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オックスフォード

昨日の投稿では、私はオックスフォードよりもギブソンシューズの方が使い勝手が良いというようなことを書きましたが、それでもやっぱりオックスフォードも必要です。 新年度が始まって、職場に新人さんが入ってきたり、移動になって新たな気持ちで臨むという方もいらっしゃるかもしれません。 昔に比べると職場でスーツを着てネクタイをしてということは少なくなったかもしれませんが、まだまだスーツを着たり、それに準ずるような服装をするケースは多いと思います。 そんなときに、間違いのない靴と言えばやはりオックスフォードです。 お客様に会う時に履いていても、上司と一緒に出かけるときに履いていても、先輩として後輩に背中を見せる時に履いていても、全く失礼がありません。 そして加えて言うなら、履き口がスカスカだったりパカパカしてしまったり、もしくはハネが思いっきり開いてしまうような足に合っていない靴ではなく、ある程度は足に合っているものを履いていた方がスマートに見えます。 昔からよく言われている通り、初対面の人は腕時計と靴を見よというのは、私はその通りだと思います。 腕時計は、その人の人柄をあらわしているものですし、靴も然りです。 何でもかんでも高価なものが良いということではありませんが、自分で納得のいくものを普段から身に着けているのが良いと思っています。 ぱっと見ではわからないだろうと思うかもしてませんが、意外と感じ取っているものです。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★「最高の靴を作るプラン」受付中です。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。    

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gs&ox

イギリス靴において、デザイン的に、もしくは構造的にビッグ2と言われるのがこのギブソンとオックスフォードです。 向かって右がギブソンシューズで、左がオックスフォードシューズです。 その違いはヒモが通っているハネと呼ばれる部分の構造。 ギブソンはヴァンプ(つま先側のパーツ)と(クォーターハネを含めたカカト側のパーツ)の縫い方がクォーターが上に来るように縫われていて、ハネを広げる時にはヒモを緩めればかなり大きく開くようになります。 これに対し、オックスフォードはヴァンプとクォーターとの縫い方が、ヴァンプが上側に来るように縫われていて、なおかつハネを広げる時にはV字に開くようになります。 これがギブソンとオックスフォードの主な違いです。 デザイン上や構造上の違いはそんな感じなのですが、靴はデザインの違いは履き心地の違いに大きく関係します。 たとえば、ギブソンの場合は足が前にズレないように押さえるのは靴ヒモの役割が大きいのに対し、オックスフォードの場合は靴の形が決まってしまっているので靴そのもので押さえるようになります。 ときどきギブソンの方が足に合いやすいとか履きやすいなどという意見を聞くことがあるかもしれませんが、これはあくまでも足に合わない靴を前提にした話になります。 構造的に調整範囲が大きいので、ギブソンの方が守備範囲が広くなるのです。 では、足に合ったオーダーメイドなどの靴の場合はどうなのかというと、これは好みにもよるのですが、私が聞く範囲ではオックスフォードの方がホールドが良くて履きやすいという意見が多いように感じます。 やはり靴の中で足が動かないことが履きやすさにつながることもあって、靴ヒモで押さえるよりも靴そのもので押さえた方がしっかりとホールドされるということなのだと思います。 だからと言ってオックスフォードの方が圧勝かというとそういうわけでもなく、ヒモをきつめに締めればギブソンだってしっかりとホールドしてくれますし、ヒモをきつく締めるのが好きな方にはどちらも同じような履き心地になるはずです。 ちなみに、靴のデザインとしての立ち位置は、オックスフォードの方がフォーマルとされていて、かしこまった席などではこちらの方が無難です。 私個人的には、どちらかというとギブソンの方が好きで、脱ぎ履きの際にはパッとハネが開くことや、カジュアルな服にも合わせやすいというメリットがあり、私の生活スタイルに合っていると思います。 いずれにしても、単なるデザインの違いではなく、構造的に違うことや立ち位置が違うことを理解していただいて、靴のデザイン選びの参考にしていただけると嬉しいです。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★「最高の靴を作るプラン」受付中です。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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革が入荷しました

カテゴリー: Leather:革入荷情報

KUDU

余談ですが、少し前にテレ東のドラマの「シェフは名探偵」を観て、西島秀俊さん演じるおせっかいな三舟シェフが問題を解決する時に「ちょっといいですか。」と声をかけてお客さんにふるまう「ヴァン・ショー」がとってもおいしそうで、ここ何回か試しています。 テレビや本を見ておいしそうって思うことって思いのほかたくさんありますよね。 以前には、「孤独のグルメ」で松重豊さん演じる井之頭五郎さんが食べていたカステラパンケーキがとってもおいしそうで、上手にできるまで何度のチャレンジしたこともあります。 また、ドラマ「居酒屋ぼったくり」の中で作っていたナスとトマトのグラタンもとってもおいしそうで、その時は適当な大きさのグラタン皿まで買ってきたなんてこともありました。 それが今回はヴァン・ショーというわけです。 ヴァン・ショーとは、いわゆるホットワインのこと。 ただ、ドラマではレシピを公開していないので、それらしいレシピをいくつか探してみて、自分の好みに合いそうなもの(ハウス食品のレシピ)で作ってみたところ、これがとってもおいしくて、ウチの家内もとっても気に入ってくれました。 私の場合はアルコールをしっかり飛ばしたいので、先に鍋でワインを温め、沸騰したら火をつけてアルコールを飛ばすことと、オレンジの代わりに清見タンゴール(こちらの方がワインに合いそうだったので)を使うところが、ハウスのレシピと違うところ。 もしよかったら、寒い日に試してみてください。 さて、入手が困難と言われているKUDUの革ですが、いつもお世話になっている革屋さんが1枚だけ見つけてきてくれました。 色はブラウンです。 以前に入荷したダークブラウンに比べると明るい茶色で、このままの状態だと以前に入荷した黄色に似ていますが、こちらは引っ張っても黄色くなりません。 これまたなんとも渋い色じゃないですか。 とっても味のある雰囲気で、格好良い靴になりそうです。 革の厚さは、計測してビックリの2.6㎜。 ちょっと厚いなぁって思っていましたが、ここまで厚いとは・・・。 KUDUの特性に関しては、もうすでにたくさんお伝えしているので簡単な説明にさせていただきますが、比較的柔らかいのにしっかりしていて、優しい履き心地で安心感がある革といったところです。 今回入荷した革は、こんな感じでところところに大きな傷があって、さすがに2足は難しそうなので、1足分とさせていただきます。 この革で作ってみたいという方、お早めにご連絡ください。 また、以前にお知らせしたKUDUの中で、スモーキーグレーはまだあと1足分ございます。 こちらも、ご希望の方はお早めにご連絡ください。 そして、「最高の靴を作るプラン」の方は、少しずつご注文やご予約をいただいております。 ご希望の方は、その旨ご連絡ください。 皆さまからのご連絡をお待ちしております。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★「最高の靴を作るプラン」受付中です。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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オッペンハイマー

その前に、昨日お知らせいたしました新企画の「最高の靴を作るプラン」に関しまして、何件かですが早速お問い合わせをいただいております。 ご興味をお持ちいただいた皆様、本当にありがとうございます。 いただいたご質問は皆様と共有したいので、こちらで回答させていただきます。 まず、今後の受け付け予定に関しまして、1か月に2足、合計で10足とお伝えしましたが、これには理由がありまして、今回の企画商品は製作にやや手間がかかりまして、たとえばもし仮に10月納品予定の靴がすべてこの企画商品になってしまうとさすがに作業量として難しくなるので、分散させて負担を減らすために完成予定月ベースで2足ずつとさせていただきました。 なので、予定では今受け付けている9月完成予定グループに2足、10月完成予定グループに2足という具合で、来年の1月完成予定グループまで2足ずつ振り分けるということで考えていまして、もしそのグループに2足のご注文がなければそれはそれでナシのままで、結果的にトータルの足数が減るということで考えています。 また、別のケースとして明日10足のご注文をいただいた場合は、初めにご連絡いただいた2名の方が9月完成予定グループに、次の2名の方が10月完成予定グループに振り分けさせていただきます。 靴の仕様に関しましては、お伝えした仕様の通りで、この企画商品における仕様の変更はできないとさせていただきます。 それから、この企画商品のもっとも売りとなるポイントですが、ひとことで言ってしまえば安心感と安定感からくる履き心地です。 今回選んだ革は適度な硬さで十分なしっかり感があり、それでいて時間をかけて育てていくことでしっかりと足に馴染む履きやすい靴になります。 そんな革を、時間をかけてラスティングし、時間をかけて革を落ち着かせ、質感の高いインソールとスティフナー(カカトの芯)でしっかりと安定した靴が出来上がります。 製作は通常よりも1か月ほど長くかけて行いますので、パリッとしていつつ優しい履き心地の靴に仕上がります。 このあたりの違いがなかなか伝わりにくいのかもしれませんが、とっても贅沢な作りの靴です。 おおよそこのようなご質問をいただきましたが、そのほかに何かご不明な点がございましたら、またメールでお問い合わせください。 さて、今日は水曜日なので私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 今日は、ずっと前からウチの家内が一緒に映画を見に行こうと言っていまして、先日日本で公開されたクリストファー・ノーラン監督の作品「オッペンハイマー」を観に行ってきました。 この作品は、アカデミー賞やゴールデングローブ賞を多部門で受賞した話題の作品で、原爆の開発において指導的役割を果たした「原爆の父」ともいわれるロバート・オッペンハイマーの栄光と苦悩を描いた作品です。 内容に関して多くを語る必要はないと思っているので、ご興味を持ってくださった方にはぜひ一度ご覧いただきたいと思います。 ちなみに、ウチの家内はクリストファー・ノーラン監督も主演のキリアン・マーフィーも大好きなので、観に行く前から大絶賛でした。 確かに私もとっても良い映画だと思いました。 これらとは別に、パンフレットのモノクロの写真がとっても格好良く、改めてまたモノクロの写真を撮ってみたいと思うきっかけとなりました。 ただ、いくつか残念なこともあって、これは私個人的なことなのですが、 これですよ、IMAXの映画館で観たのですが若干過敏気味の私には、音が大きすぎで落ち着いて観ていられませんでした。 立体的な音はそれはそれで良いのですけど、もうちょっと繊細な音で流してくれたら私には良かったんだけどといったところです。 私個人的には、IMAXではなく家のテレビで観るくらいがちょうど良さそうです。 今は家でもAmazonプライムなどでたくさんの映画が簡単に観られるので、映画館で観たのは本当に久しぶりです。 時間があれば、じっくりと映画館でくつろぎながら映画を観るのも良いものですね。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★「最高の靴を作るプラン」受付中です。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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最高の靴

永いこと靴づくりをしていると、いろいろと思うこともあったり、思い通りにならないこともあったりします。 この材料はすごく良いのに、十分に入手することができないのでいつも使うことができないとか、こっちはすごく良いんだけれど作業効率が悪すぎて使えないとか、この素材はとっても良いけれどお客様の好みではないなど、すべてこだわって最高のものを作りたいのに様々な事情で実現できないのです。 革の硬い柔らかい、厚い薄いに関しては、お客様の好みもあるので何がベストとは言えませんが、私が目指す快適で心地よく履けるという観点では、作り手としてお勧めしたい革があったりします。 そんなことを考えていたら、いっそのこと私が考える理想的な靴を作ってみても良いのではないかと思いまして、今回の企画にしました。 とりあえずの企画名として「最高の靴を作るプラン」としていますが、将来的に良い名前があったら名称を変更するかもしれません。 そんなわけで、シューリパブリックとしてもっともシューリパブリックらしい方向にベクトルをとことん伸ばした最高の靴を作ります。 私たちが考える最高の靴なので、仕様に関しては全て私たちが選んで決めました。 作りにもこだわるので、たくさん作ることができず、1か月に2足のみ、そして今年度は合計で10足のみとさせていただきます。 ご注文方法は、のちほどご案内させていただきます。 まずデザインですが、これは迷わずプレーントゥのギブソンブーツです。 写真は、参考として工房に展示してあるギブソンブーツです。 しっかりと足をホールドしてくれて、長時間歩いても足が疲れにくく、大変機能的で安心感のある最高のブーツです。 アイレットは、今回の企画専用に黒ニッケルのものを用意しました。 ヒモの太さは、写真のギブソンブーツと同じになります。 ウェルトは、写真のものと同じ平ウェルトで、グルリと一周するダブルヒール仕様です。 ソールの厚さはセミダブルソール、そしてソールはいつものダイナイトソールです。 見えない部分の話になりますが、スティフナー(カカトの芯)とインソールは、20周年記念モデルでも使用したカッチリとしたスティフナーと目の詰まった部位を選んで使うインソールという、とっても贅沢な仕様です。 このあたりは、履き込んでいくにしたがって違いを感じていただけることでしょう。 そして、アッパーに使う革ですが、この企画のために選んだのがこちら。 Tempesti社のELBAMATTの黒です。 ELBAMATTは、オイルをかなり多めに含ませている革で、初めはちょっと硬めですが馴染んでくるとしなやかに曲がるようになり、でもしっかり感は変わらずで、安心感が半端ない靴に仕上がります。 また、ELBAMATTはフォーマルな雰囲気の革ではありませんが、上品な革なので飽きずに永く愛用していただけることと思います。 ここだけの話ですが、Tempesti社では良い生地をELBAMATTに回しているとのこと。 そりゃ、よい靴ができるわけですよ。 そして革の厚さですが、 今回はいつもの1.6㎜ではなく、1.8㎜のものを使います。 1.6㎜よりももう少し安心感があって、でも硬すぎないところで履きやすさも考えての結論です。 では、詳細をまとめます。 ● デザインは、ギブソンブーツ(プレーントゥ)。 ● 革は Tempesti社のELBAMATT、黒、1.8㎜厚。 ● アイレットは#200の黒ニッケル、ウェルトは平ウェルトのダブルヒール、ソール周りはセミダブルソール仕様+ダイナイトソール。 ● 製法はハンドソーンウェルテッドで製作します。 ● 見た目の違いは判りずらいですが、ラスティングなどの工程ではより精度を上げて時間の制約なしにこだわり強めで製作します。 ● お客様の足に合わせて製作するオーダーメイドです。 ● 標準の仕様では使えない特別なパーツや作業をふんだんに使って、履きやすさを重視したものに仕上げます。 ● 予定数は合計で10足ですが、製作の都合で完成月別に2足ずつお受けいたします。 ● 価格は 125,000円(税込み)です。 ● ラストをお持ちでないお客様は、別途ラスト製作費用(28,600円、税込み)が必要です。 ● 予定数に達し次第終了となります。 本日より、2024年9月納品枠として2足のご注文を受け付けます。 遅くとも5月末までに工房、もしくはイベントなどにお越しいただき、足の計測をさせていただきます。 ご希望の方は、お早めにご連絡ください。   ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ギブソンブーツ

ときどきブーツというと、日本では靴を脱ぎ履きする頻度が多いので、面倒だから敬遠してしまうということを聞きます。 そんな理由で、同じブーツでも比較的脱ぎ履きしやすいチャッカブーツを好まれる方もいらっしゃるのですが、じつはギブソンブーツも脱ぎ履きしやすい、というか脱ぎ履きしやすくなる方法があるのです。 それがこちら。 まず、簡単に脱ぐ方法ですが、 ヒモはほどいた状態で、ハネの一番上の部分を持ち、 パッと開くと、もうこれで脱げる状態になります。 次に履くときですが、 取り敢えず足を突っ込んで、 一度で全てのヒモを締めるのはさすがに難しいのですが、途中を一度引っぱり・・・、 次に一番上の部分を引っ張ると、もうこれでしっかりと締まった状態になり、あとはヒモを縛ればOKということです。 これが簡単なのか面倒なのかは、その方の考え方にもよりますが、ちょっとずつヒモを締めたり緩めたりする必要はなく、比較的簡単に締めたり緩めたりすることができるので、思っているより面倒ではないと思っています。 それよりも何よりも、脱ぎ履きするのはほんの一瞬ですが、履いている時はしっかりと足をホールドしてくれるという大きなメリットがあるので、やっぱりギブソンブーツは素晴らしいのです。 これは本当に一度履いていただきたいと思っています。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ギブソンブーツ

私たちシューリパブリックでは、スタートした頃からずっとブーツをお勧めしています。 当時は今以上にブーツを履く習慣がなく、ブーツというと蒸れるし重いし脱ぎ履きが面倒というイメージがありましたが、実際に履いてみると全然そんなネガティヴなことはなく、むしろ実用面で大変優れていることを知っていただき、ブーツ好きの方もだいぶ増えたように思います。 そんなブーツの中でも、私たちが最もお勧めするのはギブソンブーツです。 まず、ブーツが蒸れるというのはそのブーツの作りの問題であり、それがブーツであろうとシューズであろうとさほど大きな違いはなく、しっかりと足ホールドできれば靴の中で足が動くことが減るので余計な摩擦熱が発生することが無くなります。 そう考えると、足首よりも上までよりしっかりとホールドできるブーツの方が条件的に見れば有利になります。 重さに関しては、確かに足首よりも上の部分の革のぶんだけ重くなりますが、それだって作りを工夫することで実際には重くても重さを感じないように作ることは可能です。 脱ぎ履きに関しては、コツをつかんでしまえばほとんど問題ありませんし、むしろく靴ベラが不要というメリットは大変大きなものです。 そんなことを考えると、ブーツは大変実用的な履物であることがわかります。 これまでにたくさんのお客様にギブソンブーツを履いていただいている中で、長時間歩くときには足首をしっかりとホールドすることで大きな安心感が得られるというご意見をいただくことが多いのですが、アイレットいくつかぶん多く足首をホールドするだけの違いでも靴と足の一体感は全く異なります。 決してシューズが履きにくいということを言っているのではなく、シューズに比べてほんの少し上までホールドするだけでなぜか安心感が大きくなるのです。 今日みたいに暑い日だって、靴の中が不快にならないように色々と工夫してありますし、その結果靴の中や足が臭くなりにくいというご意見もいただいています。 「オーダーメイドでしっかりと足に合わせた作りであること」×「ハンドソーンウェルテッドという製法」 が生み出す特別な履き心地に、「ギブソンブーツというデザイン的なメリット」が加わり、とってもスペシャルな靴に仕上がっています。 軽快なチャッカブーツに対して、安心のギブソンブーツという立ち位置で、ぜひお試しいただきたいと思っています。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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デリケートジェル

以前にご紹介したことのあるWREN’Sのデリケートジェルです。 おそらくこの製品としてのポテンシャルは、他社の似たような商品と比べても特に秀でているところはないように思うのですが、私がこの製品に対して最も特筆すべき点は、香りです。 靴のメンテナンスって、靴が好きだったりメンテナンスが好きだという方にとってはとっても楽しい時間ですが、基本的にあまりメンテナンスを積極的にやりたいと思わない方にとってはなかなか面倒な時間になってしまいかねません。 靴のことを思うと、1か月に1度くらいは何かしらのメンテナンスをしてあげたいのはわかっているけれど、ついつい億劫になって・・・ という方もいるのではないでしょうか。 そこで、このデリケートジェルです。 先ほども書いた通り、この製品は香水のような香りがして、靴のメンテナンスがとっても気分良く楽しくできそうなのです。 たしかに香りは好き好きもあるので、この香りは嫌いという方には向いていないのかもしれませんが、これまで数十人のお客様にうかがってこの香りが嫌いという方はいらっしゃらなかったので、比較的好まれる香りではないかと思っています。 そんなわけで、靴のメンテナンスが面倒でこれまであまりやってこなかったという方でも、もしかしたら月に一度のメンテナンスが楽しみになるかもしれません。 楽しみにならないかもしれません。 サンプルは私たちの工房に置いてありますので、ちょっとご覧になってみてください。 販売もしています。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ビーズワックス

カテゴリー: @ Work:アットワーク

ワックス

ハンドソーンウェルテッドの靴を作る時には、ワックスが必要になります。 ワックスと言っても靴のアッパーに塗るようなワックスではなく、いわゆるロウのかたまりの本当にワックスです。 これをどのタイミングで使うのかというと、松脂ワックスを麻糸に塗り込んだ上に糸が滑りやすいように塗るという使い方が主で、このようなかたまりにします。 このワックスは、どんなワックスでも良いのかというとそういう訳ではないようで、ビーズワックス(蜜ろう)が最も使い勝手が良いようです。 他のワックスでもダメなことはないと思うのですが、ビーズワックスはしっとりねっとりとしていて使い勝手が大変良いので、おそらく結果的にこれが良いということになったのだろうと思っています。 ただ、このビーズワックスは買うとけっこう高くて、使用頻度からすればその都度購入しても良いのですが、気持ち的にもう少し安くならないかなぁって思っていました。 でも、よくよく考えたら、単なるビーズワックスなので、適当な量のビーズワックスを買ってきて溶かしてこの形にすればよいじゃんということで、最近は自作(と言っても溶かして形を変えるだけです)しています。 その時に使うのが、こちら。 カセットコンロと鍋と、 シリコンの型。 そして、Amazonで購入したビーズワックス。 作り方というほどのものではありませんが、皆さんが想像する通りの工程です。 鍋にビーズワックスを入れて溶かし、 それを型に流し込むだけ。 ここでひとつ合理的に作るポイントとして、あらかじめ型の方に7分目くらいまでビーズワックスのチップを入れておいて、そこに溶かしたビーズワックスを注ぎ込めばわざわざたくさんのエネルギーを使って全部のビーズワックスを溶かすことなく目的のものを作ることができます。 そんなことは皆さんご存知でしょうけれど。 そんな感じで、今回もビーズワックスのかたまりを作りまして、これだけ作ればだいたい2年くらい持ちそうです。   ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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オックスフォード

今日ご紹介するお客様は、埼玉県にお住いのYNさんです。 ご注文いただいた靴が完成いたしましたのですが、当初の予定では工房の方にお越しいただけるはずでしたがお仕事の都合でお越しいただくのが難しくなったため、郵送にて納品させていただきました。 今回完成したのは、黒いオックスフォードです。 YNさんのお好みは、靴のつま先があまり尖っていないものということでしたので、今回はこの#SRCというラストを使って製作いたしました。 YNさんの足の幅がやや広めということもあり、このラストでイイ感じの丸みに仕上がったと思います。 また、ご注文時にキャップをやや小さめにしてほしいというご要望をいただきまして、通常の仕様よりもキャップが少し小さくなるようにパターンを製作しました。 このキャップの大きさに関しましては、じつはイギリス靴ではこの大きさという基準がありまして、その通りに作っていればシワの問題や当たる問題もおおよそ解決できるようです。 言い換えると、キャップを極端に大きくしたり小さくしたりすると、折れジワや変なところで当たって痛いという問題が起こりうるわけで、基本には忠実に従うのが無難だと思います。 もちろん今回の靴でも、基本の範疇で調整しています。 そのほか、YNさんは足のある部分が当たると足が痛くなってしまうという症状が出るため、その部分はほんの少しだけ逃がして、その前後でしっかりとホールドするようなセッティングに仕上げています。 このあたりは、実際に確認させていただきたかったのですが今回は叶わず、次回に見せていただきたいと思います。 そして、靴の履き方に関しまして、直接お伝え出来なかったのでこの場でお伝えしたいと思います。 これは、YNさんだけではなく、新しい靴を入手した方皆さんに共通することなので、ぜひ参考になさってください。 まず、靴の脱ぎ履きの際には、しっかりと靴ヒモを緩めて、ハネを広げて履いたり脱いだりしてください。 また、靴を履くときには靴ベラは絶対に必要です。 靴ベラなしで履くと、靴の履き口のスティッチがほつれたり、革がクタクタになって、靴が一気にヤレてしまいますので、靴ベラは必須です(ブーツには不要です)。 靴に足を入れたら、カカトをしっかり合わせるために、カカトでコンコンと地面をたたいてカカトを密着させ、普段よりも20%増しくらいで靴ひもをしっかりと締めます。 20%増しなのは、初めは靴にあなたの足の形をしっかりと覚えさせるためで、履き始めの5~6回くらいはこれをやってください。 靴を履いたら、いきなり激しい動きをせず、ゆっくりと歩いてみて靴の状態を確認してみてください。 たとえオーダーメイドと言えども、成長して変化する分を考慮して靴を製作しているので、履き始めからMaxではないことをご理解ください。 15分も履いていると、インソールが馴染んできて沈み始め、さっき締めた靴ヒモにゆとりができてくるはずです。 そうしたら、もう一度しっかりと締めてみてください。 こんな感じで、靴と対話するような感じで、少しずつ靴の成長を確認しながら履いてみてください。 それから、靴に関しては当たり前のことではありますが念のためにお伝えしておきますと、靴は一日履いたら必ず2日以上休ませてあげてください。 理想は、週に1度、多くても2度履く程度です。 そして、靴を休ませる時には玄関のタイルの上に置きっぱなしにしないで、少し高いところにおいてください。 というのも、玄関のタイルの上では靴の中にたまった湿気が逃げにくく、湿気を放出できない結果になってしまいます。 基本的に、靴にムリをさせないように履いてあげると靴の劣化が少なく、10年後でもパリッとした良い状態を保てることが多いです。 ご参考になさってください。 靴の仕様 デザイン:オックスフォード レザー:  キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRC+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド 今回使用した革の在庫の有無:有り ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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