。 YNさんの足の幅がやや広めということもあり、このラストでイイ感じの丸みに仕上がったと思います。 また、ご注文時にキャップをやや小さめにしてほしいというご要望をいただきまして、通常の仕様よりもキャップが少し小さくなるようにパターンを製作しました。 このキャップの大きさに関しましては、じつはイギリス靴ではこの大きさという基準がありまして、その通りに作っていればシワの問題や当たる問題もおおよそ解決できるようです。 言い換えると、キャップを極端に大きくしたり小さくしたりすると、折れジワや変なところで当たって痛いという問題が起こりうるわけで、基本には忠実に従うのが無難だと思います。 もちろん今回の靴でも、基本の範疇で調整しています。 そのほか、YNさんは足のある部分が当たると足が痛くなってしまうという症状が出るため、その部分はほんの少しだけ逃がして、その前後でしっかりとホールドするようなセッティングに仕上げています。 このあたりは、実際に確認させていただきたかったのですが今回は叶わず、次回に見せていただきたいと思います。 そして、靴の履き方に関しまして、直接お伝え出来なかったのでこの場でお伝えしたいと思います。 これは、YNさんだけではなく、新しい靴を入手した方皆さんに共通することなので、ぜひ参考になさってください。 まず、靴の脱ぎ履きの際には、しっかりと靴ヒモを緩めて、ハネを広げて履いたり脱いだりしてください。 また、靴を履くときには靴ベラは絶対に必要です。 靴ベラなしで履くと、靴の履き口のスティッチがほつれたり、革がクタクタになって、靴が一気にヤレてしまいますので、靴ベラは必須です(ブーツには不要です)。 靴に足を入れたら、カカトをしっかり合わせるために、カカトでコンコンと地面をたたいてカカトを密着させ、普段よりも20%増しくらいで靴ひもをしっかりと締めます。 20%増しなのは、初めは靴にあなたの足の形をしっかりと覚えさせるためで、履き始めの5~6回くらいはこれをやってください。 靴を履いたら、いきなり激しい動きをせず、ゆっくりと歩いてみて靴の状態を確認してみてください。 たとえオーダーメイドと言えども、成長して変化する分を考慮して靴を製作しているので、履き始めからMaxではないことをご理解ください。 15分も履いていると、インソールが馴染んできて沈み始め、さっき締めた靴ヒモにゆとりができてくるはずです。 そうしたら、もう一度しっかりと締めてみてください。 こんな感じで、靴と対話するような感じで、少しずつ靴の成長を確認しながら履いてみてください。 それから、靴に関しては当たり前のことではありますが念のためにお伝えしておきますと、靴は一日履いたら必ず2日以上休ませてあげてください。 理想は、週に1度、多くても2度履く程度です。 そして、靴を休ませる時には玄関のタイルの上に置きっぱなしにしないで、少し高いところにおいてください。 というのも、玄関のタイルの上では靴の中にたまった湿気が逃げにくく、湿気を放出できない結果になってしまいます。 基本的に、靴にムリをさせないように履いてあげると靴の劣化が少なく、10年後でもパリッとした良い状態を保てることが多いです。 ご参考になさってください。 靴の仕様 デザイン:オックスフォード レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRC+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド 今回使用した革の在庫の有無:有り ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
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