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ヒールの取り付け

カテゴリー: @ Work:アットワーク

ヒール

先日、ちょっとカメラをいじっていたら、こんなふうに撮れるモードがありました。 工房の中を撮ってみてもあまり面白くないですが、人とか街並みを撮ってみたら楽しそうですよね、きっと。   さて、2月納品の靴たちは、ウェルトとソールを縫う「だし縫い」が終わり、ヒールを取り付ける作業に進んでいます。 このヒール、簡単に取り付けられるように見えて、じつは結構手間がかかります。 私たちシューリパブリックでは、積み上げには6ミリ厚のドイツ製のレザーボードを使っていますが、これを2枚重ねて接着剤で貼り、さらにヒールのトップピースを接着剤で貼り、 そこまでは簡単ですが、そのあとに靴のソールに貼るために靴のカカト部分の凸に合わせて凹に削る必要があります。 専門用語で「お椀を彫る」と言います。 お椀を彫る作業は、靴のソールにピタリと合わなくてはいけないので、おまけに靴のカカト部分の凸の形状がひとつひとつ微妙に違うため、ヒールの積み上げの方もひとつひとつ正確に削ります。 そうしてお椀が惚れた状態のヒールに接着剤を塗ったのが上の写真です。 そのあと、ヒールを接着するとこんな感じになります。 これで何となく靴になったと思いきや、まだです。 よく見ると・・・、 ヒールは少し大きいため、このあとコバをグラインダーで削ります。 グッドイヤーウェルテッドにしてもハンドソーンウェルテッドにしても、このように少し大きめのヒールを取り付けて、そして削ってキレイな形にする必要があります。 初めからピタリの形になってくれれば楽なのですが、ヒールは凸の形状のみならず、その輪郭もひとつひとつ微妙に違いますし、 ダイナイトのヒールのトップピースの方は既製品ですから、そうそうピタリと形が合うなんてことはありませんので、 どうしてもちょっと大きめのヒールを貼って削るということになってしまいます。 それでも、なるべく削る部分を少なくするよう、ギリギリのサイズのモノを選んで貼るようにしています。 大量生産のグッドイヤーウェルテッドの靴も、職人さんがひとつひとつ手勘で削っているので、 よくよく見てみると削る人のクセが微妙に見え隠れしています。   ★★★お知らせ★★★ ①3月3日(土)と4日(日)には、長野市のIVY PRODUCTSさんにてイベントを開催いたします。IVY PRODUCTSにて開催するイベントは、今回が初めてとなります。足の計測、オーダーメイド靴のご注文をお受けするほかに、お客様に楽しんでいただけるようなこと只今思案中ですので、詳細が決まりましたらご案内させていただきます。 ②4月21日(土)には、大阪北堀江のRifare大阪店さんにて、恒例の「足の計測会&靴のオーダー会」のイベントを開催します。大阪近郊にお住いの方、ぜひいらしてください。 ③4月22日(日)には、神戸三宮のSUNさんにて、シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドの靴のオーダー会を開催いたします。神戸近郊の皆様、ぜひお越しください。 どのイベントも、オーダーするしないにかかわらず、靴に興味があるとか、靴のフィッティングに問題を抱えているとか、とにかく作り手である私たちに質問を投げかけたり、相談したりということも大歓迎です。 もしかしたら一緒に問題を解決ということになるかもしれませんが、何かしらお役に立てるのではないかと思います。 おばあちゃんが、ご近所のおうちの縁側にお茶を飲みに行くような感覚で、ぜひお気軽にお越しください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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