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ときどき修理

カテゴリー: @ Work:アットワーク

チャッカブーツ

今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 先週はお休みを金曜日の午後に振り替えたので、まだ何日も経っていませんが、休めるときにはしっかりと休みます。 そして、今日は用事があって近所のアウトレットモールに行ってきました。 ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、佐野プレミアムアウトレットというアウトレットモールがありまして、加須から行くのなら一般道で行っても40分くらいで着きます。 何年か前に近隣の自治体と合併して加須市が大きくなったので、加須市の端からだともっと近いです。 とはいえ、近いけれどそんなに頻繁に行きません。 年に1度くらい、多くても2度くらい、本当に用事があるときだけです。 以前はアウトレットモールがもっとおもしろかったような気がするのですが、最近はアウトレットの魅力というか必要性というか、そういうものが以前に比べて薄れているように感じます。 「暇だからアウトレットモールに行こう。」 なんてことはまずありませんし、何となく行って気に入ったものがあったら買うということもなくなりました。 ましてや、安いから買うということもほとんどなくなってきていて、それは私だけではなく、たくさんの方が同じように感じているのではないかと思います。 必要なもの、もしくは欲しいものがあって、それをどこで買うのか探して、売っているところで買うという流れです。 以前と比べると優先順位が変わっていて、値段ではなくそのモノ優先となりました。 妥協して2個買うのなら、妥協しないで1個買った方が良いという買い方です。 なので、わざわざアウトレットに行かなくてもということになってしまうのです。 ちなみに、私は何を買いに行ったのかと言いますと、アウトドア用の折り畳みのテーブルです。 すでに廃盤になってしまったヤツがほしくて、もしかしたらあるかもしれないと思って行ったのですが、残念ながら狙っていたものはありませんでした。   さて、少し前に修理でお預かりしたHTさんのチャッカブーツです。 今はすでに完成していますが、これは完成の少し前の時の写真です。 ハンドソーンウェルテッドの靴の場合、手作業でウェルトをかけなおすことができるという大きなメリットがあるため、以前にウェルトを縫った時の穴をそのまま使って新しいウェルトを縫うことができます。 ウェルテッドの靴は、ウェルトを交換しないでソールを交換できるというメリットもあるのですが、インソールを加工してリブを作っていることなどの理由でパーツがわずかながら痩せてしまい、ウェルトも縫いなおした方がシャキッと仕上がるため、 修理のご依頼を頂いた時に靴の状態を確認して、ウェルトから交換をお勧めすることもあります。 このHTさんのチャッカブーツは、ウェルトを縫っている糸が切れてしまったため、縫いなおしをさせていただきました。 内部にセットしてあるボトムフィラーを新しいものと交換したり、インソールやアッパーの革の内側に入っている部分のメンテナンスもして、 靴自体がとってもシャキッと蘇ったようです。 このあと、仕上げをして完成となります。 履き込んで足に馴染んだ靴を一度修理して、また良い状態に蘇ったモノは、新品よりもさらにずっと履きやすいのです。 永く履けて、ずっと快適である靴は、足に合わせて作ったオーダーメイドならではです。 使い捨てのモノでは、こういう経験はできません。 ちゃんと作られているものを、永く愛用するという文化を、もっとたくさんの方々に知っていただきたいと思います。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【 お知らせ 2 】 9月30日(土)と10月1日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、靴のオーダー会のイベントを開催いたします。 なかなか埼玉のシューリパブリックの工房までお越しいただくのが難しい方、オーダーのチャンスです。 どんな靴を作っているのか、見にいらしていただくのも大歓迎です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ギブソンブーツ

今日ご紹介するお客様は、大阪府にお住いのMKさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしました。 残念ながらMKさんは遠方にお住いのため、発送にて納品とさせていただきました。   今回完成したのは、こちらのギブソンブーツです。 もしかしたら覚えている方もいらっしゃるかもしれませんが、先月納品させていただいたネイビーのギブソンブーツと一緒にご注文いただいたモノで、同じ仕様の革違いとなります。 すでにネイビーのギブソンブーツに関しては、MKさんからご感想などを頂いておりまして、とても気に入っていただけているようです。 どちらもVacchetta 800というシュリンクの革を使っていまして、革が馴染む頃までは歩くときに「キュッキュッ」と音がするのがこれまた楽しいものです。 私たちシューリパブリックのブーツは、履き口の後ろ側を少しフレアにしていて、足首の動きを阻害しないような作りになっています。 これも気兼ねなく普段にガシガシ履いていただくための工夫です。   MKさんにはもう1足ご注文いただいていますので、そちらも楽しみにしていただきたいと思います。 今月末には神戸のSUNさんにお邪魔しますので、もしその時にご都合が良ければぜひブーツを履いてSUNさんに遊びにいらしてください。 MKさん、ありがとうございました。   靴のスペック デザイン:ギブソンブーツ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド     ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【 お知らせ 2 】 9月30日(土)と10月1日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、靴のオーダー会のイベントを開催いたします。 なかなか埼玉のシューリパブリックの工房までお越しいただくのが難しい方、オーダーのチャンスです。 どんな靴を作っているのか、見にいらしていただくのも大歓迎です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ギリーシューズ

今日のお客様は、Fさんの奥さまのHFさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 早速履いていただきました。 今回完成したのは、黒のギリーシューズです。 HFさんは、これまでずっとシューリパブリックのブーツを履いていらっしゃいまして、 今回はご主人のFさんのお勧めで、初めてのシューズとなるギリーシューズをご注文いただきました。 ご主人のFさんはすでに10年以上のお付き合いで、これまでにたくさんの靴をご注文いただいていて、その中でギリーシューズは脱ぎ履きが楽で、その上しっかりと足をホールドするという、なかなかの高評価だったそうです。 そんなわけで、奥様にギリーシューズをお勧めいただいたのですが、 「今までのブーツは足首のあたりを押さえるから足が前に行きにくかったけれど、これはこれで大丈夫そうですね。」 とのこと。 シューリパブリックの靴を履く前には、いくつかの有名店で靴をオーダーされたこともあったそうですが、どうしても長時間歩くことができず、 ご主人のFさんのお勧めでシューリパブリックの靴を履くようになり、それまでの靴は全く履かなくなったそうです。 それほど気に入っていただけて、大変光栄です。 ギリーシューズは、靴だけで見るとハネのあたりのデザインがとっても特殊で、あのデザインにどうしても馴染めないという方もいらっしゃいますが、 こうして履いてしまうとギリーだということも言われなければわからないかもしれません。 それに、あの特殊なハネのデザインは、そもそもは機能を優先したところからできたものですので、決して邪道ではないのです。 私は好んで作るくらいですから、もちろんこのデザインは大変気に入っています。 プレーンのギリーは、このバランスなら女性がスカートに合わせていただいてもとってもステキですよね。 HFさん、ぜひたくさん履いてください。 ありがとうございました。   靴のスペック デザイン:ギリーシューズ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRLA+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド     ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【 お知らせ 2 】 9月30日(土)と10月1日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、靴のオーダー会のイベントを開催いたします。 なかなか埼玉のシューリパブリックの工房までお越しいただくのが難しい方、オーダーのチャンスです。 どんな靴を作っているのか、見にいらしていただくのも大歓迎です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ギブソンブーツ

今日ご紹介するお客様は、兵庫県にお住まいのTOさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしました。 TOさんは遠方にお住まいなので、今回は発送による納品となります。   今回完成したのは、黒のギブソンブーツです。 それも3足。 写真を見ていただけるとお分かりになるかと思いますが、デザインがそれぞれ微妙に違っています。 どこがどう違うのか、間違い探しのようにじっくりと見比べないとわからない程ですが、それが良いのです。 今回ご注文いただいた3足のギブソンブーツは、すべて同じ革を使って製作しました。   ここに至るまでにちょっとした経緯がありまして、 昨年の10月にTOさんにやはりギブソンブーツを3足ご注文頂きました。 その時は、一生大切に履くギブソンブーツがほしいということで、違う革を使ってすべて同じデザインでギブソンブーツを製作させていただきました。 そして、その3足のギブソンブーツのうち、Windsorという革を使ったモノを大変気に入ってくださり、 それでは前回とは違うラストですべてWindsorで改めて3足ということになったのですが、 革が同じでラストが同じギブソンブーツだとすべて同じになってしまうので、ちょっとだけデザインを変えたということなのです。 ちなみに、どこが違うのかといいますと、 フェイシング(ハネまわり)とカカトのカウンターパートのデザインです。 パーツが別だったり一体だったりという違いですが、基本的には同じ方向性のものです。   TOさんは、気に入ったら大切にずっと使いたいという思いで、いくつかまとめてお買い求めになるそうです。 ハンドソーンウェルテッドのギブソンブーツが6足揃うことになりますので、足元はギブソンブーツというのがTOさんの定番のスタイルになりそうです。 TOさん、ありがとうございました。   靴のスペック デザイン:ギブソンブーツ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(MRT+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド 靴のスペック デザイン:ギブソンブーツ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(MRT+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド   靴のスペック デザイン:ギブソンブーツ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(MRT+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【 お知らせ 2 】 9月30日(土)と10月1日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、靴のオーダー会のイベントを開催いたします。 なかなか埼玉のシューリパブリックの工房までお越しいただくのが難しい方、オーダーのチャンスです。 どんな靴を作っているのか、見にいらしていただくのも大歓迎です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ペニーレイン

先日工房にいらしてくださったOさんとKさんが、夏休みに那須へ行っていらしたそうで、その時の写真を頂きました。 行かれる前に、 「行ったらブログに使えそうな写真を撮ってきてください。」 とお願いしておいたので、ちゃんと律義に撮ってくださいました。 そもそものきっかけが、Oさんがクルマを買おうかと思っているとのことで、参考までにという感じでご相談いただいたのですが、 私はOさんの性格から、ルノーのメガーヌと同じくルノーのルーテシアをお勧めしました。 なぜにルノーなのかというと、 Oさんはこだわり派の方で、ご自身でじっくりと吟味して納得したものを選ぶタイプであり、 気に入ったものは永く愛用されます。 また、クルマを使う目的のひとつとして長距離の移動があり、ガチガチのスポーツタイプよりもツーリングに向いているクルマが適しています。 そして、あまり他人と同じものじゃない方が良いとのことだったので、 もうこれはルノーだなと思いました。 松任谷正隆さんも、世界で最も直進性が良いのはフランス車だと言っていますし。 直進性が良いクルマは、長距離を運転していても疲れません。 結局、購入されたのがルノーのルーテシアで、とっても気に入っていらっしゃいます。 私、クルマの営業マンではありませんが、でもこうしてお役に立てたのが非常に嬉しいです。 そんなOさんと彼女さんのKさんが、クルマを見せに来てくださって、その時に写真をいただいたというわけです。 那須にある有名なパン屋さん「ペニーレイン」にて。 足元は、お二人ともシューリパブリックのブーツです。 ご丁寧に、ブーツの写真を撮ってくださって・・・。 Oさんとぺいーレインのパンの袋。 こちらは、栃木県宇都宮市にある大谷資料館。 かつて大谷石の採掘場だったところです。 とっても幻想的。 やはり足元はシューリパブリックのブーツ。 見えませんが、たぶんOさんは向こうを向いて笑っています。 あれ?Kさん、そんなキャラでしたっけ? 楽しい夏休みだったようです。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【 お知らせ 2 】 9月30日(土)と10月1日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、靴のオーダー会のイベントを開催いたします。 なかなか埼玉のシューリパブリックの工房までお越しいただくのが難しい方、オーダーのチャンスです。 どんな靴を作っているのか、見にいらしていただくのも大歓迎です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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インソール

今日は午前中に仕事で浅草へ行ってきまして、その帰り道にコレを買ってきました。 梨です。 シューリパブリックの工房がある加須市より少し南にある久喜市や白岡市、そして春日部市は梨の産地なので、 そろそろおいしい季節だろうなぁって思い、春日部の梨農園がたくさんある地域を通ってきて、目に留まった農園さんで買ってきました。 この梨は「新星」という品種らしく、あまり出回っていないとのこと。 農園のご主人がとってもステキな方で、 「やっぱり食べてからじゃないとおいしいかどうかわからないでしょう。」 と言って、梨を丸々ひとつお味見用にくださいました。 たぶん、今日の午前中に採れた梨ですよ。 おいしくない訳がない。 いくつか品種がありましたが、もう迷わずこの新星に決定。 お味見をしている間、いろいろと話を聞かせていただきました。 ご主人は、公務員をされていて定年を迎え、そのあとに今の仕事を始められたとのこと。 どうりで言葉遣いが丁寧だと思いました。 さらに、ご主人は出身が加須市で、その上偶然にも私の高校の先輩でした。 私が卒業した高校は、埼玉県の中で最も古い高校(1886年設立らしいです)で、とにかく先輩がたくさんいます。 そんなこともあってだいぶ話し込んでしまいましたが、今後安心して買いに行ける梨農園が見つかって、私としては非常に良いご縁がありました。   さて、表題の靴の中が蒸れないメカニズムですが、では一体靴の中はどうして蒸れるのかということを探っていきます。 じつは、ここ最近で3回ほどお客様にこの話をしました。 以前にも書いているので繰り返しになってしまいますが、時々書きたいと思います。 靴の中が蒸れることに関して私が知っている範囲では、まず靴の中で足が動き、その摩擦で熱が発生することで足が汗をかき(要因1)、 足が汗をかくと滑ることの緊張でさらに汗をかき(要因2)、 その足がかいた汗を靴が十分に吸収できないこと(要因3)で、靴の中が蒸れるということになります。 となれば、まず靴の中で足が動かないようにしっかりとホールドしてあげること(ホールドの仕方や靴が足に合っているなど)で要因の1と2は解消でき、 さらに汗を十分に吸収するキャパを持つインソールがあれば、理論的には非常に蒸れにくくなります。 靴の中が蒸れることを防ぐのは、実はそれほど難しいことではなく、原因に対してしっかりと対策をとることで解決できます。 ただ、足をしっかりとホールドして動かないようにすることは、やり過ぎてしまえば足の快適性を奪ってしまうわけで、 本来の快適な靴という目的から離れてしまいます。 そんなわけで、快適さを求めて正しくホールドすることは、足にしっかりと合っているオーダーメイドの靴の方がより結果を出しやすいのです。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【 お知らせ 2 】 9月30日(土)と10月1日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、靴のオーダー会のイベントを開催いたします。 なかなか埼玉のシューリパブリックの工房までお越しいただくのが難しい方、オーダーのチャンスです。 どんな靴を作っているのか、見にいらしていただくのも大歓迎です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ブックカバー

以前からお知らせしておりますとおり、11月11日(土)と12日(日)に、愛知県一宮市にて私たちシューリパブリック主催のイベントを開催します。 主催と言っても、私が言い出しただけで、実際には出展者の方々の協力の下にイベントが成立するのですが、 とにかく今からとっても楽しみで、いろいろと準備を進めています。 表には出ませんが、地元の様々な団体の方々にご協力いただいていまして、お越しいただくお客様にたくさん楽しんでいただき、さらには一宮市に親しみを持っていただけると、より嬉しいです。   そんな中、私たちシューリパブリックはイベントの中で実際にラスティングのパフォーマンスを行う予定で、お越しいただくお客様に間近でラスティングで靴の形が出来上がっていく様子を見ていただきたいと思っています。 ほかの出展者の方々も、いろいろと面白そうな企画を考えているようです。 また、私たちは足の計測を行う予定で、有料になりますが足を測らせていただいてお客様の足の特徴や適した靴のサイズなどをお伝えします。 いつもリファーレさんでやっているヤツと同じですね。 さらに、この時とばかりに準備を始めたのですが、こんなブックカバーを作って販売しようと思っています。 革製品に関しては、本職のIVY PRODUCTSさんがいるので、そんなに手の込んだものを作るつもりはありませんし、作っても敵いませんが、 先日のブログでもお伝えしました通り、靴を作ると結構使えない部分がありまして、極端なケースでは1足分をとるとほんのちょっとだけ足りなくてもう1足分がとれないなんてこともありまして、使えるのに使えないというもったいない革がたくさん保管してあるのです。 そんな革を使ってブックカバーを作ります。 こんな感じで、表はフラップになっていますのでカバンの中で本が開いてしまう心配はありません。 裏側は、何もありません。 至ってシンプル。 この形に、何となく魅力を感じてくださるから、ぜひ一宮のイベントへお越しください。 ただ、メインは靴ですのでオーダーメイド靴について知っていただいたり、場合によってはサンプル靴を履いていただいたり、 そしてグッドイヤーウェルテッドの既製品の靴も結構多めに持って行きますので、気に入っていただいた方にはこちらもお買い求めいただきたいと思っております。 ブックカバーは、あくまでも靴屋の仕事の中でもったいない革の再利用的なモノです。   そのほかにも、まだまだ作りたいものがありますので、皆さまぜひお楽しみにお越しください。 ちなみに、ブックカバーはそんな使わない革を使って作りますので、なかなかのお値打ち価格にしようと思っています。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【 お知らせ 2 】 9月30日(土)と10月1日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、靴のオーダー会のイベントを開催いたします。 なかなか埼玉のシューリパブリックの工房までお越しいただくのが難しい方、オーダーのチャンスです。 どんな靴を作っているのか、見にいらしていただくのも大歓迎です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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セミダブルソール

私たちシューリパブリックでは、ご注文いただくほとんどの靴がダイナイトソールを取り付けています。 ダイナイトソールは、正式名称がダイナイトスタッドソールと言いまして、イギリスのハーバララバー社が製造する、非常に機能的に優れたソールです。 ただ、お客様のお好みでもっと硬くてしっかりしているものが良いという方もいらっしゃって、そんな時はオプションのセミダブルソール仕様をお勧めしています。 セミダブルソール仕様とは、通常はウェルトとダイナイトソールが直接接して縫われるところを、その間に2ミリ厚の床革を1枚挟んで厚さと剛性を高める仕様です。 こちらの写真は、現在製作中のお客様の靴ですが、ウェルトを縫い付けてボトムフィラーのコルクをセットした後に、セミダブルソールの革を貼ったところです。 こんな感じで、全面に貼ります。 厚さは2ミリなのですが、これを厚いととるか薄いと取るかはお客様次第です。 そして、これは違う靴になりますが、出来上がった時の見え方がこんな感じとなります。 たった2ミリですが、この2ミリがないモノと比べると多少の厚みを感じますね。 ドレスシューズの場合は、ソールは薄い方がエレガントになるので、あえてこの仕様はお勧めしていませんが、 カジュアルの靴で、なおかつガシガシ歩く場合で、さらに標準のソールが薄く感じられるような場合はご案内させていただくようにしています。   具体的に言えば、たとえば駅のホームを歩いていて点字ブロックの凸凹が気になるとか、靴自体の剛性がもう少し欲しいとか、つまりより高い剛性を必要とするケースに適していますが、 これが誰にでも適しているかというとそうでもなくて、 しっかりと地面の感覚を感じて歩きたい方や、運転するときにアクセルやブレーキ、クラッチの感覚を正確に感じ取りたいとか、あとは華奢な女性にはあまり適していません。 セミダブルソール仕様は、特に強度を増すわけではなく剛性を増すためのモノですので、硬くなって嬉しくない方や足が負けてしまう方にはお勧めしません。 ちなみに、私が今履いているモンキーブーツやチャッカブーツは、ソールがリッヂウェイという理由でこのセミダブルソール仕様になっています。 リッヂウェイは、ゴム自体がダイナイトと比べて柔らかいので、トータルのバランスをとるためにセミダブルソール仕様のみとさせていただいています。   こういうものは、あくまでもお好みです。 気になる方は、次のご注文の時にご相談ください。 オールソール交換の修理の時にも、オプションとしてセミダブルソール仕様にすることも可能です。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【 お知らせ 2 】 9月30日(土)と10月1日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、靴のオーダー会のイベントを開催いたします。 なかなか埼玉のシューリパブリックの工房までお越しいただくのが難しい方、オーダーのチャンスです。 どんな靴を作っているのか、見にいらしていただくのも大歓迎です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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グッドイヤーウェルテッド

私たちシューリパブリックでオーダーメイドの靴は、限定商品を除けばほとんどがハンドソーンウェルテッドという、とっても手間のかかる製法で作られます。 ハンドソーンという名の通り、ウェルトを縫う作業を手作業で行うのですが、 とっても手間のかかる分、もしくはそれ以上に履きやすさが素晴らしいというメリットがあります。 それらはどうしても製作できる数に限界があり、さらには手間がかかる分高価になってしまいます。 なので、もう少し手ごろな価格で買える靴を希望される声が多かったので、 何年か前からイベントの時に限定ですが、グッドイヤーウェルテッドの靴を製作して販売するようになりました。   これまでは、神戸三宮のSUNさんでのイベントや、コージ製靴さんでのファミリーセールで販売してきまして、 毎回たくさんのお客様にお買い求めいただき、中にはリピートで購入されるお客様や、ハンドソーンウェルテッドの靴も購入されるお客様もいらっしゃいました。 そして、今回は2か月後に迫った一宮でのイベントに向けて、グッドイヤーウェルテッドの靴を準備しています。 今回も、ラスティング以降の作業を新潟のコージ製靴さんにお願いします。 私たちシューリパブリックで、材料の準備やアッパーの縫製をして、一通り必要な材料をまとめてコージ製靴さんに送ります。 上の方に何やら革の何かがたくさん寝ているのは、スティフナー(カカトの芯)です。 今回も、4ミリ厚のモノを使いますので、私たちが用意しました。 その下は、インソールや積み上げ、そしてカカトのトップピースです。 さらに、ウェルトやソール(セミダブル仕様なので革が貼ってあります)が見えますね。 そして、こちらの箱には先日写真を撮ってご紹介したアッパーが入っています。 下の収穫カゴには、ラストが入っています。 ラストは、もうひとカゴあります まだほかにも入れなくてはいけない材料がありますが、これらを明日パッキングしてコージ製靴さんに送り、完成の手前まで作業をしていただいて戻していただき、 最後の仕上げは私たちの工房でおこないます。   今回製作する靴も、おそらくラストを1ヶ月以上入れたままにしておくので、かなりきれいに成形できるはずです。 完成した靴は、11月のイベント「Handmation & Market」で販売いたします。 今回も贅沢な材料を使っていますので、お客様に履いていただくのが今からとっても楽しみです。 数量限定なので、お早めにお越しください。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【 お知らせ 2 】 9月30日(土)と10月1日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、靴のオーダー会のイベントを開催いたします。 なかなか埼玉のシューリパブリックの工房までお越しいただくのが難しい方、オーダーのチャンスです。 どんな靴を作っているのか、見にいらしていただくのも大歓迎です。   【 お知らせ 3 】 雨の日&出張用の靴は、只今ご注文を承っています。 こちらをご参照ください。 今年は茶系のギブソンシューズです。 受け付けは9月18日(祝)までの予定ですが、革がなくなり次第終了となります。 ご希望の方は、お早めにご連絡ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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クリッキングの話

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

革

クリッキングとは、革を裁断する作業のこと。 今日はその作業から始まりました。 おおよその方が想像されるかと思いますが、靴のパーツを裁断するとゴミが出ます。 それも、かなりの量です。 上の写真は、ゴミがあまりにも多かったので半分以上片づけた後の写真です。 なぜゴミが出るかというと、靴のパーツはどんなに合理的に上手に組み合わせても、必ず隙間ができるからであり、 さらに、革には靴に使えない部分がたくさんあるからです。 上の写真はイタリアのキップの革です。 この革は半裁と言って牛の身体を半分にしているもので、この革は身体の左半分です。 手前がお尻で右側が背筋、 そして左手前が後ろ足で左奥が前足、 向こうの方が首になります。 例えば上の写真のこの部分は、人間で言えばわきの下に相当する部分なのですが、実はこの部分は革の繊維がスカスカでちょっと引っ張ると伸びてしまうほどなので、靴には使えません。 ここは前足のわきの下に相当する部分で、ここも同じ理由で使えません。 上の写真で、私の手よりも左側はお腹周りになり、ここも基本的には使えません。 上の写真で、やはり私の手よりも左側は牛の首の部分になり、ここも基本的には使えません。 「基本的に」というのはどういうことかと言いますと、靴のパーツには優先順位というものがありまして、上位から「つま先(キャップやヴァンプ)」、「クォーター(横の部分)」、「かかと周り(独立したパーツがある場合)」、そして「ベロ」という順になります。 ベロを除くパーツは、靴の強度に影響するものなので、チャンと目の詰まった革を使う必要があります。 それに対してベロはというと、そもそもの目的が靴ヒモを締めたときに足の甲が痛くないようにということなので、むしろ腹回りや首のような繊維が多少荒い部分の方が都合が良いということになります。 そんなわけで、ベロに使える部分は比較的多いのですが、そんなにベロばかり必要なこともありませんので、使わない部分は捨てられてしまいます。 実際に革の裏側を見てみると、わきの下や腹回り、首の周辺は・・・、 こんなふうに、もともとの厚さが足りないということもあって、バサバサに毛羽立っています。   そんなわけで、実際に使えるのは1枚の革の3分の2ほどだったり、小さい革の場合は半分くらいになってしまうこともあるのです。 正直もったいないのですが、ちゃんとした靴を作るためには仕方がないことなのです。 ですが、時々靴には使えないけれど何かほかのモノなら使えそうな部分があって、そんな時には捨てずにキレイに丸めて箱に保管します。 いずれ、何かちょっと革で作るときが来るでしょうから、その時に使おうと思っています。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【 お知らせ 2 】 9月30日(土)と10月1日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、靴のオーダー会のイベントを開催いたします。 なかなか埼玉のシューリパブリックの工房までお越しいただくのが難しい方、オーダーのチャンスです。 どんな靴を作っているのか、見にいらしていただくのも大歓迎です。   【 お知らせ 3 】 雨の日&出張用の靴は、只今ご注文を承っています。 こちらをご参照ください。 今年は茶系のギブソンシューズです。 受け付けは9月18日(祝)までの予定ですが、革がなくなり次第終了となります。 ご希望の方は、お早めにご連絡ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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