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インソール

以前から靴のインソールの大切さは何度もお伝えして来ていて、何日も続けて靴を履くとインソールにダメージを与えることになり、それが進むと亀裂が入ってしまいます。 今回は、そのことを踏まえた上で、靴がより履きやすくなるようにインソールを育てるということをお伝えします。 ハンドソーンウェルテッドの靴でも、グッドイヤーウェルテッドの靴でも、靴が少しずつ馴染んでくると足の形にインソールが沈んできます。 これは、インソール自体が足の形に潰れたり、その下に入っているコルクが潰れたりしてできるオリジナルのフットベッドと言えます。 じつは、これがあるのとないのでは履きやすさが大きく異なるのです。 まだ靴が馴染んでいないうちは、インソールもまだ足の形に潰れていませんので、歩いているときには足が靴の中で滑って前の方にズレてしまい、 その結果どうしても甲に負担がかかってしまったり、小指や薬指が靴の内側に当たって押し付けられてしまうということが起こります。 そんな経験をしたことはありませんか? そう言っている私も、今日仕事から歩いて帰ってくるときに履いていた靴がまだ馴染んでいないモノで、歩くたびに靴の中で足が前にズレてしまい、甲の部分に違和感を感じていました。 靴のインソールは1日や2日で育つものではないので、今すぐにどうこうするというのが難しく、早く馴染んでくれることを願うばかりなのですが、 それでも全く何もすることがないわけではなく、例えばその靴がギブソンブーツのようなちょっと筒の高さのあるブーツなら、靴ヒモをもうちょっとだけきつく締めてあげて、とにかく靴の中で足が動かないようにします。 ただし、締めすぎには気を付けましょう。 そうして、多少でも足が機能的に動かせるようになれば、歩いているうちに足元が温まってきて多少でも汗をかくようになり、これで湿気ができて靴の中が滑りにくくなることが期待できます。 そんな感じで、何度か履いているうちに(予定では週1~2で履いて半年くらい)かなりはっきりとしたインソールの凸凹が出来上がり、そうなれば靴の中で足が動きにくくなります。 作り手はそんなことも考えてフィッティングを計算し、初めのうちはちょっときつめで少しずつ馴染ませていくことを目論んでいつの間にか履きやすい靴になるように作ります。 結構多くの方が好まれる厚くて密度の詰まったインソールは、じつはなかなか育ってくれなくて、ある程度体重のある方や脚力の強い方でしたら問題ありませんが、 スリムな方にはちょっと厳しいかもしれません。 でも、なんか面倒で大変そう・・・なんて思うことはありません。 細かいことは、作り手である私が考えて履く方に適した素材を選んでいます。 お客様には、履き込んでいくうちにとっても履きやすく育ってくることを楽しみに、しっかりと靴ヒモを締めて靴を履いていただければOKです。 成長したインソールの靴は、とっても履きやすくて快適そのものです。   ★★★お知らせ★★★ ①12月9日(土)と10日(日)には、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。足の計測もおこないますので、靴のフィッティングなどに関して詳しく知っておきたいという方は、ぜひこの機会にお越しください。シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 ②2018年1月より、工房でご注文いただく靴の価格を見直しさせていただく予定で、現在の94,000円(税抜)から95,000円(税抜)に変更させていただきます。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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