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先日から、長野で休暇を満喫しています。 早朝のキャンプ場は、霧がかかってちょっと幻想的だったりします。   長野の3日目は、市内散策の日です。 長野市には、11月の一宮のイベントに出店してくださるIVY PRODUCTSさんがいらっしゃるので、せっかくですからお邪魔してきました。 IVY PRODUCTSさんは、積極的にイベントに参加していらっしゃって、つい先日もイベントを開催していらっしゃったそうです。 靴とはまた違った革の使い方ですが、靴にせよ革小物にせよ作り手の個性が作品に表れていて、IVY PRODUCTSさんらしいこの柔らかい雰囲気がとってもステキです。 ウチの家内も気に入って名刺入れを買っていました。   ここから善光寺までは、歩いてもそう遠くなく、テクテクと歩いて向かいました。 長野市は辺りが山に囲まれていて、西を見ると・・・、 こんな感じで、 東を見ると・・・、 やはり山が遠くに見えます。 以前、やはりキャンプに来た時にどこかの展覧会を見に行ったことがあるのですが、その時に展示してあった昔の長野県の小学生の国語の教科書の挿絵には必ず山が背景にあって、 この地域の子供たちはこのような景色が当たり前のようにあるのだろうなぁって思ったことがあります。 私は子供のころからずっと関東のだだっ広い平野の中に住んでいるので、見える山といえば東に筑波山、北に男体山、その左に浅間山、西には秩父連山というのが当たり前のようにしみついているのですが、 でも、それらの山はずっとずっとはるか彼方にあって、この長野市の周りを山に囲まれているという環境とは全く違います。 もしかしたら、このような環境で育った方々は、周りに山が見える環境の方が落ち着くのかもしれませんね。 そのまま善光寺に向かうと仁王門があり、 そのまま参道を進むと、山門があります。 私たちが行った時は、夏休み限定で山門の上に登れるとのことでしたので、娘と一緒に登ってみることにしました。 子供は安いのに、大人は思いのほか高かったのですが、 この山門からの眺めは思っていた以上に素晴らしいもので、500円以上の価値は十分にあると思います。 長野方面に行かれる方は、ぜひこれは行っておくべきだと思います。   長野の4日目は、「飯縄火まつり」という地元の大きなお祭りの日です。 メイン会場は私たちがキャンプをしている飯綱高原キャンプ場で、毎年地元の子供たちのお神輿や、太鼓のパフォーマンス、ミュージシャンの方の演奏などがあるのですが、 今年は50年目という区切りの年ということもあって、かなり盛大に開催されるとのことでした。 なかでも、今回はミュージシャンの喜多郎さんがゲストとして来るそうで、例年に比べてかなり人出が多かったようでした。 そんなわけで、この日はあまり遠くには行かず、近場で過ごしました。 こちらが飯縄山です。 あまり詳しく知らなかったのですが、山岳信仰においてかなり名の通った山なのだとか。 そして、お祭りの際にパフォーマンスしている喜多郎さん。 お祭りの後半には、演奏に合わせて盛大な花火が打ち上げられました。   長野5日目は、少し早めに山を下りて長野市内にある水野美術館へ向かいました。 この日は、水野美術館の開館15周年を記念したイベントがありまして、あらかじめそのイベントに申し込みをしておいて参加させていただきました。 イベントというのは、切り絵作家の栁沢京子先生により親子切り絵ワークショップなるものです。 用意していただいた題材の絵をカッターナイフで切って切り絵を作るという趣旨のイベントで、私は普段からカッターナイフを使ってパターンを切っているため、そんな人が参加したら反則ですから、今回はウチの家内と娘が参加しました。 テレビの取材も来ていて、先生が取材されているところです。 この様子は夕方のSBCのニュース内で放送されるとのことでしたので、夕方温泉に行って観てきました。 テレビって、すごいですよね。 なんというか、完成されています。 この日は、温泉にいるうちから少しずつ雨足が強くなり、この時点では全く予想もしない状況になりました。 温泉からキャンプ場までは、山道をクルマで走って10分ちょっとなのですが、もうとにかく前が全く見えない状況なのです。 ゆっくりゆっくり走ってキャンプ場に到着したものの、足元が川のようになっていて夕食の準備どころではありません。 仕方がないので、とりあえず山を下りてファミレスに行くことにしました。 途中、携帯からアラームが鳴って、大雨警報だの洪水警報だの、挙句の果てには避難館勧告まで出てしまいました。 いつも走っていて結構馴染みのある道路なのに、まるで川のようになっていて全然違う様子です。 山の斜面からは泥水や岩がゴロゴロと流されてきたり、側溝では水が噴き出したり、もう大変な状況です。 ひとまず、ファミレスで食事をして様子を見て、少し収まったころにキャンプ場の我が家のテントに戻り、周りの状況などを確認してそのままそこで過ごすことにしました。 今のテントは本当によくできていますね。 あんな大変な大雨だったのに、中に水が浸みてくることなくテント内は大変快適に過ごすことができました。 私はもうかなり長いこと生きていますが、こんなにすごい雨は初めての経験です。 避難勧告が出たときの避難所は、キャンプ場から歩いても行けるくらいのホテルだったのですが、こういう時の判断は本当に重要です。 雷がひどかったらもう間違いなく避難していたと思いますが、この時点では雷は遠のき、雨もだいぶい収まってきていて、ネットで天気の様子を調べたらもう一度雨が降るようでしたが一時的のようでしたのでそのまま残ることにしました。 周りのキャンパーたちも、一時的にクルマに避難した人はいましたが、避難所へ行っていた人はほとんどいなかったようです。 そんな状況でしたので、写真を撮る余裕もなく、とっても何も映らなかったかもしれませんが、とにかくもう大変でした。   最終日は、雨に降られながらも片づけを終わらせ、なぜかクルマに入りきらない荷物を無理やり押し込んで、どこへ行ってもすでに夏休みが始まっている人たちで大混雑していて入ることもできず、 大好きなTSURUYAで買い物をして渋滞を回避して帰ってきました。   昨年のキャンプは、一度も雨に降られることなく快適に過ごすことができましたが、今年はほぼ毎日雨に降られて、避難勧告まで発令されて、大変な夏休みになりました。 こんなに大変な思いをしても、トイレに行くのにトコトコと数分歩かなくてはいけない不便さがあっても、テントの中で寝るときに平らじゃないのでイマイチよく寝られなかったりしても、 温かいお茶を飲みたい時には、お湯が沸くまで10分くらい待たなくてはいけなかったりしても、 それでも新鮮な空気と美味しい水と心地よい緑に囲まれて過ごす年に数日間のこの不便な生活は、私には大変な魅力です。 仕事から離れて、ちょっと離れたところから今の仕事のことや今の自分を見ることができ、 なかなか一緒にいられる時間の少ない家族と一緒にご飯を作ったり、どうでも良いくだらない話をしたり、やっぱりそんな普通の時間がとても楽しいです。 毎年キャンプに行って感じるのは、確かに私たちの生活環境は便利になっているけれど、本質の部分は何となく寂しくなってきているようなこと。 いや、すべてがそうではないけれど、心に余裕があるかと言われると、世界がますます緻密になっていくぶん確かにそうかもと思える部分もあります。 全てが完璧にパッケージングされた生き方よりも、スキマだらけでゆるい生き方の方がより人間らしく生きられるということだってあります。 人間は、全員が同じ方向を目指す必要はないですし、かと言って俗世間からあまりにもかけ離れ過ぎても良くないですし、 時々自分のバランスを調整するために、あえて超アナログな生活をしてみるのも良いのではないかと思います。   さて、私たちシューリパブリックは、明日から通常営業です。 皆様のお越しをお待ちしております。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【 お知らせ 2 】 9月3日(日)に、自由が丘のRifare自由が丘店さんにおいて、恒例の足の計測会&靴のオーダー会のイベントを開催します。   【 お知らせ 3 】 9月30日(土)と10月1日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、靴のオーダー会のイベントを開催いたします。 なかなか埼玉のシューリパブリックの工房までお越しいただくのが難しい方、オーダーのチャンスです。 どんな靴を作っているのか、見にいらしていただくのも大歓迎です。   【 お知らせ 4 】 雨の日&出張用の靴は、只今ご注文を承っています。 今年は茶系のギブソンシューズです。 受け付けは9月18日(祝)までの予定ですが、革がなくなり次第終了となります。 ご希望の方は、お早めにご連絡ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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