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フルブローグシューズ

靴が完成して、でもお客様のご都合で取りにいらっしゃるのが少し先になるという靴をご紹介しています。 今日ご紹介するのはこちら。 私たちシューリパブリックの20周年記念モデル第3弾のフルブローグシューズです。 この企画では、ブーツをご注文いただく方が多かったのですが、今回完成したグループではこちらの靴のほかにもう1足黒い革で製作した同じくフルブローグシューズがあります。   このフルブローグは、見た感じからもお分かりいただけるかと思いますが、通常使用している1.6㎜厚のELBAMATTよりもだいぶ厚い2.2㎜厚という仕様になっていまして、佇まいからしてもとってもどっしりとしているように見えます。 実際に革の厚さは靴の重さにも影響を及ぼすため、靴の重さもかなり重くなっています。 きっと履いていただいた時には、初めは硬いと感じられるかもしれませんが、この革の特性から少しずつ馴染ませていくと優しい履き心地になっていきます。 インソックは、20周年記念モデルだけの特別の刻印が押してあります。 年度末から新年度にかけて皆さんとってもお忙しいようなので、お越しいただけるまでしっかりと保管させていただきます。 明日は、長野市のIVY PRODUCTSさんでイベント開催です。 お近くの方、足の計測にご興味をお持ちいただいている方、ぜひお越しください。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★「最高の靴を作るプラン」受付中です。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ギブソンシューズ

今日のお客様は、埼玉県にお住いのYHさんです。 ご注文いただいた靴が完成いたしましたので、フィッティング確認と靴のお渡しのためにお越しいただきました。 今回完成したのは、黒のお仕事用のギブソンシューズです。 じつはYHさんはこの靴のご注文時に2足同じ仕様でご注文いただいておりまして、先月既に1足納品させていただいており、そちらの様子もうかがってみました。 ただ、今回左足を怪我されてしまったそうで、試し履きは右足だけになります。 YHさんは、お仕事の関係で金属加工の現場を訪れることが多く、金属の削りくずなどを踏んでケガをされてしまうことがあったそうなので、今回製作する2足の靴は何かその対策をしてほしいと依頼されまして、Amazonで販売しているクギの踏み抜き防止材を中に入れてみました。 もうすでに履いていただいている1足目に関してうかがってみたところ、ちょうど仕事で行った先でクギを踏んでしまったそうなのですが、クギの踏み抜き防止材が役に立ってケガをせずに済んだとのこと。 「しっかりと効果がありましたよ。本当に突き抜けなかったです。」 とおっしゃっていました。 ソール周りに関しては、その踏み抜き防止材の効果が期待できますが、アッパーに関しては尖った金属が刺さる可能性がありますので、十分にお気を付けください。 早く足が良くなって、またたくさん履いてください。 今回もありがとうございました。 靴の仕様 デザイン:ギブソンシューズ レザー:  キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド 今回使用した革の在庫の有無:有り ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★「最高の靴を作るプラン」受付中です。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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ghillie

今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 そして、今日は今週末の出張に備えて買い物やら雑用やらを終わらせてきました。 途中、ユニクロで買いたいものがあったので立ち寄ってついでに店内をウロウロと見ていたところ、まぁそれは私好みで私のサイズのチノパンが訳アリだとかで990円で売られていて、その訳がこれまたたいしたことではなく全く問題ないことだったので、しばらく買おうかよそうか迷っていました。 チノパンなら、作業用のズボンに買っても間違いなく使うだろうし、1,000円で買えるのなら買っておいても悪くないだろうと思う反面、今これがないと困るかと言われるとなくても全く困らないし、もしかしたら近い将来チノパンに全く興味を示さなくなって履かずに終わってしまうかもしれないと考えたりして、心の中では大変な葛藤がありました。 ここで思い出したのが、以前にも書いたことがありますが、以前にFMぐんまでパーソナリティを務めていた櫻井三千代さんの言葉。 「それを買う理由がお金(金額)なら、それは買ってはいけない。それを買わない理由がお金なら、それは買いなさい。」 つまり、価格が安いからという理由で買うのはダメで、欲しいのに高いからそれをあきらめて安い他のものを買うのもダメだという、世の中を悟ったような素晴らしい言葉です。 なので、私はきっぱりと買うのをやめました。 この時の清々しさと言ったら、なんとも言えないものでした。 だいたい、初めから買うつもりはなかったものですし、なくても全く困らないものですから。 と言いつつ、じつは私は食料品を買いに行くとどうしても値引きシールが貼られているものを探してしまう習性がありまして、買う予定のものに値引きシールが貼られていたら迷わずそれを選びます。 一方で、買うつもりがないものに半額シールが貼られていた時、これは買いません。 ですが、私がよく行くスーパーでは、単に20%引きとか100円引きというシールではなく、食品ロスにご協力くださいと書いてある値引きシールが貼ってありまして、これを見るとちょっと考えてしまうんですよね。 もし私が買わなかったら、この商品は廃棄になってしまうのではないか。 そうなら、食べられるものを廃棄するのは気が引けるので何か考えて食べることにしようって。 これ、本当に後ろ髪を引かれる思いです。 ところで、私自身も時々お得なプランを販売する側になることがあります。 最近では「幸運のラストワンプラン」などがそれで、この企画商品はすでにお伝えしている通り革の在庫が1足分になった時にダブルブッキングを避けるためにその革を別枠にするのですが、そんな革がだいぶ増えてきていて何かに使わないともったいないということや、お客様にも宝探し気分で楽しんでいただけると嬉しいと思いまして、このような企画商品を発売しています。 どちらかと言えば、食品ロスにご協力ください的な意味合いが強いかもしれません。 お客様の中には、安く購入して申し訳ないとおっしゃる方もいらっしゃるのですが、私たちからすれば全く逆で、もしかしたら使われずに廃棄されてしまうかもしれない革をしっかりと使って靴にしていただいて本当にありがとうございますという気持ちです。 このほかにもこれまでにいくつかのお得なプランを発売していますが、皆それぞれに考えがあってのことなので、今後もしご興味をお持ちいただけるものがありましたら、ぜひ積極的にご注文いただけると嬉しいです。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★「最高の靴を作るプラン」受付中です。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ブラシ

タイトルの通り、今度の週末の4月13日(土)と14日(日)は、長野市にあるIVY PRODUCTSさんにて足の計測会&靴のオーダー会のイベント開催です。 そもそも、足の計測ってなに?ということなんですけど、 実際にやってみるとこれがなかなか意味のあるもので、お客様の足を計測して足の状態や特徴などを確認しつつ、どんな靴を履いたら足や身体を良い状態に保てるかとか、今の足の状態はどんな感じなのか、さらには実際に適した靴のサイズなどをお伝えします。 おそらく多くの方が今履いている靴のサイズは、ご自身でこれが合っていると判断して履いていると思いますが、そのサイズが本当に合っているのか否かって、気になりませんか? もしかしたら、もうちょっとだけ小さいサイズの方が合っていたり、もしくは長さ的にはそのサイズで良いけれど幅の関係でもうハーフサイズ大きい方が良いということもあるかもしれません。 そんな話を、専門家としてお伝えさせていただきます。 まず、足に合っている靴を履くメリットって何かと気になる方もいらっしゃるかと思います。 考えかたを変えて、足に合っていない靴を履いた時のデメリットを考えてみましょう。 足に合っていない靴を履いていると、歩き方に変な癖がついて身体のバランスが悪くなったり、それが進むと身体のどこかにダメージが及ぶこともあります。 また、足の形が変形してしまうこともあります。 小さなことで言うと、足が臭いとか靴下に穴が空きやすいとか、ちょっとしたトラブルもあります。 単に靴が大きいとか小さいなどということに限らず、足の形が合っている合っていないということのほかにも、足の状態に合わせて靴の硬さや重さも大変重要な項目です。 将来いつまでも元気で歩けるようにするために、ご自身の足をしっかりと知っていただいて、既製品であればどんな靴を選べばよいのかをご理解いただきたいと思っています。 私たちの工房に来てくださる方は、靴をオーダーすることを考えている方がほとんどですが、そのほかにももっと多くの方々に靴や足に対する理解を深めていただき、もっと多くの方々が足元から元気でいていただきたいという思いで、お取引のある店舗でこのようなイベントをさせていただいています。 なので、靴をオーダーするつもりは全くなくても、全然気にしないでお越しいただきたいと思っております。 もし、この機会に靴に対してご興味をお持ちいただけたら、今回は靴のメンテナンス用のブラシなどを販売しますので必要であればお買い求めください。 IVY PRODUCTSさんは、長野駅から10分くらいのところにありまして、善光寺に向かう途中に立ち寄るにはちょうど良いところにあります。 イベント開催の時間は、両日とも11時から19時です。 靴をオーダーしようか考えているけれど、まずはちょっと話を聞いてから考えようという方も、ムリに勧めは致しませんので、お気軽にお越しください。 今回のイベントは、2日ともとっても良いお天気になりそうです。 皆様のお越しをお待ちしております。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★「最高の靴を作るプラン」受付中です。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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shoes

タイトルの通り、今日5月納品予定の靴たちが完成しました。 私たちシューリパブリックでは、たとえば5月納品予定ということであれば5月1日にはお渡しできるようにということで、前月中に完成させるスケジュールで製作しています。 それがちょっとずつ前倒しになって、最近では前月の中旬頃の完成というのが多かったのですが、今月に関しては比較的手間のかからない仕様の靴が多かったことや、先月は31日まであったことなどの理由で、若干早く完成しました。 それがこちらの靴たちです。 すでにこれらの靴をお待ちのお客様にはお知らせさせていただきました。 今回のグループの特徴として、ブーツが思いのほか少ないことと、女性のお客様がいらっしゃらなかったこと、そしてシングルヒールの靴がなかったということで、とっても珍しい靴たちのグループです。 靴1足1足に関しては、納品させていただくタイミングで詳しくご紹介させていただく予定です。 ところで、先日もお伝えしました通り今度の週末の4月13日(土)と14日(日)は、長野市のIVY PRODUCTSさんでイベント開催の予定です。 数か月ぶりの長野ですが、私がうかがうタイミングは今のところの予想だと桜が満開直前であることや、お天気が良くて結構暖かいようなので、もしご都合がつくのであれば長野で靴のお渡しというのも楽しそうですね。 今回のお客様の中には、新潟県にお住いの方もいらっしゃるのですが、新潟県でもそれほど近いところではないのでどうぞとお誘いするのはちょっと申し訳ない気がします。 その他の方々も、ちょっと遠いんですよね。 観光がてらにお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。 そんなわけで、皆さんに履いていただくのがとっても楽しみです。 ご連絡をお待ちしております。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★「最高の靴を作るプラン」受付中です。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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夜桜

毎日家と職場の往復で、桜の季節だということをすっかり忘れていました。 自宅から工房までの間に、桜の木がないんですよね。 今朝、突然桜見に行かないと言われ、仕事が終わってから家族で夜桜を見に行くことになりました。 桜なんてちょっと探せばどこにでも咲いていそうですが、今日行ったのは桜まつりをやっているというJR吹上駅近くの元荒川沿いです。 ここな何年か前に行ったことがあり、その時も夜桜を楽しんだ記憶があります。 時間的にもう祭りらしきものは終わっていて、提灯の電気は消されていましたが、逆にこれくらいが落ち着いていてのんびりと夜桜を見ることができそうです。 私たちのほかにも、日曜日のこの遅い時間に桜を見に来ている人たちがいました。 みんなスマホを向けて写真を撮っていて、できることならどんな写真を撮ったのか見せていただきたいところでしたが、さすがにそれはやめておきました。 この橋は、桜橋というようです。 まだ今日の時点では満開の少し手前でしたが、もう少し経つと桜吹雪がとってもステキなんだろうなぁって思います。 よくよく考えてみれば、夜桜を見に行くというとお弁当を食べたりお酒を飲んだりしてワイワイやるのが日本ではよくある風景で、こんな感じでゆっくり桜を見に行くのってもしかしたらレアなのかもと思ってみたり。 ちなみに、今回はペンタックスのKPという一眼レフカメラを持って行きました。 ペンタックスのカメラは、暗いところでもそこそこの写りが特徴で、今日は手持ちでもこれくらいの写真が撮れました。 完全にカメラに助けられた感じです。 技術がないのなら、道具に助けてもらうという、あるお客様の名言の通りです。 ちなみに、今度の土日(4月13日(土)と14日(日))は長野市のIVY PRODUCTSさんでイベント開催です。 ちょうど桜がキレイな頃ではないでしょうか? ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★「最高の靴を作るプラン」受付中です。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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オックスフォード

昨日の投稿では、私はオックスフォードよりもギブソンシューズの方が使い勝手が良いというようなことを書きましたが、それでもやっぱりオックスフォードも必要です。 新年度が始まって、職場に新人さんが入ってきたり、移動になって新たな気持ちで臨むという方もいらっしゃるかもしれません。 昔に比べると職場でスーツを着てネクタイをしてということは少なくなったかもしれませんが、まだまだスーツを着たり、それに準ずるような服装をするケースは多いと思います。 そんなときに、間違いのない靴と言えばやはりオックスフォードです。 お客様に会う時に履いていても、上司と一緒に出かけるときに履いていても、先輩として後輩に背中を見せる時に履いていても、全く失礼がありません。 そして加えて言うなら、履き口がスカスカだったりパカパカしてしまったり、もしくはハネが思いっきり開いてしまうような足に合っていない靴ではなく、ある程度は足に合っているものを履いていた方がスマートに見えます。 昔からよく言われている通り、初対面の人は腕時計と靴を見よというのは、私はその通りだと思います。 腕時計は、その人の人柄をあらわしているものですし、靴も然りです。 何でもかんでも高価なものが良いということではありませんが、自分で納得のいくものを普段から身に着けているのが良いと思っています。 ぱっと見ではわからないだろうと思うかもしてませんが、意外と感じ取っているものです。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★「最高の靴を作るプラン」受付中です。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。    

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gs&ox

イギリス靴において、デザイン的に、もしくは構造的にビッグ2と言われるのがこのギブソンとオックスフォードです。 向かって右がギブソンシューズで、左がオックスフォードシューズです。 その違いはヒモが通っているハネと呼ばれる部分の構造。 ギブソンはヴァンプ(つま先側のパーツ)と(クォーターハネを含めたカカト側のパーツ)の縫い方がクォーターが上に来るように縫われていて、ハネを広げる時にはヒモを緩めればかなり大きく開くようになります。 これに対し、オックスフォードはヴァンプとクォーターとの縫い方が、ヴァンプが上側に来るように縫われていて、なおかつハネを広げる時にはV字に開くようになります。 これがギブソンとオックスフォードの主な違いです。 デザイン上や構造上の違いはそんな感じなのですが、靴はデザインの違いは履き心地の違いに大きく関係します。 たとえば、ギブソンの場合は足が前にズレないように押さえるのは靴ヒモの役割が大きいのに対し、オックスフォードの場合は靴の形が決まってしまっているので靴そのもので押さえるようになります。 ときどきギブソンの方が足に合いやすいとか履きやすいなどという意見を聞くことがあるかもしれませんが、これはあくまでも足に合わない靴を前提にした話になります。 構造的に調整範囲が大きいので、ギブソンの方が守備範囲が広くなるのです。 では、足に合ったオーダーメイドなどの靴の場合はどうなのかというと、これは好みにもよるのですが、私が聞く範囲ではオックスフォードの方がホールドが良くて履きやすいという意見が多いように感じます。 やはり靴の中で足が動かないことが履きやすさにつながることもあって、靴ヒモで押さえるよりも靴そのもので押さえた方がしっかりとホールドされるということなのだと思います。 だからと言ってオックスフォードの方が圧勝かというとそういうわけでもなく、ヒモをきつめに締めればギブソンだってしっかりとホールドしてくれますし、ヒモをきつく締めるのが好きな方にはどちらも同じような履き心地になるはずです。 ちなみに、靴のデザインとしての立ち位置は、オックスフォードの方がフォーマルとされていて、かしこまった席などではこちらの方が無難です。 私個人的には、どちらかというとギブソンの方が好きで、脱ぎ履きの際にはパッとハネが開くことや、カジュアルな服にも合わせやすいというメリットがあり、私の生活スタイルに合っていると思います。 いずれにしても、単なるデザインの違いではなく、構造的に違うことや立ち位置が違うことを理解していただいて、靴のデザイン選びの参考にしていただけると嬉しいです。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★「最高の靴を作るプラン」受付中です。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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革が入荷しました

カテゴリー: Leather:革入荷情報

KUDU

余談ですが、少し前にテレ東のドラマの「シェフは名探偵」を観て、西島秀俊さん演じるおせっかいな三舟シェフが問題を解決する時に「ちょっといいですか。」と声をかけてお客さんにふるまう「ヴァン・ショー」がとってもおいしそうで、ここ何回か試しています。 テレビや本を見ておいしそうって思うことって思いのほかたくさんありますよね。 以前には、「孤独のグルメ」で松重豊さん演じる井之頭五郎さんが食べていたカステラパンケーキがとってもおいしそうで、上手にできるまで何度のチャレンジしたこともあります。 また、ドラマ「居酒屋ぼったくり」の中で作っていたナスとトマトのグラタンもとってもおいしそうで、その時は適当な大きさのグラタン皿まで買ってきたなんてこともありました。 それが今回はヴァン・ショーというわけです。 ヴァン・ショーとは、いわゆるホットワインのこと。 ただ、ドラマではレシピを公開していないので、それらしいレシピをいくつか探してみて、自分の好みに合いそうなもの(ハウス食品のレシピ)で作ってみたところ、これがとってもおいしくて、ウチの家内もとっても気に入ってくれました。 私の場合はアルコールをしっかり飛ばしたいので、先に鍋でワインを温め、沸騰したら火をつけてアルコールを飛ばすことと、オレンジの代わりに清見タンゴール(こちらの方がワインに合いそうだったので)を使うところが、ハウスのレシピと違うところ。 もしよかったら、寒い日に試してみてください。 さて、入手が困難と言われているKUDUの革ですが、いつもお世話になっている革屋さんが1枚だけ見つけてきてくれました。 色はブラウンです。 以前に入荷したダークブラウンに比べると明るい茶色で、このままの状態だと以前に入荷した黄色に似ていますが、こちらは引っ張っても黄色くなりません。 これまたなんとも渋い色じゃないですか。 とっても味のある雰囲気で、格好良い靴になりそうです。 革の厚さは、計測してビックリの2.6㎜。 ちょっと厚いなぁって思っていましたが、ここまで厚いとは・・・。 KUDUの特性に関しては、もうすでにたくさんお伝えしているので簡単な説明にさせていただきますが、比較的柔らかいのにしっかりしていて、優しい履き心地で安心感がある革といったところです。 今回入荷した革は、こんな感じでところところに大きな傷があって、さすがに2足は難しそうなので、1足分とさせていただきます。 この革で作ってみたいという方、お早めにご連絡ください。 また、以前にお知らせしたKUDUの中で、スモーキーグレーはまだあと1足分ございます。 こちらも、ご希望の方はお早めにご連絡ください。 そして、「最高の靴を作るプラン」の方は、少しずつご注文やご予約をいただいております。 ご希望の方は、その旨ご連絡ください。 皆さまからのご連絡をお待ちしております。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★「最高の靴を作るプラン」受付中です。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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オッペンハイマー

その前に、昨日お知らせいたしました新企画の「最高の靴を作るプラン」に関しまして、何件かですが早速お問い合わせをいただいております。 ご興味をお持ちいただいた皆様、本当にありがとうございます。 いただいたご質問は皆様と共有したいので、こちらで回答させていただきます。 まず、今後の受け付け予定に関しまして、1か月に2足、合計で10足とお伝えしましたが、これには理由がありまして、今回の企画商品は製作にやや手間がかかりまして、たとえばもし仮に10月納品予定の靴がすべてこの企画商品になってしまうとさすがに作業量として難しくなるので、分散させて負担を減らすために完成予定月ベースで2足ずつとさせていただきました。 なので、予定では今受け付けている9月完成予定グループに2足、10月完成予定グループに2足という具合で、来年の1月完成予定グループまで2足ずつ振り分けるということで考えていまして、もしそのグループに2足のご注文がなければそれはそれでナシのままで、結果的にトータルの足数が減るということで考えています。 また、別のケースとして明日10足のご注文をいただいた場合は、初めにご連絡いただいた2名の方が9月完成予定グループに、次の2名の方が10月完成予定グループに振り分けさせていただきます。 靴の仕様に関しましては、お伝えした仕様の通りで、この企画商品における仕様の変更はできないとさせていただきます。 それから、この企画商品のもっとも売りとなるポイントですが、ひとことで言ってしまえば安心感と安定感からくる履き心地です。 今回選んだ革は適度な硬さで十分なしっかり感があり、それでいて時間をかけて育てていくことでしっかりと足に馴染む履きやすい靴になります。 そんな革を、時間をかけてラスティングし、時間をかけて革を落ち着かせ、質感の高いインソールとスティフナー(カカトの芯)でしっかりと安定した靴が出来上がります。 製作は通常よりも1か月ほど長くかけて行いますので、パリッとしていつつ優しい履き心地の靴に仕上がります。 このあたりの違いがなかなか伝わりにくいのかもしれませんが、とっても贅沢な作りの靴です。 おおよそこのようなご質問をいただきましたが、そのほかに何かご不明な点がございましたら、またメールでお問い合わせください。 さて、今日は水曜日なので私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 今日は、ずっと前からウチの家内が一緒に映画を見に行こうと言っていまして、先日日本で公開されたクリストファー・ノーラン監督の作品「オッペンハイマー」を観に行ってきました。 この作品は、アカデミー賞やゴールデングローブ賞を多部門で受賞した話題の作品で、原爆の開発において指導的役割を果たした「原爆の父」ともいわれるロバート・オッペンハイマーの栄光と苦悩を描いた作品です。 内容に関して多くを語る必要はないと思っているので、ご興味を持ってくださった方にはぜひ一度ご覧いただきたいと思います。 ちなみに、ウチの家内はクリストファー・ノーラン監督も主演のキリアン・マーフィーも大好きなので、観に行く前から大絶賛でした。 確かに私もとっても良い映画だと思いました。 これらとは別に、パンフレットのモノクロの写真がとっても格好良く、改めてまたモノクロの写真を撮ってみたいと思うきっかけとなりました。 ただ、いくつか残念なこともあって、これは私個人的なことなのですが、 これですよ、IMAXの映画館で観たのですが若干過敏気味の私には、音が大きすぎで落ち着いて観ていられませんでした。 立体的な音はそれはそれで良いのですけど、もうちょっと繊細な音で流してくれたら私には良かったんだけどといったところです。 私個人的には、IMAXではなく家のテレビで観るくらいがちょうど良さそうです。 今は家でもAmazonプライムなどでたくさんの映画が簡単に観られるので、映画館で観たのは本当に久しぶりです。 時間があれば、じっくりと映画館でくつろぎながら映画を観るのも良いものですね。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★「最高の靴を作るプラン」受付中です。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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