私たちシューリパブリックでは、製作する靴のソールは合成ゴム製のダイナイトソールをお勧めさせていただいております。 一般的にオーダーメイドの靴と言えば、昔からのイメージや、ウェルトとソールを縫い合わせるだし縫いを手作業で行う都合もあって、レザーソールを使っていることが多いと言えますが、 私たちの場合はだし縫いは機械で縫っていますので合成ゴムを使うことができます。 むしろ、私たちの製作する靴は日常において快適に履きこなしていただくことを目的としていて、とことん機能性にこだわっていますから、合成ゴムのほうが私たちの靴には適したソールと言えます。 普段、私が履いているギブソンブーツもダイナイトソールを付けています。 ビジネス仕様のオックスフォードも、ダイナイトがよく似合っています。 時々、合成ゴムのソールは蒸れやすいという話を聴くことがありますが、ちゃんと普通にローテーションをして靴を履く限り、レザーであろうとラバーであろうと大差ありません。 構造的に見ても、靴の中の汗がソールから抜けていくというのは、ちょっと考えにくいからです。 インソールの下側にはコルクがあったり、内部にも接着剤が塗ってあったりしますので、靴内部の蒸れに関してはどちらかと言えばインソールが湿気を吸収できるキャパシティの影響が大きいと言えます。 また、合成ゴムの場合、コバ面を見たときに野暮ったく見えるものがありますが、ダイナイトにおいては厚さが5ミリですのでレザーソールと比べてもほとんど変わりません。 好き嫌いという点で、レザーソール好きの方にとってはレザーソールの良さがありますから、それを覆すことはできませんが、 道具として考えた場合には、ダイナイトソールは非常に優れたソールであると言えます。 雨が降っても気兼ねなく履けること、そして地面が乾いていようが濡れていようが、レザーソールに比べて圧倒的に滑りにくいこと、耐摩耗性に優れていること、接地した時の衝撃吸収が優れていることなど、まさに気を遣わずに使っていただける実用的なソールです。 ただし、私個人的な考えではダイナイトは非常に優れたソールですが、決してレザーソールを全否定するつもりはありません。 レザーソールにはレザーソールの良さがあって、そのレザーソールの良さを好まれる方もいらっしゃいますから。 好みはどんなものがあっても良いのです。 あくまでも、合成ゴムのダイナイトソールを付けたオーダーメイドの靴があって、とっても実用的で使い勝手が良いということをお伝えしたいということです。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
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■ 高山純一 ■ Shoe Republic の代表及びクリエーターとして靴の製作を担当しています。 |
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