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トリミング

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

トリミング

まず、ちょっとだけお知らせです。 ゴールデンウィークの後半、もしくはゴールデンウィーク明けというのかもしれませんが、5月6日(土)~8日(月)に、新潟の伊勢丹の特選会に出展させていただく予定です。 私はお話を頂いた時に誤って特別な会員か何かでないと入れないと勝手に思っていましたが、 改めてよくよく確認してみたところ、よくある百貨店の上のほうでやっている催事のようなものらしく、どなたでも普通にお越しいただけるそうです。 ですので、もしシューリパブリックの靴を買い逃してしまって新たに1足欲しいという方や、コージ製靴さんのファミリーセールで買ったのがよかったのでもう1足欲しいという方は、お時間がありましたらちょっと覗いてみてください。 ちなみに、今回出品する靴はセミオーダーのものとなります。 サイズは細かく調整することはできませんが、足長と足囲(DとかEとか3Eなど、いわゆる足の幅です)を選ぶことができ、 革も用意したサンプルの革の中からお好みのものを選ぶことができ、 デザインは若干の制約はあるものの、ご希望をうかがいながらデザインを決めていくという手法でご注文をお受けいたします。 製法はグッドイヤーウェルテッド、ソールは基本的にダイナイトソール、ラストは私たちシューリパブリックのラストを使います。 ただし、コージ製靴さんの店舗で販売しますので、ブランド名はコージ製靴のものとなります。 価格は、セミオーダーですので既製品より高くなります。 そのぶん、自由度は増します。 靴の雰囲気は、いわゆるブリティッシュのスタンダードなものを考えています。 先に書きました通り、どなたでもお越しいただけますので、久しぶりにスーツを着て緊張している私を見にいらしていただいたり、ちょっと冷やかしにいらしていただいてもOKです。   さて、今日は1日ずっと作業をしていました。 先日ラスティングが終わった靴たちのトリミングをしたのですが、 ラスティングが終わった状態では、上から見るとこんなふうにきれいになっているものの、下側は・・・、 こんな感じで、革をギャザーにして寄せてあり、まだかなりの凸凹が残っています。 もしこのままウェルトをかけてしまうとしっかりとウェルトを縫うことができないので、凸凹をなくしてすこし平らにします。 その作業をトリミングと言います。 靴におけるトリミングはいくつかありまして、とりあえず余分な部分を落とす作業ということでご了承ください。 トリミングの作業は、ラスティングをした革を少しはがして開き、 余分な凸凹を包丁で落とし、 再度ラスティングをして完了となります。 今回の作業では、つり込みしろ部分のみのトリミングでしたが、靴の仕様によってはスティフナー(つま先の芯)のところまではがしてスティフナーの形状を整えるということもあります。 機械でラスティングをしてしまうような靴と違い、手作業でラスティングをする靴の場合は単に手間をかけるだけでなく、より良い靴に仕上げるための工程がたくさんあります。 このような作業のひとつひとつは、どこからがムダな作業でどこまでは必要な作業なのか、考え方によって違ってくるわけですが、 それぞれの作業には必ず意味があるわけですから、目的を考えたときに必要なことはしっかりと取り込んでいきたいと思っています。 言い換えれば、目的に対して持て余してしまうことはなくても良いということです。 私は作り手として、耐久性のために必要なことや、履きやすさのために必要なことは、とことん取り入れていきたいと思っています。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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