余談ですが、小学生の娘が学校で使うコンパスのケースが必要とのことで、作ってみました。 筆箱の中に入れたいらしいのですが、針先や尖った鉛筆の芯がちょっと危ないので、ケースが必要とのこと。 せっかく作るならあとで後悔しないようなちゃんとしたものを作らないとと思って、仕事をしながら大まかなコンセプトを考えつつ、モヤモヤ~っという感じでしたができました。 何事も、全力投球で。 さて、製作が順調に進み、だし縫いも終わり、ヒールを取り付けるところまで来ました。 ヒールは接着剤とクギで取り付けます。 ちなみに、今日はカカトのトップピースと積み上げを合わせてヒールと呼んでいます。 たかがヒール、されどヒールです。 じつはヒールの仕様は、快適に歩けるか否かということに思いのほか大きな影響を及ぼします。 なにしろ、歩いていて最初に接地するのがヒールですし、靴を履いているときに体重の約半分を支えているのがヒールですから。 ですから、ヒールの仕様やセッティングはいい加減にするわけにはいきません。 写真を見て気づいた方いらっしゃいますか? 私たちシューリパブリックの靴のヒールは、いわゆるブリティッシュの靴と比べてもやや大きめです。 それは、ヒールを大きくすることで接地の際の衝撃を分散させたり、安定性を良くしたり、影響はわずかですがねじれ剛性を上げたりするなどの効果が期待できるためです。 ヒールが小さくてスタイリッシュなシングル仕様よりも、カカトが大きくてどっしりとしたダブル仕様の方が、長時間歩いた時に疲れが少なくて済みます。 また、写真ではイマイチわかりにくいかもしれませんが、ラストの設計上のヒールピッチよりもヒールをちょっとだけ低くしています。 これも、実は考えがあってのことです。 いろいろと考えて作って、お客様にはいちいち細かいことはお伝えしませんが、でも少しでも快適に履いていただけるよう心がけています。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
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■ 高山純一 ■ Shoe Republic の代表及びクリエーターとして靴の製作を担当しています。 |
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