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ギブソンシューズ

昨日ご紹介いたしましたMASONIのPlus Ingrassatoには皆さんの心に響いたようで、早々にたくさんの方々からお問い合わせをいただきました。 ありがとうございます。 こちらの革は、比較的硬めでパリッとしているモノですので、女性にはちょっと硬すぎることもあるかと思います。 これまでにWindsorやイルチアボックスを履いていただいた方でしたら大丈夫というくらいの硬さですが、ご注文の際にはデザインをしっかりと詰めて考えたいと思います。 そんなわけで、残りあと1足となりました。 キレイでパリッとしたビジネスシューズをご検討中の方は、お早めにご連絡ください。   さて、先日から製作しておりました黒いシュリンクのギブソンシューズのサンプルが完成しました。 この靴は、絶対にもっと早く作っておくべきだったと反省しています。 というのも、私たちシューリパブリックのコンセプトとなる「日常仕様」に関して、このような靴が最も使いやすいと思うからです。 黒いスムースのビジネスシューズは、確かにスーツを着てお仕事をする方でしたら必須ですが、 最近はスーツを必要としない方もだいぶ増えていて、ジャケット+スラックスやジャケット+パンツというスタイルでお仕事に行かれているケースも多いと思います。 そして、そんなスタイルに合う靴となると、これがなかなか少ないのです。 これまで通りスムースのビジネスシューズでも悪くないですが、せっかく少しカジュアルな格好をしているわけですから、靴もそれなりにちょっとだけカジュアルなスタイルにしてあげないとバランスが取れません。 そんな時に履いていただきたいのが、黒い革でもシュリンクの革を使った靴です。 素材が変わるだけで、雰囲気はかなり大きく変わります。 それも、良い感じに上品さがあるのでお仕事で使えるのはもちろん、お休みの日にも履いていただけます。 さらに、シュリンクの革のメリットは、傷がついても目立ちにくいとか、折れジワが目立ちにくいということのほかに、優しい履き心地であるという素晴らしいメリットがあるのです。 とにかく素晴らしい素材です。 ぜひ、これはたくさんの方々に履いていただきたいと思います。 ちなみに、ギブソンシューズのほかに、チャッカブーツでも良いですし、ギリーシューズやギブソンブーツでも、シュリンクのメリットを生かせます。 私個人的には、黒のシュリンクの靴を1足は持っていていただきたいと思っています。 シュリンクでも、ドッグテイルはやっぱり上品な印象を受けます。     ★★★お知らせ★★★ 11月11日(土)と12日(日)に愛知県一宮市にて、 クリエーターの仕事をその場で見ていただき、クリエーターたちとのコミュニケーションを目的としたイベントを開催します。 詳細はコチラをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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革が入荷しました

カテゴリー: Leather:革入荷情報

革

急遽、本日革が入荷しました。 今の若い子の言葉で言うと「ヤバいヤツ」となりますが、とにかく久しぶりにすごい革が入荷しました。 こんな革です。 MASONIというタンナーさんのモノだそうで、製品名は「Plus Ingrassato(プラス イングラサット)」といいます。 今回入荷したのは、こちらの黒が1枚だけになります。 この革はどんな革なのかと言いますと、適度な厚さがあって生地がとってもしっかりしており、仕上げがキレイでキメがとっても細かいという、非の打ち所がないと言っても良いかもしれません。 あまりにもキレイな革で、カメラのピントを合わせてもオートでは合わず、マニュアルで何とか合わせて撮りました。 裏はこんな感じで、やはりキメが揃っていて非常にキレイです。 革の裏側がキレイということは、もともとの生地の厚さが十分にあったということで、その表側の1ミリちょっとを漉いて製品にしているわけですから、簡単に言ってしまえば良いということです。 厚さは、1.35ミリほどでした。 そんなPlus Ingrassatoですが、どんな靴に適しているのかと言いますと、まずはビジネス仕様のオックスフォード、同じくビジネス仕様のギブソンシューズなど、お仕事でスーツに合わせて履くようなフォーマルな靴が適しています。 あとは、あえてこの革のキレイな雰囲気を生かしてジャケットにキレイに合わせるブーツなども良いですね。 ずっと永く愛用していただける靴になると思います。   今回入荷したこの革は、3足分となります。 また、誠に申し訳ございませんがこちらの革はオプション扱いとさせていただき、別途3,000円(税別)を頂戴いたします。 ご希望の方は、お早めにご連絡ください。 ご連絡をお待ちしております。     ★★★お知らせ★★★ 11月11日(土)と12日(日)に愛知県一宮市にて、 クリエーターの仕事をその場で見ていただき、クリエーターたちとのコミュニケーションを目的としたイベントを開催します。 詳細はコチラをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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青紫

カテゴリー: Leather:革入荷情報

青紫

余談ですが、11月11日(土)から愛知県の一宮市で開催するイベントに向けて、少しずつ準備を進めています。 気が付けば、もうあと3週間ちょっとじゃないですか! と言いつつ、今回遠方からお越しいただけるお客様がたくさんいらっしゃるとのことで、せっかく一宮へお越しいただくのであれば、ぜひモーニングサービスを堪能していってください。 愛知県内でよくあるモーニングサービス、コーヒーを頼むとトーストやらサラダやらゆで卵やら、何かとたくさんオマケがついてい来るというアレです。 そのモーニングサービスは一宮が発祥の地でして、そんなこともあって一宮市にはモーニングサービスのことを詳しく知ることができる「一宮モーニング協議会」なる組織があります。 ここのサイトを見れば、どこでどんなモーニングサービスを食べることができるかすぐにわかります。 こちらを参照ください。   さて、只今サンプル製作の真っ最中です。 先日ご紹介した黒のギブソンシューズのほかに、こんな作っています。 チャッカブーツです。 それも、小さいシボのある青紫の革を使って作りました。 最近はだいぶ色の展開が増えてきたとはいえ、まだまだ青紫色の靴は珍しいのではないでしょうか? 革の色の基本は黒だということは間違いないのですが、そのほかにこげ茶やワイン色のモノもだいぶ普通に出回っています。 でも、そこから先に進むとなると、まだちょっとレアな感じがしますね。 とは言え、ネイビーとかグリーンとか、もしくは濃いグレーあたりなら仕様によるところはあるものの、ジャケパンスタイルに合わせて仕事で履いていても全く違和感はないと思いますし、 それと同じように青紫色でもとっても普通だと思います。 むしろ、青紫ならへんなギラギラ感もなく、落ち着いた印象もあって、上品に映るのではないかと思います。 なので、私はこの革を初めとする紫色系の革をお勧めしたいと思っています。 何色かあるうちの、この革が最も青みが強く、これよりも少しだけ紫に違いもの、さらにもう少し赤みが強いモノと、何色が在庫があります。 普段の服装が黒系の方で、足元を少し明るい色にしたいけれど茶系にするのはちょっと合わないと思っていらっしゃる方、是非紫系の靴を上品に合わせてみてください。 この革は、あと4足くらい作れます。 ご希望の方、お早めにご連絡ください。 私たちシューリパブリックは、革やデザインによって価格が変わることはなく(過去に取り扱ったごく一部の特殊な革を除く)、ブーツでもシューズでも価格は同じとなります。 お好きなデザイン、革をお選びください。     ★★★お知らせ★★★ 11月11日(土)と12日(日)に愛知県一宮市にて、 クリエーターの仕事をその場で見ていただき、クリエーターたちとのコミュニケーションを目的としたイベントを開催します。 詳細はコチラをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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呼び鈴

今日は水曜日で、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 お休みなので、少しのんびりすることができました。 録画しておいたテレビ番組も観たりしたのですが、この番組ご存知の方いらっしゃいますか? BS日テレの「おぎやはぎの愛車遍歴」。 もう7年目に入ったそうです。 継続は力なりですね。 今回のゲストは、ベッキーさんでした。 私、以前からベッキーさんはとっても印象の良いタレントさんだと思っていまして、嫌味がないというか、テレビ向きというか、 実際に会ったことはありませんので性格がどうだということはわかりませんが、テレビで見ている上では非常に素晴らしい方です。 そんなベッキーさんに対して、今日はさらに好感度アップするようなことがありました。 それは、 ベッキーさんはこれまで乗ってきたクルマすべてがマニュアルなのだそうです。 マニュアルに乗るということは、現代においては単に好き嫌いということで済まされなくなってきていて、 なぜなら、選択肢がもうかなり狭まってきてしまっているためで、このクルマに乗りたいと言ってもそのクルマにマニュアルの設定がないことが往々にしてあり得るのです。 おかしな話だと思いませんか? 確かに、燃費を考えれば最近は様々な技術の発展によってCVTやDCTや多段Aなどが性能を上げてきているため、スペックを見る限りではマニュアルでは難しい面もあったり、 さらに安全ブレーキも制御を考えるとオートマなどの方がしやすいのか、マニュアルのクルマには設定されていないなどということもあります。 いわゆる世の中の流れに乗るとなると、オートマなどを選ばなくてはいけなくなってしまっているのです。 でも、クルマにおけるマニュアルorオートマという選択は、ラーメンで言う味噌か醤油か、もしくはとんこつかみたいな好みの選択であり、 パソコンで言うマックかウィンドウズかみたいなものだと思っています。 なのに、完全にマニュアル派は虐げられていて乗りたいクルマに乗ることができません、。 たぶん、オートマ車に乗っている人にはマニュアル車を好む人の気持ちがわからないと思いますが、 マニュアルが運転できるからオートマが運転できるというのは間違いで、マニュアル車を運転しているドライバーがオートマ車を運転するのはメリハリやリズムがなくなり、そのうちボーっとしてきて、操作ミスにつながる危険性だってあるかもしれません。 カーブを曲がるときの運転の仕方も全然違うし、それを単にマニュアルモードで賄うというのは無理な話で、とにかく運転していてストレスが溜まります。 そんな中、ベッキーさんはマニュアルにこだわっていて、まるで私たちの気持ちを代弁してくれるかのような感じでした。 番組を見ていて、やっぱりクルマはマニュアルだよなぁってつくづく思いました。   私の場合、選択肢がなかったという理由のほかに、家族が運転するかもしれないという理由もあって(買ってから私以外の人が運転したことは一度もありませんが・・・)オートマ(正確にはDCT)にしましたが、 やっぱりマニュアルのクルマに乗れないというのは、例えるなら好きな食べ物を食べてはいけないと言われているような、もしくは毎年楽しみにしている旅行に行ってはいけないと言われているような、 さらには太陽の光に当たってはいけないと言われているような、好きな仕事をしてはいけないと言われているような、とにかくすべての自由を奪われて暗黒の闇の中にいるような気分です。 これでは、決して人間らしく生きているとは言えません。 そのうち何年か経って、世の中のクルマがどんどんEVになってしまうと、それこそマニュアルなんてなくなってしまう可能性がありますから、今のうちにもうお腹いっぱいと思うくらいマニュアルのクルマに乗っておくべきなのだと思います。   話がだいぶ極端なことになりましたが、私のマニュアル熱のように、皆さんもきっとあれやこれを我慢しているのではないでしょうか? ガンプラ大好きなんだけど、そんなものを買ってくるなと言われているとか、バイクが好きなんだけど、そんなものを買っている余裕はないと言われているとか、 そう考えると、所ジョージさんは趣味がメガネをかけて歩いているようなもので、うらやましいなあって思いますよね。 いや、そんなことを言っていてはいけません。 人生何年だかわかりませんが、せっかくこの世に生まれてきたのに、ちょっと頑張れば達成できることを何かと理由をつけてやらないのはダメです。 そんなことを言っていると、すぐに年をとってやりたいことができない環境になってしまいます。 今すぐにじゃなくても、何年かの計画を立ててやりたいことを達成してもバチは当たらないと思います。 人は道楽者くらいの方が人生に余裕を持てるし、その道楽を通じて得られること、知り合える人があるはずです。 私もそう思ってこれまでいろいろやってきましたが、すべてやって良かったと思っています。 次は、私は計画を立ててマニュアルのクルマに乗れるように頑張ります。   少し大きな目標を立てると、人は無駄なお金を遣わなくなります。 私は、今日の夕方に家族と一緒に某ファストファッションのお店に行きましたが、ここで今日買わなくても良いし、もうちょっとお金を足して自分が本当に欲しいモノを買ってそれを永く着た方が良いなぁって思いました。 私が今日そのショッピングモールで買ってきたのは、これだけでした。 呼び鈴です。 それもダイソーのヤツ。 11月の一宮でのイベントの時に使おうと思いましてずっと探していたのですが、まさかダイソーにあるとは・・・。 と言っても、これもなくても良いと言えばよいので、ある意味道楽になります。     ★★★お知らせ★★★ 11月11日(土)と12日(日)に愛知県一宮市にて、 クリエーターの仕事をその場で見ていただき、クリエーターたちとのコミュニケーションを目的としたイベントを開催します。 詳細はコチラをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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先日このブログで書きました通り、11月の一宮でのイベントに向けてサンプルの靴を製作しています。 今回は、簡単に前回の続きをご紹介します。 前回は、ラスティングが終わったところまででしたが、今回はその続きでウェルティングです。 ハンドソーンウェルテッドの靴の製作では、ウェルトを手作業で縫い付けます。 なのでハンドソーンウェルテッドというわけですが、糸の先に針を取り付ける必要がありまして、それをブリストルと言い、私たちの場合は釣り糸を使ってこのような形にしています。 ウェルティングは、片足約1時間弱黙々と作業を進めます。 少し進みました。 だいぶゴールが近づいてきました。 両足のウェルティングが終わり、こんな感じに仕上がっています。 前回も書きましたが、実際に作業をする時間だけをカウントするとそれほどたいした時間にはなりません。 ですが、じつは靴を作る作業は下準備がものすごく大変で、例えば今回のウェルティングにおいても、糸を作る作業では糸に松脂のワックスを塗り、布でしごいて内部まで浸透させ、最後に表面にビーズワックスを塗るという手間のかかりようです。 靴づくりでは材料を使うというよりは素材を加工して材料にしてから作業ということになりますので、なかなか大変です。   ともあれ、11月のイベントでは靴を作る作業の一部も見ていただこうと考えていますが、 私が最も見ていただきたい、もしくは知っていただきたいのは、単にモノが出来上がっていくという工程ではなく、私たちは手を抜かずにしっかりと正しい方法で製品を作り上げているということと、 しっかりと作り上げられた製品はここが違うというその「ここ」です。 一般のユーザーの方々にすれば、見栄えが良いとちゃんと作られていると思ってしまうこともあるかもしれませんが、 殆どの製品はコストダウンをやり過ぎるくらいにやっていて、良いと思って買ったのに結局はあまり良くなかったという経験もあるはずで、 ではそれを見分けるにはどうしたら良いのか、どこを見たらよいのかということを知っていただきたいのです。 価格が高くて良いモノは当たり前、安くてダメなものもまぁ当たり前、 安くて良いモノに出逢えればラッキーですが、 世の中には高くてもダメなものもあるのです。 そんなハズレくじを引かないためにも、今回のイベントでクリエーターたちがしっかりと作る製品を見ていただき、説明を聞いていただき、賢くモノを選んでいただきたいと思います。 ちなみに、今回出展するクリエーターたちは、みんな小さい規模で製作しているため、基本的にコストダウンという概念がありません。 コストダウンをして利益を少し多く上げるなら、多少損をしても良いモノを作ってお客様に気に入っていただいて、また買いに来ていただきたいと考えているクリエーターたちです。 コストダウンは、生産数が少ない場合にはそれほど大きなメリットはありませんからね。   こちらは、私が11月の一宮でのイベントの時にラスティングの実演をする予定の靴です。 革を縫った状態のモノから、靴らしきものに変化していく様子をぜひ楽しんでいただきたいと思います。 実演しながら話しかけていただいてOKですので、質問等ございましたらその場でどんどん投げかけてください。     ★★★お知らせ★★★ 11月11日(土)と12日(日)に愛知県一宮市にて、 クリエーターの仕事をその場で見ていただき、クリエーターたちとのコミュニケーションを目的としたイベントを開催します。 詳細はコチラをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ラスト

カカトのフィッティングとなると、かなりハイレベルな話になります。 私たちが靴を買いに行って試しに履いて、とりあえず靴ヒモをしっかりと結んでやれ足が動くの、やれ前の方がきついの、ユルイのということを確認し、 まぁこれなら問題なく履けそうだと判断して靴を買ってきますが、その時にあまりカカトのことを気にしていないのではないでしょうか? カカトは、靴を選ぶ上でとっても大切です。 そんなことを言っていたら、履ける靴がなくなってしまいますが、でも本当にカカトのフィッティングは大切です。   これは、私たちが普段使っているラストですが、まだ調整をしていない状態のモノです。 既製品としてグッドイヤーウェルテッドの靴を作ってイベントなどで販売するときに使うラストのひとつです。 既製品だから、カカトが合わなくても仕方ないじゃない・・・というのは何とか避けたいところで、 私たちシューリパブリックの靴は、スティフナー(カカトの芯)にもとっても気を遣っていて、既製品でも今年のモデルからちゃんと4ミリ厚の革のスティフナーを使い、水溶性の接着剤で固めています。 これは何を意味するのかというと、例えば足の幅はほぼ標準だけどカカトは非常に細いという方、もしくはその逆の方、カカトのカーブが既製品ではなかなかわない方など、既製品の靴そのままの形では合わないようなケースでも、 ある程度ならスティフナーが馴染んでいくうえでカカトの形に近づくように変形していくのです。 それは、ちゃんと靴ヒモを締めて履いた上での話ですが。 カカトがしっかりとホールドされると、歩いていてとっても心地よいです。 それが、オーダーメイドの靴になると、お客様の足に合わせてカカトの形状も調整しますので、より快適に歩いていただけます。 初めは微妙に合わないように設計してありまして、これが履き込んでいくうちにしっかりと合うようになります。   そんなに大切なカカトのフィッティングですが、では自分はどんなカカトなのかと思ったところで、しっかりと計測してみないとじつはどんなカカトなのかわらないのが現実で、 足の幅が広いからカカトもしっかりとしていると思いきや、意外にカカトは華奢だったりすることもあります。 もし、靴下の同じ部分や、靴のライニング(内側の素材)の同じところが毎回擦れて破れてしまうようなら、カカトの形状は標準ではない可能性が高いはず。 カカトが華奢な方が、しっかりとお青跡がホールドされる靴を履くと、靴はこんなに快適に履けるモノだったのかと驚くかもしれません。 毎回書いていますが、足の幅にせよカカトの形状にせよ、標準の形とは違う足の形をされている方は、足にしっかりと合った靴を履てみるとその恩恵をたくさん受けることになります。 少量生産の靴は単に形状だけがメリットではないのですが、少なくとも靴を履いた時の世界観は大きく変わるはずです。 既製品ではカカトの選択肢はほとんどないのが残念なのですが、それでも多少なら調整ができますので、修理屋さんに持って行って相談したり、試しにオーダーメイドの靴を履いてみて足に合っている靴を知るのも良いかもしれません。 まずは、カカトをしっかりと合わせて、そしてしっかりと靴ヒモを締めて履くことからはじめましょう。     ★★★お知らせ★★★ 11月11日(土)と12日(日)に愛知県一宮市にて、 クリエーターの仕事をその場で見ていただき、クリエーターたちとのコミュニケーションを目的としたイベントを開催します。 詳細はコチラをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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計測結果

たぶん、多くの方が普段既製品の靴を履いていらっしゃることと思いますが、その靴はあなたの足にどれくらい合っているのかご存知でしょうか? 極端なことを言ってしまえば、おそらく既製品の靴にピタリと合う方はほんの一握りなのですが、 そこはちょっと譲って、ここでは支障なく既製品を履ける方と限定してみますと、 これまで私がたくさんのお客様の足を計測してきたところでは、あくまでも私の感覚ですが既製品の靴を問題なく履ける方はだいたい20%くらいと見ています。 まぁ、既製品とひと口に言ってしまいますが、既製品の中でもいろいろな形や特徴がありますし、 さらに言えば、既製品の靴を履けるであろう方でも、正しいサイズ選びをしていないなどの理由で足に負担をかけている方もいらっしゃるかと思います。 せっかく既製品の靴を履けるような足をお持ちの方は、ぜひ正しいサイズ選びをして快適に靴を履いていただきたいと思います。   じつは、今日いらっしゃったお客様が、なかなか大変な足をされていました。 これは、そのお客様の計測結果なのですが、これだけ見せられても困ってしまうと思いますので、どういうことなのかをお伝えしますが、 仮に既製品の靴を履くとすると、最も近いサイズは何なのかということを調べた場合、 右足がsize8のウィズがDで、左足がsize8のウィズCと、標準からすれば極めて細い足という結果なりました。 男性のお客様です。 仮にAさんとします。 これからオーダーメイドの靴を作るので、既製品のサイズは関係ないと言えば関係ないのですが、問題はそこではなく、 これまでAさんは既製品の靴で何とかしようとしていらっしゃっていろいろ試してみて、Aさんご自身は足が細いことはご存知でしたが、なかなかオーダーメイドの世界に足を踏み入れるきっかけがなくて、 でもこんなに時間と費用を費やしてやっと探して買ってきて履いてみると、結局は合わなくて足が痛くなってしまい、これではいけないということで私たちの工房へお越しくださいました。 結局、近道はオーダーしてしまうことでした。   Aさんもおっしゃっていましたが、日本で靴を買おうとするときに、長さの選択肢はあるけれど、幅の選択肢はほとんどないというのが実情です。 なので、私が思うところでは80%の方々が足に合わない靴を履いていて、おそらくその半分くらいの方々は歩いていて足が痛くなったり、夕方になると靴を脱ぎたくなったりしているのではないかと思いますし、 もう半分の方々は、そこまでひどい目に遭っていないものの、もしかしたらスニーカーの方が歩きやすいからFUN + WALK PROPJECT のスニーカー通勤賛成!って思っていらっしゃるかもしれません。 全て、改善の余地があります。 私たち靴屋は、お客様に靴のこと、フィッティングのこと、お客様の足のことをお伝えしなくてはいけませんし、 お客様は革靴を履いて足が痛いというのはおかしな話だということをご理解いただき、もう少しだけ靴に関心を持っていただきたいと思います。 Aさんのような極端なケースでなくても、80%の方(私の感覚ですが)が既製品に合わない足だということを知っていただいて、もしかしたらこの靴は合っていないのかもしれないと疑っていただきたいのです。   私たちシューリパブリックは、ショップにお邪魔して定期的に計測会のイベントをやっておりますし、11月11日(土)と12日(日)には愛知県の一宮市でイベントを開催しますので、この機会にぜひお越しいただいて足を計測してみてください。 今後の靴選びにきっとお役に立つことでしょう。 もちろん、足の計測をしたからと言って、無理に靴のオーダーをお勧めすることはありません。 ご心配なく。     ★★★お知らせ★★★ 11月11日(土)と12日(日)に愛知県一宮市にて、 クリエーターの仕事をその場で見ていただき、クリエーターたちとのコミュニケーションを目的としたイベントを開催します。 詳細はコチラをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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クロージング

11月11日(土)と12日(日)に愛知県の一宮市で開催するイベントに向けて、ちょこっとサンプルの靴を作ることにしました。 というのも、今現在私どもの工房にあるサンプルの靴を見てみると、とりあえずは一通りのサイズが揃っているものの、何となくバリエーション的にバランスが悪くて、 改めて見てみるとプレーンのギブソンシューズがないのです。 おまけに、私が一番に押している黒のシュリンクもありません。 これはいけないということで、まず1足は黒のシュリンクでギブソンシューズを作ることにしました。   パターンは、これまでさんざん作っているグッドイヤーウェルテッド用のモノを流用しまして(パターンは同じものでいけます)、革はそろそろ終わりそうな国産のシュリンクのモノを使いました。 クリッキングが終わったところ。 スカイヴィングをしているところ。 クロージング(ミシン)をしているところ。 アッパーが出来上がりました。 ラストは、SRDのsize 8 1/2を使います。 インソールを濡らして、ラストに釘で打ち付けているところ。 インソールの裏側に、リブ加工をするための線を描いているところ。 リブ加工、完成。 ラスティングの準備。 スティフナーを入れて接着剤を塗ったところ。 ラスティング。 そして、ラスティングが完了したところです。 数日前から作業の合間に少しずつやってきたのですが、まとめてやってしまえばここまでだいたい下準備を除いて3時間半くらいの作業です。 この後、ウェルトをかけてソールを付けて、来週の金曜日にだし縫いに持って行く予定です。 それまでにもう1足くらいできそうなので、そちらはもう少し遊び心いっぱいで作ってみようかと思っています。 ちなみに、この作りかけの靴は何となくバランスが悪そうに見えるのですが、イギリス靴はこんな感じなのです。 ちょっとノーズ短いんじゃない?と感じるくらいなのですが、ウェルトやソールがつくとだいぶバランスが良くなって、さらに人が履くととってもいバランスになります。 そう、靴は人が履いて機能するものですので、履いた時に格好良いのが一番良いのです。     ★★★お知らせ★★★ 11月11日(土)と12日(日)に愛知県一宮市にて、 クリエーターの仕事をその場で見ていただき、クリエーターたちとのコミュニケーションを目的としたイベントを開催します。 詳細はコチラをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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メイン

みなさん、こだわりってありますか? こだわっているもの。 たとえば、私は結構こだわりがある方だと思っていまして、 スポーツバイクなら、耐久性があって優しい乗り心地のクロモリフレームのモノがいいとか、カメラなら自分の好みの色合いが出せるPentaxやFujifilmのモノが良いとか、 腕時計なら機械式が良いとか、でもソーラーパワーのデジタルのモノも使っていますが、 そんなスペックやブランドのこだわりもさることながら、基本的には質実剛健のモノを好んで使うようにしています。 付加価値が多くて高価であったり、イメージ戦略で広告をたくさん打っているようなモノはあまり買いません。 そのほかでは、私の携帯電話は今でもガラケー(メールの受信すらできないのでガラ以前かもしれません)ですし、 ボールペンはBICのオレンジ色の安いヤツを好んで使っています。 私はモノが壊れて使えなくなってしまうのがとっても嫌なので、とにかくモノを選ぶときには余計な機能が無くて丈夫であることも重要視しています。 そんなところが私のこだわりです。 ちなみに、こだわりと執着の違いは何だろうと思って調べてみたところ、 それが一番良いと思うのがこだわりで、 それじゃないとダメだというのが執着のようです。 みなさんはこだわりって持っていますか? 昔はもっとたくさんの方がクルマにこだわりがあって、こんなクルマに乗りたいという話をよくしていたような記憶がありますが、最近ではあまりクルマに対するこだわりって昔に比べたらなくなってきているように感じます。 「クルマなんてなんでもいいよ!」 と言われてしまうと、ちょっと寂しいですね。 クルマは決して安い買い物ではありませんから、誰もがちゃんと考えて買うはずで、それがこだわりであり、その人の「人となり」が感じられる部分だと思っています。 初めて会う方が「イタリアのクルマに乗っています!」というのなら、その方はおシャレにこだわりを持っていて、クルマにもこだわりを持っていらっしゃる方なんだなろうなぁって思いますし、 その方が「フランスのクルマに乗っています!」というのなら、その方は実用を大切にしている方なんだろうなぁって思います。 では、ドイツ車はというと、その方は安心を大切にしている方なんだろうなぁって思います、私の勝手なイメージですが。 私が乗っているゴルフは、すごく優れている点がないものの、すごくダメな点もなく、バランスよくまじめな優等生って感じです。 ダメな点があっても良いから、個性がもっと強くても良いかなって思いますが、まぁそれがゴルフなんでしょう。 私の場合、クルマは目的地まで快適にちゃんと走り切ってくれてばよいという使い方が多いので、このクルマは私に合っていると思います。 また、食べるモノに関するこだわりは、最近は健康志向の方がたくさんいらっしゃるから、昔に比べると良くなっているように感じます。 ジャンクフードを食べ過ぎないとか、糖分のたくさん入ったジュースを飲み過ぎないとか、ちょっとした食事でも健康に配慮したものを選ぶようにしているとか、 私自身もここ数年はファストフードをあまり食べなくなりました。 お昼ごはんは、昨年の春からちゃんとお弁当を持って行って食べるようにしています。 適度に運動をするとか、近所のコンビニだったら歩いて行くとか、そういったこだわりは良いことですね。 靴だって服だって、身につけるモノは身体に少なからず影響を及ぼしますから、できればこだわっていただきたいと思います。 歩いていてストレスを感じるような靴は、あまり良いモノではありません。 安いからとか、探すのが面倒だからと言って、実際に履かずに適当にネット通販で買ってしまうのはNGです。 毎日のことですから、食べ物に気を遣うように、靴にも気を遣っていただけると嬉しいです。 靴は、むしろ履いていることを感じさせないくらいの方が良いのでしっかりとこだわって、ちゃんと作られているモノ、ちゃんと足に合っているものを選んでください。   さて、昨日ご紹介した「MAINE」の2色のほかに、もう1色入荷したヤツを見せて欲しいというご要望を頂きましたので、今日ご紹介させていただきます。 こんな色で、色の名前は「ブルチアート」と言うそうです。 いわゆる茶色ですので、使い勝手はこの色が一番良いかと思います。 昨日も書きましたが、この色はとっても仕上げ映えしそうな感じですので、このぼさっとした雰囲気に惑わされないようにして、ステキな靴をイメージしてください。 革の厚さは、ほかの色と同様に少々厚めで生地自体はしっかりしています。 雰囲気的にフォーマルとかビジネスには向きません。 オフィスがスーツではなくジャケットなどでOKというところでしたら、この革を使った靴やブーツも良いと思います。 たとえば、これからの時期を考えたときに、ちょっと厚めのジャケットを着て、紺色とかチャコールグレーのウールのパンツをはいた時には、 この革を使って作ったチャッカブーツやギリーシューズなんて合わせたら、なかなか良い雰囲気になりそうです。 そのほかにも、皆さんのイメージでステキな靴を考えてみてください。 こちらの革は、6足分の入荷です。     ★★★お知らせ★★★ 11月11日(土)と12日(日)に愛知県一宮市にて、 クリエーターの仕事をその場で見ていただき、クリエーターたちとのコミュニケーションを目的としたイベントを開催します。 詳細はコチラをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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革が入荷しました

カテゴリー: Leather:革入荷情報

メイン

数か月前に革問屋さんに行ったときに、 「今度こんな革を扱おうと思っているんだけど、ちょっと使ってみる?なかなか良い革だよ。」 とお勧めされて発注した革が、今日届きました。 MAINEというイタリアの革で、出どころはあのELBAMATTと同じタンナーさんのようです。 ELBAMATTと違うところというと、こちらの方がオイルの量が少なめで、やや硬めですね。 厚さはほぼ同じくらいです。 ちなみに、今回3色が入荷しこれがCARBONE(カルボーネ)という色です。 英語でいうカーボンですね。 実際はカーボンの色からすればやや明るいかと思いきや、革の質感から察するに仕上げをするとカーボンのような色になりそうな気配です。 こうして写真で見ると単なるねずみ色のようにも見えますが、実際はもうちょっとキレイです。 裏側は、結構キレイでした。 生地自体がしっかりとしていることを意味します。 先ほども書きましたが、厚さは以前に入荷したELBAMATTと同じ1.6ミリほど。 1.6ミリと言えば、私たちが扱っている革の中では結構厚い方ですから、結構しっかりとした靴ができそうです。 このねずみ色、いやカーボン色の革で何を作ろうかと考えたときに、フルブローグのブーツやモンキーブーツなど、パーツの点数の多いちょっと賑やかなデザインのモノが合うのではないかと思います。   そして、一緒に入荷したもう1色がこちらのネイビーです。 毎回同じようなことを言っていますが、本当にネイビーを撮るのは難しくて、こちらは実物よりも若干濃く写っているように見えます。 こちらは、どんなデザインにも対応できる色ですので、ギブソンブーツでもチャッカブーツでもモンキーブーツでも、ギリーシューズでもギブソンシューズでもなんでもOKです。 そのデザインも、間違いなく格好よくまとまります。 これらの写真を見てこんなことを思いつい方はいらっしゃいませんか? 上のカルボーネと下のネイビーでサドルシューズを作ったらどうかって。 どんな配色にしても、なかなか格好良く仕上がりそうですね。   ちなみに、もう1色入荷していますが、そちらは普通の茶色です。 普通の茶色が最近はなかなかなくて、格好良い茶色のブーツを作りたいと思っている方には、間違いなくヒットするでしょう。 茶色に関しては、仕上げ前はパッとしない色なのですが、仕上げをすると透明感のあるスバラシイ茶色になります。 こちらは、実物をご覧になってください。 どの色も5足分ずつの入荷となります。 ご希望の方は、お早めにご連絡ください。 お取り置きは3か月間です。 残っているようであれば、一宮のイベントにも持って行くつもりです。     ★★★お知らせ★★★ 11月11日(土)と12日(日)に愛知県一宮市にて、 クリエーターの仕事をその場で見ていただき、クリエーターたちとのコミュニケーションを目的としたイベントを開催します。 詳細はコチラをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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